9/17 午前 曇り
今日からいよいよ遺跡めぐりの開始。まずはメキシコシティの中心部、ソカロ広場へ。
ソカロは街の中心で、国立宮殿や大聖堂のある広場。このソカロ、固有名詞かと思いきや、訪れた街々にそれぞれ存在していたので、一般名詞のようだ。
まずはメキシコシティ、というか、チノチティトランの始まりの伝説、蛇を咥えた鷹の象の前へ。各地で傭兵なんかをしながら放浪していたアステカ人は、ウィツロポチトリの神託により、この地を永住とします。そして、その神託通り、この地は何千年も栄えることになります。アステカはスペイン人に征服されちゃたのは皮肉なことですが。永遠に栄えるのはこの地であって、アステカ人ではなかったのよ。
この鷹を描いたメキシコ国旗はメキシコ中にあふれている。上流と下流が著しく離れた格差社会のメキシコでも、上も下も関係なく、誇らしげにメキシコ国旗を掲げる。それは前日が独立記念日(スペインからの独立から200年、メキシコ革命から100年)だったせいなんだろうか。
さて、そこから国立宮殿の下を通ってアステカの神殿、テンプロマヨールへ。独立記念日の夜のバカ騒ぎ後で、祭りの後的な物悲しさと汚さの残る(笑)路地を通っていくと、チノチティトランの3D地図模型があり、その先がチノチティトランの大神殿(テンプロマヨール)跡。
ガイドさん曰く「ここは何にもないので入りません」。プゲラ、プゲラ。確かに、柵の中には黒っぽい石垣だけ。出土品はすべて国立人類博物館へ持っていかれているので、ここにはウィツロポチトリも、トラロックも、アステカカレンダーも、チャックモールもありません。
その後、イベント用のステージ裏みたいな通路を通って大聖堂の中へ。ここにあるのは、黒い肌のキリスト。なんで黒いのかは、いろんな伝説があってよくわからないらしい。
大聖堂はミサ中ということもあって、荘厳な雰囲気。丸天井と高い窓から差し込む光が神々しい。キリスト教にかぎらず、一神教はなんでも嫌いなんだけど、こういうところに入ると、ちょっと厳粛な感覚になる。それでも写真取りまくってたけどな。
大聖堂の中で興味を惹いたのが、鍵がいっぱい取り付けられた台。観光地にある縁結び系のものかと思いきや、悪い噂を封じ込めるためのおまじないだとかで、メキシコでもこの大聖堂だけの風習なのだという。口に鍵をかけるという意味か。
大聖堂の前庭には、ガラスの嵌った穴があり、下が覗けるようになっているんだけど、水滴で曇って何も見えません。その下にはアステカの遺跡が眠っているはず。発掘しようにも、上の大聖堂も世界遺産なので発掘のしようが無い。いずれ、日本のトンネル工法を駆使して完全発掘とかにはならないものか。
ソカロ広場からバスで移動。3つの文化(アステカ、スペイン植民地時代、現代メキシコ)の建物がそろう三文化広場の脇を通り、グアダルーペ寺院へ。ここで観る物はひとつ。ルルド、ファティマに並ぶ、バチカンが認めた奇跡。グアダルーペの聖母を見に行くのだ。
寺院へ至る参道はおみやげ物やさんで賑わう縁日のような通り。宗教画っぽいデザインのグッズに並び、日本のアニメ絵風な人形や、明らかに戦隊物風(ジュウレンジャー?)な人形がならぶ。オタク文化はこんなところまで浸透しているのか!
肝心のグアダルーペの聖母、奇跡のマントは、どこかの国立体育館そっくりな新聖堂の中、人が立ち止まらないように動く歩道の上に設置。なに、このハイテク(笑)
そして、これがその奇跡のマント。マジか。どうみたって、絵じゃん。これが勝手にマントに浮かび上がったのだという。
なんでも、NASAの解析によれば「地球上には存在しない染料で染められている」とか。もう、NASAも冗談が好きなんだから。地球上に存在しない染料って、科学的にはどういう意味ですか。もう、明らかにノリノリですがな。
よく見ると、瞳の中にマントの持ち主の若者と、マリアのメッセージを伝えに行った司教の姿が映っていると聞かされると、それは凄いと思いますが、これが奇跡のマントと言われても、あまりに完全すぎて信用できない。かえって、トリノの聖骸布くらいぼやけていた方が信じられるような気がする。
うーむ。なんだか納得いかないまま、バスはメキシコシティからティオティワカンへ向かうのであった。
今日からいよいよ遺跡めぐりの開始。まずはメキシコシティの中心部、ソカロ広場へ。
ソカロは街の中心で、国立宮殿や大聖堂のある広場。このソカロ、固有名詞かと思いきや、訪れた街々にそれぞれ存在していたので、一般名詞のようだ。
まずはメキシコシティ、というか、チノチティトランの始まりの伝説、蛇を咥えた鷹の象の前へ。各地で傭兵なんかをしながら放浪していたアステカ人は、ウィツロポチトリの神託により、この地を永住とします。そして、その神託通り、この地は何千年も栄えることになります。アステカはスペイン人に征服されちゃたのは皮肉なことですが。永遠に栄えるのはこの地であって、アステカ人ではなかったのよ。
この鷹を描いたメキシコ国旗はメキシコ中にあふれている。上流と下流が著しく離れた格差社会のメキシコでも、上も下も関係なく、誇らしげにメキシコ国旗を掲げる。それは前日が独立記念日(スペインからの独立から200年、メキシコ革命から100年)だったせいなんだろうか。
さて、そこから国立宮殿の下を通ってアステカの神殿、テンプロマヨールへ。独立記念日の夜のバカ騒ぎ後で、祭りの後的な物悲しさと汚さの残る(笑)路地を通っていくと、チノチティトランの3D地図模型があり、その先がチノチティトランの大神殿(テンプロマヨール)跡。
ガイドさん曰く「ここは何にもないので入りません」。プゲラ、プゲラ。確かに、柵の中には黒っぽい石垣だけ。出土品はすべて国立人類博物館へ持っていかれているので、ここにはウィツロポチトリも、トラロックも、アステカカレンダーも、チャックモールもありません。
その後、イベント用のステージ裏みたいな通路を通って大聖堂の中へ。ここにあるのは、黒い肌のキリスト。なんで黒いのかは、いろんな伝説があってよくわからないらしい。
大聖堂はミサ中ということもあって、荘厳な雰囲気。丸天井と高い窓から差し込む光が神々しい。キリスト教にかぎらず、一神教はなんでも嫌いなんだけど、こういうところに入ると、ちょっと厳粛な感覚になる。それでも写真取りまくってたけどな。
大聖堂の中で興味を惹いたのが、鍵がいっぱい取り付けられた台。観光地にある縁結び系のものかと思いきや、悪い噂を封じ込めるためのおまじないだとかで、メキシコでもこの大聖堂だけの風習なのだという。口に鍵をかけるという意味か。
大聖堂の前庭には、ガラスの嵌った穴があり、下が覗けるようになっているんだけど、水滴で曇って何も見えません。その下にはアステカの遺跡が眠っているはず。発掘しようにも、上の大聖堂も世界遺産なので発掘のしようが無い。いずれ、日本のトンネル工法を駆使して完全発掘とかにはならないものか。
ソカロ広場からバスで移動。3つの文化(アステカ、スペイン植民地時代、現代メキシコ)の建物がそろう三文化広場の脇を通り、グアダルーペ寺院へ。ここで観る物はひとつ。ルルド、ファティマに並ぶ、バチカンが認めた奇跡。グアダルーペの聖母を見に行くのだ。
寺院へ至る参道はおみやげ物やさんで賑わう縁日のような通り。宗教画っぽいデザインのグッズに並び、日本のアニメ絵風な人形や、明らかに戦隊物風(ジュウレンジャー?)な人形がならぶ。オタク文化はこんなところまで浸透しているのか!
肝心のグアダルーペの聖母、奇跡のマントは、どこかの国立体育館そっくりな新聖堂の中、人が立ち止まらないように動く歩道の上に設置。なに、このハイテク(笑)
そして、これがその奇跡のマント。マジか。どうみたって、絵じゃん。これが勝手にマントに浮かび上がったのだという。
なんでも、NASAの解析によれば「地球上には存在しない染料で染められている」とか。もう、NASAも冗談が好きなんだから。地球上に存在しない染料って、科学的にはどういう意味ですか。もう、明らかにノリノリですがな。
よく見ると、瞳の中にマントの持ち主の若者と、マリアのメッセージを伝えに行った司教の姿が映っていると聞かされると、それは凄いと思いますが、これが奇跡のマントと言われても、あまりに完全すぎて信用できない。かえって、トリノの聖骸布くらいぼやけていた方が信じられるような気がする。
うーむ。なんだか納得いかないまま、バスはメキシコシティからティオティワカンへ向かうのであった。