神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[コンサ] 2013 J2 第42節 札幌 vs 北九州

2013-11-26 23:42:04 | コンサ

2013 J2 第42節 コンサドーレ札幌 0-0 北九州 @札幌ドーム

 

プレーオフ進出をかけての最終戦。どんな形であれ、勝てばプレーオフ進出が決定。相手は下位の北九州。お膳立てはすべて揃った。

……にもかかわらず、なんとも締まらない幕切れ。

 

この日はOB戦も開催され、ゴン中山や吉原コータのチームゴンと、ノノ社長やソダンのチームノノが対決。ごっさんや太田、田渕、村田と、オールドファンにも懐かしい名前が並んだ。

OB戦は中山、吉原のツートップを芳賀がマジアタックで潰し、曽田がギリギリでクリアするファンタジーを魅せるという展開。前半のみ出場の野々村(選手のため敬称略)も華麗なフリーキックを蹴ったりしたものの、結果は0-0のドロー。前半20分、後半20分、その間にハーフタイム20分(!)という短い時間だったが、なんでこれを放送しないというくらいの楽しい時間だった。

ゴンちゃんは最後に、「今日のトライアウトは失敗でした。でも、iPS細胞という武器がある」と言い残して去って行った。現役復帰はまだあきらめていないようだ。

 

さて、その後の本番の試合。札幌のメンバーは怪我人を抜いたベストメンバーの布陣。チョソンジンの代わりには櫛引が入ったが、特にDFラインに不安は無い。

選手を迎えるコレオグラフィーは、なんどもゴール裏メンバーがくどいくらいに説明しに回っていたが、河合キャプテンが芝生に入った瞬間に掲げるようにとのこと。

しかし、掲げていた最中はまったく何が見えていたのかさっぱりわからず。気を利かせて、場内ビジョンでちょっとぐらいゴール裏を抜いてくれても良かったのにと思う。浮かび上がっていたメッセージは「12.1→12.8」。プレーオフ進出へかける想いだ。

 

試合内容はあまり覚えていない。

札幌はパスが良くつながり、定番のサイド攻撃を何度も繰り出した。レコンビンの強烈なミドルシュートもあった。

しかし、ゴールは遠かった。

 

24000人を越えるサポータの祈りも届かず。試合終了。札幌ドームは静かにシーズンの終わりを迎えた。わずかなブーイング。まばらな拍手。北九州サポの歌声だけが響いていた。

シーズン終了セレモニーのため、試合後の選手の挨拶もなく、そのせいで、なんとも言いようのない雰囲気が流れた。

セレモニーも、財前監督の挨拶、野々村社長の挨拶、そして、サンクスウォークと、なんだか淡々と流れて行った気がする。でも、それは自分の気持ちの問題だけだったのかもしれない。他のみなさんはどんな印象だったでしょうか。

 

終了後はサッポロビール園に移動し、炎の宴に参加。なんと、ここでも野々村社長が登場。乾杯の挨拶だけで退場となったが、会場到着時からネクタイやスーツの裾を直しながら、背筋を伸ばして緊張した雰囲気だったのが印象的だった。もしかしたら、ブーイングを浴びることを覚悟していたのかもしれない。そうでなくても、最終戦の結果を踏まえ、サポーターの前にどういう顔で出ればいいのかと迷いがあったのだろう。そこで、第一声は「乾杯といっても、何に乾杯していいやら」。

しかし、サポーターの暖かい笑顔に迎えられ、最後はマイクスタンドを無意識に握りしめながら熱弁をふるった。開幕当初はここまで来る実力は無かった。強化費3億じゃ、正直言って勝てない。しかし、若い子たちが良く成長した。もっとうまくなる。来年はどんな形であっても昇格できるように。来年の昇格を祈念して、乾杯。

その後、ドーレ君も登場してのくじ引きがあったりなんだり。宴会後はビール園の売店でTシャツとジョッキを購入。いいおみやげになりました。この宴会が無かったら、試合終了のもやもやした気持ちのまま東京に帰ることになっていただろうけど、これで吹っ切れたような気がする。

 

まぁ、なんというか、最終戦だけを見るとなんだかなぁという試合だったけど、シーズン全体を観れば、期待以上のできだったのではないかと思う。特に、古田、河合、上里、最後の最後には深井までと、怪我で離脱する選手が多かったにもかかわらず、代役の若手選手たちが頑張ったことは素晴らしい。

シーズンを通して、決定機に決められない、勝てる試合に勝ちきれないという問題が露呈したものの、それは来年の課題とすればよい。今思えば、群馬、熊本のどちらかに勝ってさえいれば。下位チームに対してこそ全力で戦う。そのことを選手もスタッフも忘れないことだ。

 


[コンサ] 第93回天皇杯 4回戦 甲府 vs 札幌

2013-11-22 22:41:03 | コンサ

第93回天皇杯 4回戦 ヴァンフォーレ甲府 1-0 コンサドーレ札幌 @スカパー


天皇杯4回戦。しかしながら、J2でプレーオフ進出を掛けた大一番が4日後に控えているとあって、遠征メンバーは控え中心どころか、ほぼ完全なターンオーバー。最終戦に出場停止の砂川は先発だが、前田もレコンビンもベンチスタート。先発メンバーの平均年齢は札幌22.5歳、甲府29.3歳とのこと。若さで押し切れればいいのだけれど。

そして、試合の地は札幌どころか、甲府からも離れた南国熊本。これは甲府、というか、山梨サッカー協会のチョンボでスタジアムの予約がなかったせいとのこと。

案の定、中立地での平日ナイターということで前売り230枚。まるで罰則を受けた無観客試合のよう。しかも、スカパーでの放送開始が21時から。FootNikにでも行こうかと思っていたのだけれど、さすがにこれは断念し、おうち観戦。いったい、いつから熊本には時差ができたんだ?

解説は札幌の野々村社長、ゲストが甲府の海野会長。のっけから、どっちが遠いか自慢。

この両者の掛け合いが面白すぎ。崔誠根のミスに対し、海野会長の「崔かよ、チェっ」に始まり、審判の話、経営の話を試合そっちのけで語るかと思えば、チャンスやピンチの時には、「また後で」。

ノノさんの的確な解説と甲府社長のぼやきといった感じで始まったが、ノノさんも次第に社長の顔へ、そして、ただのサッカー好きおやじ状態に。

「なぜそれが止まらない」と松本酷評するは、パウロンに対しては「1試合出たら5試合休む」と散々な言いよう。前寛へは「まだ怖いものなし。これからサッカーが怖くなる」との評。本当に二人ともおもしろいわ。


試合内容としては、前半に札幌が決定的なチャンスを作るも、札幌は本当にこの一発だけ。

右サイドバックに入った前貴の突破から絶妙なクロスを横野がフリーで外す。

それでも、前半は札幌がボールを保持してパス回しができていたのだが、時間がたつにつれて、肉体的、精神的疲労からプレーが雑になり、どんどん自滅。

おそらくそこまでは想定通りだったのだろうが、後半勝負に入れた前田、古田、レコンビンの3人がまったくの誤算。怪我明けの古田が無理できないのはわかるにしても、前田もレコンビンも、本来のキレのあるプレーではなかった。

0-0のまま延長戦に突入したが、延長の前後半でも札幌はシュート数ゼロというダメっぷり。どの選手も、まともに走れていない感じだった。

札幌にとって天皇杯勝ち残りはある意味罰ゲームみたいなので、モチベーションが上がらなかったんだろうか。フェホよりも前田先発の方がよかったのだろうが、そうすると、最終戦に影響が出そうだし、難しい判断だったと思う。


この試合で注目のユース選手、前寛之は、最後は体力的に落ちたものの合格点。ボール奪取からの縦パスにはセンスあると思った。

阿波加も思った以上に落ち着いたプレーで、ミスらしいミスも無かったのは素晴らしい。相手のシュートミスに助けられたシーンもあったが、全体的には合格点なできだっただろう。

小山内はセンターバックでも問題なさそう。松本もセンターバックの練習をしていたので松本がセンターかと思ったのだけれど、この試合のプレーを見て納得。逆に松本はノノさんに怒られっぱなし。それも期待の裏返しだと思ってがんばれ。

あと、神田はもっとFK練習しような。


負けたのだけれど、若手選手だらけの布陣だったため、延長戦まで粘ったことは悔しいというよりは、よくやったという気分。こうやって天皇杯をある意味犠牲にしたのだから、最終戦ではきれいに勝ってプレーオフ進出を決めてもらいたい。

 


[コンサ] 2013 J2 第41節 岐阜 vs 札幌

2013-11-18 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第41節 FC岐阜 0-3 コンサドーレ札幌 @スカパー

 

いろいろあって、リアルタイム観戦不可だったので、ビデオで視聴。結果は東北道を移動中に車内で知った。とりあえず、勝ったことに安堵したと同時に、最終戦で勝てばPO進出という書き込みにはてなマーク。

いろいろ調べた結果、最終戦で長崎-徳島の組み合わせがあり、札幌が勝てば、どちらかは札幌の下になるらしい。これは考えていなかったので、とても嬉しい情報だった。これで、他チームの結果を気にしてやきもきする必要はなくなる。要するに、勝てばいいのよ。

そんなわけで、結果がすべてといった感じで、ビデオ視聴はそんなに真剣じゃなく、何度も寝落ちして、巻き戻しながら見た。でも、いつ堀米が入ったのかわからなかったけどな!


今節、札幌は前田とフェホが出場停止。深井が怪我で離脱。しかし、古田がベンチに復活といううれしいニュースも。

一方の岐阜は服部の引退記念ゲーム。岐阜は勝てば残留決定。そして、GKは元・札幌の高木貴弘。

初っ端から服部への歓声をかき消す札幌サポ。さすがのセレモニー・クラッシャーと言いたいところだが、今回に限っては、そんな余裕もない。ただ単に、他チームを気にしていられないというだけ。


試合内容としては、完全に押し込んでいたのでまったく問題なし。特に目立ったのはGK杉山の安定したセーブと、岐阜GK高木の不安定さ。高木って、札幌の正GKだったよな。しかも、割と安定している方だったように思うんだが。いつからこんなに劣化してしまったのか。

杉山も、すべての試合でこれぐらい安定していたなら、こんなに叩かれずに済んだのに。これまで第3GKとしての生活が長かったので、実戦に慣れるまでここまでの時間がかかったと考えればいいのか。でも、来年はホスンが正GKだろうし、曳地もいるし、どうなることやら。

得点シーンは、1点目がレコンビンのCKから上原のヘディングを高木がファンブル。2点目は逆側、砂川のCKからソンジンのヘッド、GK高木が弾いたところに内村。前半の早いうちに2得点を決めて、岐阜の試合プランを台無しにする。

後半になっても札幌の攻撃は止まらず。3点目は砂川のボール奪取からショートカウンターとなり、上原のクロスに内村がドンぴしゃヘッド。なかなか珍しい内村のきれいなヘディング。

三上がボールを治め、サイドに展開。そこから内村が裏を狙うという戦術は完成されており、多少のメンバー変更があっても、このレベルであれば圧倒できる。岐阜には失礼だけれどそれが事実。問題は、群馬や熊本相手になんでこれができなかったのかということだ。

後半にソンジンと内村が相次いで負傷退場したので心配していたが、ソンジンは軽い肉離れ、内村は足が攣っただけとのことで、どうやら最終戦には問題なさそう。

次の天皇杯はターンオーバー制で行くらしいので、選手的にもスクランブルは無さそう。ターンオーバー制で控え組と言っても、今節出場停止の前田とフェホがいるし、パウロンも復帰する。もしかしたら、古田も出場するかもしれない。残念ながら累積4枚で最終戦出場停止の砂川にも頑張ってもらおう。返ってワクワクするメンバーだったりして。

 

 


[コンサ] 2013 J2 第40節 札幌 vs 神戸

2013-11-10 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第40節 コンサドーレ札幌 1-0 ヴィッセル神戸 @スカパー


試練の上位4連戦の4戦目。先週の千葉戦はリアルタイムで見られなかったので、今回は万難を排してテレビの前に正座して観戦。

直前に京都がG大阪に敗れたせいで、神戸は自動昇格が決定。J2優勝を目指しての戦いに気持ちの切り替えが必要。これがいい方向に働くのかどうか。札幌がプレーオフ進出するためには、相手がどこであろうととにかく勝たねばならないので、他のチームはどうでもよい。

内村がイエロー累積で出場停止のため、宮澤がトップ下。さらに右にレコンビン、左に荒野。宮澤の替わりに、ボランチの位置に深井が復帰。宮澤、深井、レコンビンと、注目選手が目白押し。


試合は序盤こそ札幌が先手を取ったものの、やはり神戸のうまさにペースを握られる。しかし、神戸は前田の変則的なドリブルを止められず、ファールを連発。これでペースを崩し始める。

主審の池内明彦は、札幌戦でクソ判定を出しまくっているので警戒していたが、今日のジャッジは札幌優位に働いた。やっとホームディシージョンの意味を理解したようだ。

今日は札幌も意気込みが違うのか、いつもは少ないミドルシュートをガンガン打ちまくる。特に深井の豪快ミドルはすごかった。わずかに左に外れたけど、あれが入っていればワールドクラスの弾道だった。

そんなミドル連発の中で、河合のミドルが北本のハンドを呼び、PKゲット。さすがにクソ審判だけあって、微妙な判定だったけれどもありがたく受け取っておこう。

ここでPKを蹴りに行ったのは、なんとレコンビン。このPKを見事にサイドネットに突き刺した。さすが、ベトナムの英雄。

後半は動きの鈍ったレコンビンに替えて岡本、さらに、フェホ、榊の凸凹コンビを投入。勝ってる時のフェホの信頼感は凄い。とにかく、足が速いので相手DFがラインをうかつにあげられず、ボールを奪っても早いカウンターにつなげられなくなる。セットプレーでの跳ね返しも強くなるし、鬼に金棒状態。

神戸は焦りからか、プレーが雑に、荒くなり、池内のカードマジックの餌食に。ついにエステバンも退場。

最後の最後には、ゴールライン上での攻防もあったが、なんと杉山がこれを防いでセーブした瞬間にタイムアップの笛。なんともドラマティックな幕切れだった。

最終的には、シュート数20-10という大差を付け、1-0で札幌の勝ち。プレーオフ進出への望みをつないだ。


注目選手のうち、宮澤は攻撃では今一つ。最近、ボランチが多いので、FWの動きを忘れてしまったかのように、裏への動き出しが少なかった。マークが前田に集中する分、チャンスはあったはずなのだが、うまく生かせず。

レコンビンはPKを含めたプレースキックでさすがの精度を魅せるが、チームとして連動した動きがまだできていない感じ。一生懸命なのは伝わってくるので、もうちょっと時間が欲しい。お立ち台での「コンニチハ」は伝説になるかも。

久し振りの深井はすごかった。本当にルーキーかと思えるほど落ち着いていて、視野が広い。ボランチとしては、同じルーキーの堀米も新人離れしているが、さすがに器の大きさが違う気がする。これでなんと、1995年3月生まれはチーム最年少のようだ。

一番目立っていたのは前田。変則的なドリブルと、訳の分からないループシュートで味方のサポも煙に巻くほど。天才なのか変人なのか、あいかわらずよくわからないが、神戸にとっては最大の脅威になっていたようだ。


さて、上位陣との4連戦が終わって、3勝1敗と勝ち越し、プレーオフ進出の可能性は十分残された。残り試合が岐阜、北九州ということを考えると、これからつぶし合いを残している他チームに比べれば優位と考えてもいい。しかし、この4連戦の前に熊本、群馬と連敗したことが痛すぎる。まさに、強きをくじき、弱きを助く状態。まさか、次も岐阜を助けるなんてことはないだろうな……。

 

 


[コンサ] 2013 J2 第39節 札幌 vs 千葉

2013-11-04 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第39節 コンサドーレ札幌 1-0 ジェフユナイテッド千葉 @スカパー


リアルタイムでは見られずに、翌日にビデオで視聴。いやー、残念だ。こんないい試合を見られなかったなんて。

実は入間の航空祭に行っていたのだが、今年はどういうわけか運営がザル過ぎて、大混乱で大変だった。これなら、おとなしく家でスカパー見ているべきだった。でも、その後の飲み会は良かったんだけどね。


とにかく、何が何でも、プレーオフ圏内に辿り着きたい札幌。京都に続いての上位陣との直接対決。連敗は避けたいものだが、相手は相性のいい千葉。フクアリでの開幕戦を再現するような好ゲームを期待したい。

札幌のスタメンは、両サイドに砂川と荒野を使って来たぐらいで、あとはいつものメンバー。レコンビンや岡本も悪くないと思うのだけれど、攻守の安定性を考えるとこの二人の選択になってしまうか。


試合は序盤から札幌が絶好調。出足早くボールを奪って、うまくサイド攻撃につなげられている。前半は互角と聞いていたが、完全な札幌ペース。

怖いのはケンペスと、ケンペスと区別のつかない田中(笑)。しかし、それ以上に怖い感じだったのが、千葉の右SB米倉。札幌の左SB上原と攻撃的なSB同士のマッチアップは、序盤こそ上原が押し込んだが、次第に米倉に押し返され、攻撃の起点を作られてしまった。

前半の前半は札幌、後半は千葉のペース。全体で見ればほぼ互角。しかし、得点機会を考えれば、もしかしたら千葉の方が多かったかも。


そして後半。札幌が気合を入れ直したのか、千葉が失速したのか、千葉にボールを持たせてもまともなシュートを一本も打たせず、一方的に札幌が攻め込んだ。

財前監督は砂川に変えて岡本を早目に投入。勝負をかける。

そして、上原からのクロスを内村がスルーして宮澤が押し込むという理想的な攻撃シーンも生まれたが、無情にもオフサイド。宮澤は前節、軽い怪我でベンチ入りもできなかったが、その前の山形戦に続いて攻撃的なポジションを取り続けた。ボールを奪っても、すぐに隣の選手に預けてしまっていたプレーは見られなくなった。それでこそ「俺らの10番」である。上里の離脱が責任感を生んで、結果的に宮澤を成長させたのだったりして。

それでもゴールを奪えない札幌は疲れの見える前田に変えてフェホを投入。0-0でフェホを入れると、そこからリズムを崩してしまうことが多いので、この交代はどうかと思ったが、いきなり、惜しいヘディングシュートを強烈に放ち、今日は違う雰囲気。

そしてついに内村が相手DFのミスをついて、無人のゴールに流し込む。内村は笑顔で抱きつきにきたフェホが怖くなかったのか(笑)

ここから千葉がムキになって攻め込んでくるが、かえって雑になって攻撃でもミスを連発してくれたので助かった。

ベトナムデーということで、お疲れ様の内村に替えてレコンビンも登場。盛り上がるベトナム人サポーター。お祭り騒ぎ状態で、試合終了。


振り返ってみれば、ドフリーで空振りしたり、ドフリーでシュート打たずにパスしたり、といった千葉の攻撃のミスに助けられ、DFとGKの連係ミスに乗じて得点し、大きなミスなくまとめた札幌の勝利。自分たちのミスで自滅した京都戦とは正反対。

これだからおもしろいと言っていいものかどうか。とにかく、毎回ドキドキできる試合日も今年はあと3回。次の神戸戦に勝つと負けるでは大違い。最大のドキドキがやってくる。

 


[コンサ] 2013 J2 第38節 京都 vs 札幌

2013-10-27 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第38節 京都サンガF.C. 2-0 コンサドーレ札幌 @スカパー


J2も残り5試合。プレーオフ進出圏内の6位以内へ向けて、上位陣との苦しい戦いの始まり。ここを勝ち越しで抜ければ、希望は見える。

しかし、いきなり好調だった宮澤が離脱。代役はルーキーの堀米。ベテラン河合とのコンビになるが、現キャプテンと次世代キャプテンの組み合わせは、不安よりも頼もしさを感じる。問題ない。やれるはず。

相手の京都には、あの山瀬功治。吉原宏太に続いて背番号18、さらには背番号10を付けた、札幌のスーパースターだった男だ。J1川崎からJ2への移籍は都落ち(地理的には逆だが!)の感が強いが、札幌出身の選手には、いわゆる“恩返しゴール”を決められることが多いので、もっとも注意したい男だ。


試合は序盤から京都のパスワークが良かった。細かいパスをテンポよく組み立ててくる。選手間の距離も申し分なく、J2としてはレベルが高すぎる。

それに対して、うまくドリブルを織り交ぜているのが札幌。前田や砂川が突っかけて、内村が裏を狙う感じ。

ただし、プレーの正確さという面では京都が一枚上で、札幌のパスやドリブルが京都の選手に引っかかるような感じでボールをロストし、距離感がよくて出足も早い京都にボールを奪われるというシーンが多くみられる。しかし、京都がショートカウンターというよりパスをつないできてくれるので、危ないシーンは全体的に少なかった。

しかし、早い時間で守備のミスから失点。奈良のヘディングがヒットせずにかすって、こぼれたボールに山瀬が飛び込んできて、杉山と一対一になって決められた。

ミスからの失点だったが、「山瀬はやっぱり山瀬」だった。あそこでボールがこぼれてくることを信じて走れるかどうかというのが良い選手の証拠。

前半終了 札幌0-1京都。同じようなパスサッカーを志向しているのだが、パスワークでは京都にやられている感じ。チャンスが無いわけじゃないけれど、シュートが極端に少ない。シュート数は京都3-札幌1。お互いにボールを大事に持ち過ぎ。もっとミドルを撃ってもいいのかも。


後半からは砂川に替えてフェホを投入。中盤で負けているので、前線へすっとばす気か。

ところが、メンバー変更による効果が見えないうちに、奈良がペナルティエリア内で相手を倒してPK献上。蹴ったとかではなくて、身体ごとぶつかった感じ。

これで奈良が2失点に絡んでしまうということになったが、そんなに悪かったわけではないと思う。審判がクソというほどでもないし、割と運が無かったという要素が大きいのではないか。ただ、櫛引も見たいと思うし、奈良が櫛引よりも絶対的に上だとも思えない
ので、このあたりのローテーションは監督にも考えてもらいたい。

これで勝ち点3のためには3点取らなければならなくなり、完全にプランの狂った札幌は前田に代えて榊を投入。これで前線で収めるというより、完全に裏狙い、カウンター狙いの態勢に。フェホと内村のツートップ気味。そこから荒野、榊がサイドから裏を狙うという方式。言ってみれば、大きく蹴って走るという戦法。

ところが、京都はフェホの大きさにも、翔太の小ささにも惑わされずに、しっかりと守りきってしまった。

ゴメスのプレースキックから、フェホがファーでヘディングというのは大きな武器になりそうだが、その後が、キーパーに正面でセーブされたり、ソンジンがこぼれ球を蹴り込んでもポストに当たったりと、攻撃でも運が無い。

さらに、内村に替えて岡本を投入するも、やっぱりフェホのところを無難に守られてしまうと打つ手がない。結局のところ、必死で攻め込んでも得点は奪えずに終了。

前半は札幌のシュート数1本だったものの、試合終了時のシュート数は5-7で札幌の方が多かった。とはいえ、京都の戦術がボールを大事に回して隙を伺うスタイルだったというだけで、札幌が格段に良かったわけでもない。

全体的にはJ2としてはレベルの高かった試合だったとは思うが、そんなことは求められていないわけで。これで、千葉、神戸に連勝しないとプレーオフ進出は難しい状況になってきた。

まぁ、この時期に負け越しているのに、プレーオフ進出なんて何ねごとを言ってんだって感じなんですけどね。(←だんだん、酸っぱい葡萄扱いになってきた)

 


[コンサ] 2013 J2 第37節 札幌 vs 山形

2013-10-20 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第37節 コンサドーレ札幌 3-1 モンテディオ山形 @スカパー

 

J2リーグ戦でも勝ち点の並んだチームだけに、プレーオフ生き残りを賭けた、お互い絶対に負けられない一戦。

札幌、山形、ともに天皇杯でJ1チームを下し、4回戦へ進んだ仲。とはいえ、札幌の相手は降格争いの最中の磐田。一方、山形の相手は優勝争い真っただ中の浦和。これは確かに山形の方が勢いが出る。しかし、前節の勢いがそのまま生きないのが不思議なJ2マジック。良い日もあれば、悪い日もある。クオリティが一定しないのがJ2の証拠。

札幌は遊びの無いガチ勝負用のメンバー。攻撃陣は内村、前田、砂川、レコンビン。ボランチには河合と宮澤。DFラインはいつものメンバーで日高が右SBの定位置に復帰。さらに、GKには指を骨折した曳地のかわりに杉山が復活。

お互いパスサッカーを指向するチームだけに、がっぷりよつな展開。その中でひときわ輝いたのが宮澤。

これまで、ボールを奪ってもすぐに後ろに下げたり、前が空いていても誰かにパスしてひと任せてしまっていたプレーとは異なり、ボールを奪ったら自分からドリブルで突っかけるし、サイドからのクロスにFWを追い抜いてDFの裏を狙う。

なぜこのプレーがいままでできなかったのか、不思議なくらいだ。ダブルボランチを組む相手との相性のせいなのか。でも、河合とのコンビもあんまりよくなかった記憶があるのだが。

しかし、それ以上に輝いたのは、この試合で500試合出場達成の砂川。一度は選手をクビになり、去年もコーチ入りを打診された男がまだまだやれることを示した。

まずはコーナーキックからのこぼれ球を蹴り込み、日高がこれに合わせて先制。コーナーキック崩れで選手が相手ゴール前に残っていたことが幸いした形。攻めの意識がいい方向へ働いたのだろう。

しかし、その後に相手選手がこけたシーンで、札幌の選手たちがノーファールをアピールしてプレーを止めてしまったがために、強烈なミドルシュートを食らって同点。そのあたりから、山形が勢いに乗りだし、中盤を支配される。なんとなく中盤の密度が低く見えるのは、両サイドの攻めの意識が強く、4-2-4みたいな布陣になっていたせいか。

前半は完全に互角の1-1。宮澤や砂川からの惜しいチャンスがあったものの決めきれず。山形ゴール前できれいにパスが繋がったものの、誰かシュート打てよという間にクリアされたシーンなど、もったいないプレーも多かった。

 

後半も同様な互角の展開かと思われたが、前田、砂川、宮澤がいい感じでボールを回して札幌がペースを握り始める。

そんな中、レコンビンが岡本に交代。レコンビンは他の選手とのポジションがかぶったり、パスのタイミングが合わなかったりでいまひとつしっくりいかない感じ。ベトナム代表での練習でリズムを崩してしまったか。

ここで、なんと砂川の直接フリーキックがゴール。年に1回決まるかどうかというレベルなのに、いいところで決める。相手GKが前に出過ぎていたところを見ていた砂川の冷静さの勝利。

その直後、内村が相手GKにチェックをかけ、ボールを掻っ攫い、バランスを崩しながらもゴール。思わぬ失点にGK常澤のメンタルは破壊寸前。その後もやらかし続ける。完全にネタ選手扱い。

その後、お疲れ様の砂川に替わり荒野、前田に替えて堀米を投入。堀米がボランチに入って、なんと宮澤が久しぶりにFWへ。

今日の宮澤はどんどん前に出る意識がすごかったので、これはFWとして結果を出すかと思いきや、山形のDFに厳しいマークに付かれ、なかなか自由に動けない。しかし、その宮澤からのパスを受け、凄いドリブルを見せたのが荒野。一気に山形DFを2、3人抜き去ってGKと一対一になるも、ファーに蹴ってハズレ、そのこぼれ球をドフリーの岡本が蹴るが、枠の外。このシーンは、どちらの選手でもいいから決めて欲しかった。せっかくのワールド級プレーをふいにしてしまった。良いプレーができても、続かないのはまだまだJ2クオリティーなのか。

そして試合終了。1-3で勝利。ヒーローインタビューは砂川。ひょうひょうとした雰囲気が最高。

ところで、この試合には稀に見る珍事が。なんと、副審が旗を揚げる前に、主審(飯田淳平)がボールが外に出たと判断して笛を吹いた。しかし、実際は出ておらず、監督も選手も猛抗議。副審に確認した主審が誤りを認め、「申し訳ない」と平謝り。で、ドロップボール。

主審の判断は絶対なので、間違いが分かっていてもクレームを付けた選手を退場にする主審も珍しくない中で、この判断は悪くないと思った。少なくとも、前節の群馬戦の主審(塚田健太)よりもよっぽどマシ。審判の仕事は、選手を罰することではなく、試合をコントロールすることなのだから、ケースバイケースで判断して欲しい。

さて、ここから京都、千葉、神戸と、上位チームとの3連戦に入る。これを全勝しなければ、プレーオフへの道は閉ざされてしまう。なんとかベテランと若手の総力戦で乗り切ってもらいたい。特に、俺らの10番、宮澤は磐田戦からの覚醒状態を維持し続けて欲しい。おまえならできる。きっとやれるよ。

 


[コンサ] 第93回天皇杯 3回戦 磐田 vs 札幌

2013-10-13 23:59:59 | コンサ

第93回天皇杯 3回戦 ジュビロ磐田 1-3 コンサドーレ札幌 @ヤマハスタジアム

 

天皇杯、しかも静岡方面というと、大雨の清水とか思い出したり。そもそも静岡方面では分が悪く、磐田では勝ったことすら無い。

去年は同じリーグだったものの、磐田戦は試合時間が夜で、その日のうちに帰ってこれないためにバスツアーは無しというさみしい日程だったが、今回は13:00のキックオフ。

新宿7:00集合かよ! 朝4:00起きだよ! もっとちょうどいい時間にならないのかよ!

などとぶつぶつ言いながらも、なんとか時間通りに新宿到着。今回のバスツアーは栃木戦に続いて2台だよ。これからも2台体制がなんとか続いてほしいですね。

今回のバスツアーは早朝出発でも、かまわずにクラシック販売開始。ひとりあたり4本以上だそうで。もちろん、バス内はサロン席を中心に酒盛り開始。♪おーダーメにんげん。朝から飲んでるダメ人間。

行きは渋滞につかまり、到着は12:00過ぎ。しかも、アウェイゲート前を素通りして大回りで駐車場へ。アウェイの洗礼かと思いきや、いつものYAMAHA従業員駐車場へ。まぁ、ここですよねー。しかし、YAMAHAスタジアム改修のおかげで、アウェイゲートは遥か彼方へ。ゲート前で降ろしてくれてもいいじゃないか。

選手練習開始で応援が始まっている中、シラス丼と黒ラベル。すみませんね。でも、腹が減っては戦はできぬ。

この試合は、神田が左サイドで先発。ボランチに堀米、左SBに松本というフレッシュなメンバー。しかも、途中で気が付いたけど、キャプテン・ゴメス。ユース上がりと生え抜き選手に、ソンジンとまえしゅんを加えただけという地域密着型。資金が無くてスター選手を呼べないという必然性から生まれたとはいえ、札幌誇らしい。

静岡のようなサッカーどころではなく、北海道でこういうメンバーが揃えられるようになったのだなと感無量。

 

 

さて試合開始。

やはり磐田にボールを回されるシーンが多い。しかし、なぜか磐田が縦にボールを入れてこない。何を怖がっているのか、それとも、逆に舐めきっているのか。

それでも徐々にDFラインを上げてくるものの、札幌側はしっかりブロックを作っている上に、堀米と宮澤が出足良くチェックを掛けるので、まったく怖くない。というか、宮澤も堀米も期待以上に出来過ぎ。

深井とのコンビでも活躍していたので、宮澤は年下を組ませた方が責任感が出てしっかりやってくれるんじゃないか。逆に、河合や上里と組むと、相手にまかせてしまうことが多いのかも。

前半は、ボールを保持するものの攻めてこない磐田に対し、攻守の切り替えの早さで上回る札幌が多くチャンスをつくることができた。

まさか、天下の磐田がこのままで終わるはずがないと思って警戒していたものの、後半もこの流れは変わらず。

その状態で、遂に札幌が神田のプロ初ゴールで先制。コーナーキック崩れのボールをまえしゅんが拾って、神田へパス。なぜかゴール右前でドフリーの神田が上側のネットに突き刺すようなシュートを決める。

選手インタビューだと、フリーになることを計算してあそこにいたというのだから恐れ入る。かわいい顔して、やるじゃん。

ここでやっと磐田が縦にボールを蹴り始めるが、焦りが先に立ってプレーが雑。札幌は砂川、フェホを投入。フェホが俊足を見せると、DFが怖がって上がらないためにFWとDFが間延びして、さらに雑な蹴り合いに発展。

こうなると典型的なJ2試合に慣れた札幌が有利に。最後は前節の失敗起用であるボランチ日高も繰り出し、1点を守り切った札幌が天皇杯4回戦に進出。J1の17位をJ2の10位が破るということになった。

J2チームがJ1チームに勝ったとはいえ、ジャイアントキリングというには、磐田には過去の栄光は無かった。さすが、降格争いに巻き込まれるだけのことはある。個々の選手はうまいのだけれど、チームが連動していないし、ゴールに対する執念が見えない。なんというか、漫然とボールを蹴っているように見えてしまう。リーグ戦が気になって、勝つ気が無かったんじゃないか。

一方の札幌は、若い選手がキビキビした動きを見せてくれるのがよかった。でも、これも2、3年で落ち着いちゃうんだよね。省エネ的になるというか、うまく力が抜けるというか。ユース上がりが劣化する場合のパターンってそういう部分なので、気持ちの問題は大事だと思う。磐田はチーム全体がそうなっているんじゃないか。まぁ、ひと試合対戦しただけで、何を上から目線でって感じだけれども。

試合後の写真は、サポも選手もみんないい笑顔でした。

 

帰りのバスでも気持ち良くクラシックを飲んだりしていたものの、またもや渋滞に突入。事故渋滞で45kmとかだった気がする。寝て起きたらまだ渋滞とか。

早めについたら祝勝会とか、レコンビンつながりのベトナム料理とかいろいろ期待しながらも、結局、夜の10時に新宿到着。我々はそのまま帰路につきましたが、祝勝会行ったひともいるのかな。

バスの中で寝たせいで、明け方の出発どころか、歓喜のYAMAHAスタジアムまでが遠い昔のように感じるくらいの長い一日でした。お疲れ様でした。

4回戦も、できれば関東近辺でお願いしたいところ。味スタとか、ニッサンとか、等々力とか……。
※熊本になってしまいました……。

しかし、それよりもJ2プレーオフ進出が重要。ボランチを中心に人材不足が続くが、この試合の結果から、財前監督も、ムリに選手をコンバートするより、若手を使った方がいいという結論になったんじゃないか。そう願いたい。

今日の試合に出た選手だけではなく、さらに、U-20日本代表から櫛引と榊が帰ってくるし、古田も復帰するだろうし、前や小山内もいる。フリーキック人材不足とか言ってないで、両足で蹴れる前を使っていこうぜ。

 

 


[コンサ] 2013 J2 第35節 熊本 vs 札幌

2013-10-06 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第35節 ロアッソ熊本 2-1 コンサドーレ札幌 @スカパー


まさかの上里全治8か月に続き、河合、深井が離脱。なかなかメンバーがそろわない。

愛媛の石井が来季に札幌復帰とのニュースも流れたが、FWよりもボランチ不足を何とかしてほしいところ。石井よりも岩沼に帰ってきて欲しいぐらい。山本真樹なんて贅沢は言わないから。

そんなわけで、砂川ボランチ。レコンビンが出場停止で、フェホもベンチ。他はいつものメンバーかと思いきや、GKは前節に続いて曳地。このまま正GKに定着できるのか。


守備面で不安のある砂川は、ボールホルダーに突っ込み過ぎな感じもあるがこれが効果的なフォアチェックになっている。ただし、このままスタミナが持つのかは疑問。

攻撃では、その砂川から内村への縦パスが非常に効果的。このホットラインは完全に完成していて、札幌最大の武器になっている。あとは、内村を囮にした攻撃などへのバリエーションを広げるぐらい。

ところが、セットプレーからあっさり失点。ニアでのヘディング。狙って打ったというよりはバウンドがちょうど誰も触れないところに弾んでいった感じ。マークに付いていた宮澤も、セーブできなかった曳地も責められない。

しかし、今の札幌は失点で一気に失速することがなくなった。これはメンタル面で、今年もっとも成長したところだと思う。熊本にペースを握られることなく、熊本ゴール前までボールを運ぶ。

やはり砂川からのパスを上原がオープンスペースで受けてから、センタリングを上げずに自分で持ち込んで誕生日ゴール。これで同点。

その後も、きれいに崩す形も見られたが、シュートは枠の外。

結局、前半は1-1の同点。シュート数も 4-5 で、他のスタッツもほぼ互角。ポゼッションの札幌にカウンターの熊本というわけでもない。


後半の開始直後は熊本の方がボールの繋がりがいい。前半は見られなかったサイドチェンジで左右に振ってくる。札幌は砂川からの縦パスが相変わらず多い。

次第に札幌の保持率が上がってチャンスが生まれ始めると、まず熊本が選手交代。されにつられるように札幌も選手交代。三上に代えてフェホ。

熊本は5バックがべた引きでスペースが無く、フェホのスピードが生きない。高さもいつものことで、心理的恐怖を与えているものの、技術的にはマイボールにできるわけではないので、この交代は失敗だったかも。

完全にお疲れな前田に代えて、地元の岡本を投入するも、こちらもいまひとつキレがない。最近使われなかったのでどうしたのかと思っていたが、これじゃ確かに先発に使えない。

圧倒的にボールを保持していながら、べた引きの相手を崩せない状況が続く。こういう時に欲しいのは、やっぱり上里のミドルシュートなのだけれど……。

取れるときに点を取らないと、相手にワンチャンスを決められるのがサッカー。悪い予感の通り、熊本が追加点。ヘディングのこぼれ球を逆サイドから押し込まれる。後半1本目のシュートがこぼれて2本めのシュートでやられた。まさにワンチャンス。

ここで砂川に代えて翔太を投入。しかし、やっぱりスペースが無いのでスピードを活かせない。

そのまま試合終了。降格争いのチームに、プレーオフ進出を狙うチームが2-1で負けた。こういう取りこぼしが多すぎる。例えアウェイであっても、下位チームに負けていられる状況じゃないだろう。とはいえ、今回は完全に弱小チームのセオリー通りにやられてしまった。(熊本が弱小チームと言っているわけではないので注意)札幌もそれだけ強大チームになったのだと思っておくことにしよう。

それにしても、熊本で勝てないのはなぜなのか。そんなに暑いのか。だいたい、この試合が熊本での初得点とか。やっぱり相性が悪いとか、方角が悪いとかなのか。

この試合でも、内村が角度のないところから南の股を2回も抜くが枠に行かず。それ以外でも3点ぐらいシュートミスで損してる気がする。

とにかくひとつひとつのプレーの精度を上げていくこと。それしかないんですかね。

それにしても、いらいらする試合だった。ゲームでこんな試合だったら、ぜったいコントローラーをぶん投げてるよ!

 

 


[コンサ] 2013 J2 第36節 札幌 vs 群馬

2013-10-06 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第36節 コンサドーレ札幌 1-3 ザスパクサツ群馬 @スカパー


まさか、プレーオフの出場を争うチームが、J2陥落を争うチームに連敗するなんてありえないよね。まさかね。


今日の札幌。なんだか練習試合臭がする布陣。フェホとレコンビンの先発は練習試合でよく見られたということもあるが、人材不足とはいえ、日高をボランチで起用し、シンジンを右サイドバックに入れるというのはあまりにも間に合わせ的な選手選択に見える。パウロンを入れたいならば、そのまま、奈良かソンジンと入れ替えでよかったんじゃないか。


悪い予感は当たり、前半開始早々に失点。日高がボールを奪われ、ゴール前でパウロンとソンジンの間を割られるという、まさに今回の選手起用をあざ笑うかのような間の悪さ。

札幌のサイド攻撃が調子いいときは、サイドアタッカーが中に入ってゴール前を厚くし、その大外をサイドバックが駆け上がってクロスという形が多いのだけれど、右サイドバックがソンジンなので、アーリークロスがせいぜい。逆に、攻撃的にプレッシャーをかけられないので、押し込まれてソンジンのところで攻撃の起点を作られてしまう。

上がりの遅いDFラインと、フェホを狙うロングボールのおかげで中盤スカスカ。真ん中の位置でのプレーに経験のない日高はどこに行っていいのかわからずに右往左往。

ソンジンは攻撃に絡めず。日高は守備で利いてない。これはどう見ても選手起用の失敗。せめてポジションが逆だったら、もっとなんとかなったかもしれないのに。

レコンビンと宮澤だけが気迫を見せるが、それも、特にレコンビンが空回り気味。

そして糞審判。ファールとり過ぎ。イエロー出し過ぎ。荒れた試合になっているが、明らかに審判が荒れさせている。ゲームをコントロールするのではなく、選手に懲罰を与えることが審判の仕事だと間違っている。こいつは小学校の教師になったら暴力で教室を掌握するタイプ。人格的に審判に向いていない。

前半終わって0-1。下位チーム相手、しかも、前回はアウェイで負けているので、かならずホームでリベンジしなければならない相手なのに、稀にみるひどい出来でイライラしっぱなし。


後半開始に選手交代。フェホに変えて前田。早めに動いたのは評価できるが、どちらかと言えば代えるのはそこじゃない。前田にボールが収まるようになって攻撃の形は作れるようになったが、中盤から後ろのちぐはぐさは変わらず。

後半開始早々にもあっさりと追加点を奪われ、出足をくじかれる。曳地のファンブル。これはなんとかしてほしかったが、杉山の方がましとも思えん。

そこでやっとソンジンに変えて荒野を投入。日高がサイドバックに戻る。その直後に、日高のクロスから荒野がものすごいスーパーボレーシュートを決める。最初からこれで行けばよかったのに。財前采配のまずさが強調される結果に。

しかし、札幌の受難は続く。パウロンが手の治療で外に出ている間のセットプレーで集中力を欠いて3失点目。

ここでパウロンに替えて河合を投入。なんと宮澤真ん中の3-5-2へ。まったく意味不明。そこでパウロンを下げたら、ソンジンを下げた意味ないし。

※このとき、パウロンはバイシクルキックか何かのときに手をついて骨折していた模様。骨折じゃ交代は仕方無いけれど、故障明けの先発試合でさらに故障ってどういうことじゃ。

やっと復活したキャプテンの河合はファールでイエロー。そのジャッジへの異議で2枚目のイエローをもらい退場。いくら糞審判だからとはいえ、フェホが退場の時に宥めに行ったキャプテンはどこにいった。自分から率先して退場してどうする。まぁ、それだけ審判が糞だったということだ。

結局、1-3で負け。厚別不敗神話は最終戦を持って終了しました。


確かに審判はクソだったが、試合内容はもっとクソ。そのクソさを呼び込んだのは財前監督の謎起用。先発でいじったすべての選手が悪い方向に働いてしまった。審判の退場時には、群馬の選手がびっくりするぐらいのブーイングが巻き起こっていたが、試合に負けたのは審判のせいではなく、明らかに札幌の自滅。ブーイングする相手は審判じゃなくて監督。

それにしても、財前監督の謎起用はどうしたことか。これからの山形、京都、千葉戦に向けて選手を試そうとでも思ったのだろうか。しかし、いくら下位チームだからと言って、J2がそんなに甘くないってことをまだわかっていないのか。

「下位争いしてるチームに、まさか二連敗なんてないだろう」とサポが思うのはまだしも、監督や選手がそう思っちゃいけないだろ。

せっかく9試合負け無しと、聖地厚別が復活したのに、最終戦でこれかよ。やっぱり、残り試合をドーム開催に変えたから、厚別の神様が怒っちゃったんじゃ。……つまりは、ハムが悪い。