神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[メキシコ] ククルカンを捕まえに(4) テオティワカン

2010-09-27 23:09:41 | メキシコ
9/17 午後 曇り一時小雨

テオティワカンへ入る前に、おみやげ物屋さんへ連行される。ツアーと提携した定番のお店なのだが、これが意外に面白かった。

まずは竜舌蘭の使い方実演。竜舌蘭はテキーラの原料として有名だが、それだけではない。紙になったり、シャンプーになったり、針と糸になったり。紙は若芽の内膜を使うのだが、これが圧延だの乾燥だのをしなくても、まったくの紙。まるで上質紙のようなすべすべの手触り。しかも、パラフィン紙のようにしっとりとして柔軟で、ハリがある。そして、若芽の先端をちぎって引き抜くと、先端のトゲの先に繊維がシュルシュルっと抜けて付いてくる。これなら老眼でも針に糸を通す必要がないから、らっくらくぅ!




その後はプルケ(竜舌蘭の醗酵酒)やテキーラ(蒸留酒)を試飲。塩舐める→ライム齧る→テキーラくいっがメキシコ流。いわゆるショットガンですね。ライムが違うのか、アルコールのキツイ感じが一切なく、さっぱりとした後味。いくらでも飲めそうだが、危険すぐるぅ~。

黒曜石も、研磨の仕方でハートマークや蝶の図柄が浮かび上がるような工夫がされており、これは芸術的。結局、アステカマーク入りの黒曜石ピラミッドを25ドル(300ペソ)でお買い上げ。まぁ、円高真っ只中だったしな。


さて、しょぼいマリアッチの演奏(この旅行中で一番いい加減だった)を聞きながら、サボテンサラダや辛い牛肉煮込みなどのビュッフェで腹ごしらえをした後、ついにテオティワカンへ入場。どうでもいいが、このときビールを飲んだのは自分だけ。ガイドさんは気圧が低いだのなんだの脅しすぎだ(笑)

まずは、住居跡を通って「羽のあるほら貝の神殿」へ。ここは上の神殿の地下に眠っていた遺跡。長らく埋もれていたおかげで壁画の色がきれいに残っている。この写真は水を吐き出すインコの図柄。ほら貝は隣接するジャガーの宮殿でジャガーが吹いている図柄にもあり、内陸地でありながら重要なアイテムだったらしい。そしてそのほら貝は妊婦の象徴、水を吐き出すインコは命の象徴なのだという。テオティワカンにこんなにきれいな色の壁画が残っていたとは知らなかった。実際、上の神殿(ケツァルパパロトルの神殿?)に入れなかったためのオプションみたいな物だが、テオティワカンで一番驚いたのはこの壁画だった。




一通り説明を聞き、体力に合わせて勝手に登って来いとのことなので、月のピラミッドから登り始める。月のピラミッドは途中までしか昇れないのだが、それでも急な階段で息が上がる。ここから死者の大通りがまっすぐに見える光景はたしかに荘厳。やはりこの道は月のピラミッドへの参道だったのだろう。

時間もないのでとっとと降りて、太陽のピラミッドへ向かう。途中で稚拙なプーマの壁画に出会う。そうか、この辺はジャガーだけではなく、プーマの出没地帯でもあるのか。なんだか、扱いはかなり違うみたいですが……。




太陽のピラミッドも急な階段が付けられている。これは本当に人が登るための階段だったのだろうか。どう考えても、幅が狭すぎ、段差が高すぎるんですけど。かまわず、おりゃおりゃと、ガイジンたちを追い越しながら上っていくと、中腹の段差でピラミッドをぐるっと半周するような長い列が出来ていた。子供は元気に、老人は杖をつき、若者はふざけ合いながら列に並んで待つ。一番つらそうだったのはおじさん、おばさん世代か。自分もちょっと息切れしていたのだが、この登頂待ちの列がいい休憩になってすっかり回復。中腹からの眺めを楽しみながら、やっと最後の階段へ。



ピラミッドの頂上には神殿など跡形もなく、端も崩れ気味で丸くなっており、どこからが神殿跡なのか微妙にわからない。なおかつ、小雨が激しくなってちょっと濡れる。

頂上には最近流行のパワースポットとして、親指大の銀の円盤が埋め込まれている。ここに手を触れて叫べぶと、願いがかなうのだという。おかでげ頂上の中央は押しくら饅頭状態。面倒くさいので触って来ませんでした(笑)

他にも、UFOを呼んだり、みんなで一斉にひれ伏したり、なんだかわからないカオス状態。

テオティワカンの人たちは、本当はここで何をしていたんだろうね……。




急な階段をすたこらさっさと降りて、今度は死者の大通りを下り始める。月のピラミッドから太陽のピラミッドまでは砂利道なのだが、そこから先の死者の大通りは雑草が伸び放題の草原状態。しかも、段差を登ったり、降りたり、意外に疲れる。結局、時間がなく、ケツアルコアトルの神殿跡や要塞跡までは辿りつげず、あきらめて帰ってきた。ケツアルコアトルの神殿はこれから博物館で見るし(←すっぱい葡萄)。

死者の大通りから見る二つのピラミッドは、完全にただの小山。遺跡も草に埋もれて、自然へ還る文明の異物という様相がありありと見える。整備されて完全に公園化されてしまったテオティワカンで、ちょっとだけ侘び寂びを感じる光景だった。




さて、テオティワカンを後にして、次は国立人類学博物館へ。まだまだ一日目すら終わらんよ。



[映画] 未知への飛行 フェイル・セイフ

2010-09-27 21:37:38 | 映画
未知への飛行 - goo 映画




TSUTAYAの名作発掘フェアでレンタル。

創元SF文庫の『未確認原爆投下指令』が原作なのだが、そっくりのそのまま。原作じゃなくてノベライズかと思うくらい。

いやもう、小説と同じくらい退屈な映画だ。画面は白黒だし、舞台はほとんど会議室の中だけだし、ホットラインの先のソ連は声しかしないし、爆撃機のシーンは模型丸出しなうえ、撃墜シーンはレーダーから光が消えるだけというお粗末さ。

音楽もほとんど無く、緊迫した会話だけが続く単調なシーンの連続で、寝落ちせずに見るのは困難。

しかし、最終戦争の馬鹿さ加減と、大統領の過酷な選択は、油断して見ていた観客の心臓をわしづかみにするだろう。あのシーンは、先に小説でそっくりそのままを読んでいても、心が凍る思いがする。いわば、そのシーンのための一発ネタ映画なのだが……。

とりあえず、寝ないでがんばって観るべき。


[コンサ] 2010 J2第28節 札幌 - 岐阜

2010-09-27 21:33:00 | コンサ
2010 J2第28節:コンサドーレ札幌 0-0 FC岐阜 @スカパー


柏戦大敗の残滓がまだ二日酔いのように抜け切らない中でのホーム岐阜戦。

岐阜はJ1昇格をまだまだ狙えず、チームの土台作りを手がけているチームという印象がある。そんな岐阜に、昇格候補の一角として上げられていた札幌としては意地でも負けられないはず。しかも、大敗後のホームだ。

ところが困ったことに、上里と宮澤の両者を出場停止で欠き、芳賀と組み合わせる攻撃的なボランチが不在。さて、石崎監督はどういう采配で建て直しを図るのかというのが興味の焦点となったこの試合。ボランチに起用したのは、藤山でも西嶋でもパクジンスでもなく、なんと高木。高木はプロ初ボランチだそうな。

試合は完全に札幌ペース。ボランチに入った高木と、トップ下というか下がり目のFWに入った横野が動きまわり、ボールをカットし、こぼれ球を拾い、面白いようにマイボールにしていく。

そこからも、横野が相次いでオフサイドながらゴールネットを揺らすなど、いつにない上々の出来。一方の岐阜は、堅い守備から、時折すばやいカウンターを見せるが、前半のシュート数は0と、札幌守備陣が完全に封じ込んだ。

後半、岐阜が巻き返しを図るものの、序盤のみ。再び札幌が安定したボール支配を見せるが、それでもゴールは割れず。最後は最終ラインからの放り込み合戦となり、両チーム決め手を欠いたまま、スコアレスドローでおしまい。


これだけボール支配率が上がっていれば、1点や2点、簡単に取れてもいいと思うんだが、そうは行かないのがサッカー。結果的に、札幌は岐阜にボールを持たされただけということになる。危うく、カウンター一発で星を落としても不思議は無かった。

しかし、岐阜の守備が良かったというよりも、札幌のラストパス、シュートに精度を欠いたというのが正直なところ。相変わらず、パスもトラップも下手だ。上里がいればミドルをぶち込んでくれたかもしれないし、藤田がいればもっと早くサイドからクロスを上げられたかもしれない。まぁ、しかし、あんまり変わりはなかっただろう。

岐阜にほとんど攻めさせなかったという意味では、中盤の動きは改善された。ボランチに入った高木も、先発した横野もすばらしい動きを見せ、今後のオプションが増えたという意味では良い収穫があったといえる。だからといって、この試合内容に満足できるわけがない。

厚別のピッチが、石崎監督が目指すパスサッカーに合わないとか、どんなホームスタジアムだ。どうやってシュートまで持っていくのか、どうやってゴールを奪うのかという共通理解と、それを実現するための技術の習得を練習として実行できていないのではないのか。

前節の柏戦、今節の岐阜戦と、確かに気持ちは見せてもらった。ただ、気持ちだけじゃなく、勝利が見たい。

横浜FCのキング・カズは、Jリーグ最年長ゴール記録を更新した。一方の中山はどうだ。勝ち試合の時間稼ぎや、顔見せ程度の出場のみで、まともにプレーさせてもらえていないのではないか。怪我や体調不良ならともかく、試合前練習を見る限りはそんなことはなさそうだ。

シーズン前にはあれだけ盛り上がって、石崎監督からも攻撃の核にという言葉が出ていたのに、あれはすべてリッピサービスだったのか。衰えたとはいえ、不調の近藤、上原よりも、さらに出来が悪いとは思えないんだが。

今シーズン中に、中山+横野という年の差2トップを見てみたいものだ。この二人ならば、どんなに不利な状況でも、気迫だけでゴールを奪ってくれそうなイメージがあるのだが。


最後に一言。負けてもおもしろい試合が見たいというのは確かだが、これがサポの期待する面白い試合なんだろうか。勝ち負けよりも、期待される面白さって、いったい何なんだろうね。



9月26日(日)のつぶやき

2010-09-27 02:46:34 | つぶやき
00:18 from 読書メーター
【ブルー・シャンペン (ハヤカワ文庫)】を読んだ本に追加 http://book.akahoshitakuya.com/b/4150110719 #bookmeter
00:21 from 読書メーター
【ブルー・シャンペン (ハヤカワ文庫)】ポップでスタイリッシュでセツナイSF短編集でありながら、それぞれに重たいテーマを背負っていて、読み終わった後にちょっと考... http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7781558 #bookmeter
00:26 from 読書メーター
【あるいは脳の内に棲む僕の彼女】を読んでる本に追加 http://book.akahoshitakuya.com/b/4758411549 #bookmeter
12:45 from goo
[SF] ブルー・シャンペン #goo_kats-takami http://bit.ly/aRv0XX
12:54 from Tween
スカパー始まった。おう、厚別は青空。 #consadole
13:16 from Tween
ペース握っている間に1点欲しい。 #consadole
13:18 from Tween
おー戦え 勇者よー #consadole
13:28 from Tween
行け札幌 勝利信じ 最後まで戦え #consadole
13:30 from Tween
またもやオフサイド #consadole
13:34 from Tween
なんか、笛の基準がわからんよねー。 #consadole
13:35 from Tween
ばもばもー 札幌ー #consadole
13:39 from Tween
あっついプレーで 俺たちを揺らせ #consadole
13:53 from Tween
ボールは持てているんだが、岐阜ゴール前も固い。シュート10本くらい撃ってもいいくらい。純貴のがんばりが目立つ。 #consadole
14:06 from Tween
岐阜タイム終了 #consadole
14:16 from Tween
いや、高木はオフサイド位置だから!
14:18 from Tween
さっぱり…
14:31 from Tween
えー。観客少なくないか? #consadole
14:39 from Tween
なにぃ。カズゴールだと。うちもゴン出せ。
14:43 from Tween
えー、上原なの。
14:43 from Tween
中盤で繋ぐ気無いのかよ。最終ラインから放り込みすぎだろ。 #consadole
14:47 from Tween
俺たちと 熱くなれー #consadole
14:53 from Tween
スコアレスかー。ホームでこの結果は厳しいのぉ。 #consadole
14:56 from Tween
なに、ブーイング?
15:02 from Tween
何も恐れず、胸を張り戦え。ゴール裏のメッセージを選手はどう受け止めてくれるのか。サポの自己満足に終わってちゃ、さびし過ぎる。 #consadole
15:20 from Tween
どうでもいいが、うちには国勢調査、まだ来てないっす。罰則あっても、俺のせいじゃないから!
by kats_takami on Twitter