神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] 星新一 一〇〇一話をつくった人

2009-04-30 23:10:04 | SF
『星新一 一〇〇一話をつくった人』 最相 葉月 (新潮社)



(C)新潮社


第28回日本SF大賞、第39回星雲賞ノンフィクション部門受賞を受賞した、星新一の伝記。

出版が2007年の3月で、SF大賞受賞は2008年。その当時買ったまま、1年以上(?)積読にしてしまっていました。

星新一といえば、日本SF第1世代の重鎮で、ショートショートの名手。SFファンでなくても中高生時代に誰でも一度は通る道。小松左京は読んだこと無くても、星新一は読んだことがあるでしょ。

個人的には、実はそれほど思い入れのある作家ではなく、ショートショートという文学形態もちょっと苦手かも。なおかつ、この手の人物系ノンフィクションは眠くなる。

まぁ、そんなわけで塩漬けになっていたのですが、積読消化週間なので読んでみました。

星新一が生まれてから亡くなるまで。まさに、揺りかごから墓場までの伝記。そこには、父である星一との関係や、星製薬の御曹司から若社長、そして会社を追われるまでの様子など、SF系のイベントや雑誌で見せる姿とは異なる星"親"一の姿がありました。

SFファンとしては、星氏が"新"一になるまでの人生が彼のショートショートに与えた影響などを論じてみるべきなのかもしれないが、残念ながらそこまで彼の作品に詳しくありません。どちらかというと、彼を取り巻くSF文壇(?)の人々、手塚治虫、福島正実、柴野拓美、矢野徹、野田昌宏などの面々とのエピソードの方が興味深いです。ただ、そちらの方面への興味が先に立ってしまうと、割と有名なエピソードが多くて、ちょっと物足りないでしょうか。

ただ、2007年のSF大会での柴野氏や小松氏のスピーチで披露された逸話と、この作品に収録されている逸話が被ってしまっているのは、最相氏の取材で、または本になったこの作品を読み返して、記憶が呼び覚まされたからのことだったのかもしれませんね。

SF第1世代の人々というのは、何もない戦後の焼け野原に、SFという未踏の荒野を見つけ、いちから日本SF界を作り上げただけの眼と行動力がありました。それだけに、誰の伝記を読んでも豪快だったり、奇矯だったり、いろいろすごいことになっていそうです。

とりあえず、日本のSFファン第1号である矢野徹氏、テレビ製作の名の下にやりたい放題をやった野田昌宏氏(←誇張あり)の伝記は、ぜひ読んでみたいものです。


大地のトカゲは頭がでかい

2009-04-30 19:35:45 | Weblog
今日は平日ですが、会社が休みなので、上野の国立科学博物館に行ってきました。
『大恐竜展 知られざる南半球の支配者』

きっと休日なら親子連れでえらいことになっているんでしょう。入り口前に、待ちの時間看板がありました。今日はなんと0分待ち。9:30くらいに入ったんですが、結構ガラガラ。

これまであまり研究の進んでいなかった、ゴンドワナ大陸系の恐竜化石の展示と解説ですが、実物化石よりもレプリカが多くて、質感がいまいち。なんか作り物っぽい。それでも、5、6メートルあるメガラプトルとか、マプサウルスの親子とかは結構な迫力。

フラッシュ無しなら写真もOK(動画NG)ということだったので、何枚か撮ってみたんですが、フルオートだとシャッタースピードが遅すぎてどれもブレブレ。露出調整でもすればよかったのかな。

最後にはホンモノの竜脚類の化石に触れるゾーンとかもあって、満足満足。化石は多孔質なので、舐めると普通の石と違うのがすぐわかるという話だけれど、さすがに舐めたら怒られそうだったのでやめた。

今日一番印象が強かったのは、翼竜タペジャラの頭骨。どう考えても、それデカクない? それ、バランスおかしいって。

そういえば、白亜紀後期の肉食恐竜、今回の展示だとマプサウルス(大地のトカゲの意味)とかも、頭骨の比率がおかしい。尻尾をいれないと、3頭身とか4頭身なんじゃね。そんな頭支えてたら、肩凝ってタマランだろ。

特別展示の後で、常設展示の馬鹿でかい絶滅哺乳類も見たけど、いくらデカクなっても頭部の比率はそんなに違和感あるほどデカクは無いと思う。比率的には水牛系の頭が一番デカイだろうか。

恐竜は進化して鳥類になったとはいうけれど、鶏も駝鳥も猛禽も、どれも頭はちいさくてシャープなかっこよさがある。あの頭でっかちな肉食竜はどうしてこうなってしまって、そして、どんな鳥類に進化したんだろうか?

そんなことを考えていると、ふと思い出した。
きっとハシビロコウに進化したんだよ(笑)


[コンサ] J2第11節:コンサドーレ札幌 - 愛媛FC

2009-04-29 18:27:38 | コンサ
J2第11節:コンサドーレ札幌 3-2 愛媛FC @スカパー

チョウさん、お疲れみたいね。

今日は西嶋と上里が出場停止で頭の痛いところだが、なんと宮澤がボランチで先発。
1トップでも守備ばかりしているので、これは名案!
なわけねーだろっ。っと思いきや、これが素晴らしいあたり。
ごめんなさい、石崎監督。

ボールは持てるが、なかなか点が取れない中、コーナーキックから宮澤がヘッドで決めて先制。
前半はこれでおしまい。

後半はキリノのスルーパスから岡本がゴール。続いてクライトンからダニルソンへのパスでダニルソンがゴール。
ダニルソンはリーグ戦初ゴール。家族が来札した効果が出たか。

これで楽勝ムードが流れる中、愛媛のコーナーキック。カウンターで飛び出したのはチョウ・ソンファン。岡本がそこへパス……ミス。これが肉体的、精神的に響いたのか、直後に凡ミスでチョウ・ソンファンの股の間をボールがすり抜け、ゴールを決められる。

その後、ペナルティエリアぎりぎりでキリノを倒した愛媛の三上がイエロー二枚目で退場するも、途中から入ったジョジマールにいい形を作られ、こりゃまずいと思っていると、またチョウのヘディング空振りからジョジマールに決められ、1点差に追いつかれる。

一方の札幌は上原を投入、前4人で何度も攻め込むものの追加点を奪えず、試合終了。まったり⇒いけいけ⇒まったり⇒ヒヤヒヤと、上がり下がりの大きい試合でした。

やっぱり、DFの控えを入れておいた方がいいんじゃないのかな。曽田が復帰するまでの辛抱なのか。柴田は何やってんの?

今日、リーグ戦100試合達成で花束を貰った藤田もイマイチの出来。なんどもチャンスがあるんだけど、ゴールに繋がらない。中に切れ込むなら、ダイレクトでシュートを打てるようにならないときついかな。あとはクロスの精度か。

西は左サイドバックだったが、どこをやってもそつなくこなすもんだ。控え選手は、まずは本職のポジションで西越えを目指そう。岩沼はボランチではなく、本気で左サイドバックのレギュラーを目指したらどうか。

何はともあれ4連勝。これで下位グループを完全に抜け出したが、中位も混戦模様。とりあえず、大勝で慢心が出るよりは良かったのかなぁ。

今日のよかったマーク:
 宮澤、クライトン、ダニルソン、キリノ、西
今日の困ったマーク:
 チョウ、芳賀、藤田(そろそろゴール決めようぜ)

[SF] レインボーズ・エンド

2009-04-28 19:29:50 | SF
『レインボーズ・エンド(上下)』 ヴァーナー・ヴィンジ (創元SF文庫)




ユビキタスコンピューティングとヴァーチャルリアリティが日常生活に入り込んだ近未来世界を舞台に、最新医療によってアルツハイマーの寝たきり老人から若者に復活した詩人が、核に替わる新たな兵器としての洗脳技術をめぐるスパイ騒動に巻き込まれる話。

一言で言ってしまえば、「新たなレトロフューチャー確立の予感」といった感じがした。

レトロフューチャーといえば、尖った高層ビルとか、その間を縫う透明パイプとか、流線型のロケットカーとか……。60年代、70年代に人々が共通認識として夢見た未来。そして、到達しえなかった懐かしき未来。

この作品では、ユビキタスコンピューティングが生活に入り込んだ、現実と地続きの未来を描いている。ポスト・サイバーパンクとシンギュラリティの間を生めるような舞台設定に、電脳系がジェットがこれでもかというくらいに登場する。まさに、サイバー博覧会状態。

主人公はアルツハイマーで寝たきりの状態から、最新医療で若返り復活した老人。この若き老人が電脳世界に適応していくの視点から未来を描くことで、読者も変容した世界へ馴染んでいくことができる。主人公と同様に若返った老人仲間たちが、過去の遺物となってしまったキーボードにこだわったり、モーションコマンド入力の最新デバイスをうまく扱えなかったりするあたりも興味深い。

これをレトロフューチャーと呼ぶのはおかしいかもしれないが、これまでに描かれたサイバー世界の日常(非日常の冒険や裏世界じゃない方)や、これから描かれるであろうサイバーな日常のガジェットは、ほぼこの作品で描かれつくしているのではないかと思われるくらい、溢れるガジェットを日常生活として描くことに成功している。

その一方で、本当に訪れるであろう未来の生活はここまでビビッドでエキサイティングではないだろうという意味で、20年後、30年後にはレトロフューチャー扱いされそうな予感がある。老人たちが、「昔はこんな未来が来ると思っていたんだよ」と語りそうな世界。そう考えるのは突飛過ぎだろうか?

Webを巡回すると、この世界観に関しては、日本SF大賞受賞のNHKアニメ『電脳コイル』との類似点を指摘する記載が多いのだが、未見なので今のところノーコメント。

また、老人の若返り技術が巻き起こすハートフル家族愛物語としてもおもしろい。若返った経験から偏屈な老人が心を開き、夫婦の関係、親子の関係が変わっていく様子もしっかりと描かれている。この話を老人問題の方向から読み直してみるのも面白いかもしれない。(俺はやらんけどな!)

で、スパイものとしてのストーリーの方だが、これまた難解。結局、すべての黒幕はヴァズで、敵国アメリカの研究所に違法な研究をさせて、その成果を回収しようとしたという解釈であっているのか?

3通りの方向から楽しめる小説だが、コンピュータ系の素養がないと、用語が難解すぎて厳しいかも……。


[コンサ] J2第10節:横浜FC - コンサドーレ札幌

2009-04-27 22:23:00 | コンサ
J2第10節:横浜FC 0-1 コンサドーレ札幌 @ニッパツ

一日遅れですが、せっかくなので試合の感想を。ついでにビデオでも復習しました。

地下鉄の三ツ沢上町からスタジアムの道では横浜サポっぽい人がほとんどいなく、交差点の交通整理もやっていませんでした。時間を間違えたかと不安になるくらい。

スタジアムについたころは、ホーム側ガラガラ、アウェイ側そこそこの入り。いつもアウェイ側の方が集まりが早いので、気にしていなかったのだけど、みるみるうちに赤い人が増えていく。最後は駒場の出島並の混雑具合。こんなの久しぶりです。今年はJ2に東京近郊のチームが少ないので、今期初観戦の人も多かったよう。

聞けば、アウェイゴール裏は売り切れで、仕方なくバックスタンドに行った人もいたようで。やっぱり、勝てばお客さんも増えるんですね、アウェイだけど。

こりゃ一気にホームジャックだ、ということか、入場時にはアウェイ専用の「俺達の札幌」ではなく「Go West」。個人的には「あれー!?」っていう感じでしたが。

気持ちよく晴れ渡った快晴でしたが、三ツ沢公園の木々が幹から揺れるくらいの、ものスゴイ風。この強風の中、風下に回った前半は、荒谷のキックが風で戻されたり、イエモトにイエロー貰ったり、さらにもう一枚貰ったり、ひたすら耐え忍ぶ。西嶋の二枚は両方とも得点機会に繋がるファールということだと思うのだけど、ファールは仕方が無いにしても、イエローのダブルはきついな。実際、後半はあの程度のファールにはイエロー出てなかったし。

スカパーの放送だと、前半早々に10人になってしまった札幌の前半シュート数0。一方の横浜も、なんだか攻めあぐねてシュート数2。ここを無失点で折り返すことができたのが今日のポイントかもしれない。

後半はうってかわってコンサが風上。しかし、風も止み気味で、あまり気にならなくなってきた。

なぜか気がつくと西がセンターバックの真ん中に。実は前半からリベロの位置に入っていたらしい。スタジアムだと反対側だったので、全然気がつかなかった。砂川が左サイドバックの4-4-1だと思っていた。逆に言うと、それだけ砂川が上がってこなかったんだろうね。

反対側の藤田も守備的でなかなか上がることができない。前半早々に退場者を出したせいで、石崎監督は守備的な戦術を選択したようだ。

そんな中、クライトンが重戦車のようにドシンドシンという擬音を発するかのような強引なドリブルで再三中央、左サイドを突破していく。そして、ゴール前でスローインを受けて、あいてDF3人を引っ張りながらシュートで先制。

今日のクライトンは本当によく走った。若手の選手も見習えよ。

1点を取ってさらに守備的になるコンサに対して、横浜はキングカズを投入するも、なぜか戦術は放り込みサッカー。ハイボールはチョウが、グラウンダーのパスはダニルソンが良く拾ってくれた。それでも、ボール支配は横浜側で、去年の記憶からか、いつ失点するかとヒヤヒヤしていた。ビデオで見直しても、C大阪戦のように気持ちよく見られる試合ではなく、やっぱりヒヤヒヤするくらい。

試合終了のホイッスルが鳴ると、アウェイ側スタンドは大歓喜。
選手もまるでホームのようにゴール裏、バックスタンド、メインスタンドと回ってくれたし、ゴール裏にはアンコールつき。
ヒーローインタビューのクライトンも最後に独りでバンザイ。
サポも踊って、チョー久しぶりの「好きですサッポロ」コール。

その後、横浜駅前で後援会関東支部の宴会にも参加。店から出て、駅前の歩道でも「好きですサッポロ」コール。
ついにおまわりさんまで来ちゃいました。

精神的にも体力的にも本当に苦しい試合でしたが、それだけに嬉しい辛勝です。こういう試合で勝ち点を確保できると、昇格も自然とついて来るでしょう。次は中2日で愛媛戦。西嶋とイエロー累積の上里が出場停止ですが、石崎監督がどういう選手起用を行うかも興味深いですが、選手達にはうまく疲労回復して怪我の無いようにがんばって欲しいです。

ところで、宮澤って出場してたの?

やっとサイド3攻略

2009-04-25 10:23:38 | Weblog
今週は、会社から帰ったらずっと『ギレンの野望 アクシズの脅威V』をやっていました。

発売日に買ったのはいいけど、過去のシリーズ作品(やりこんだのはPS版の無印)での常識が通用せず、ほとんど放り出してあったんですが、4月から暇(リストラじゃないよ、まだ)になったので本格的に再開。

基本的に、一周は攻略本無し、攻略サイト無しで進めるのが漢だぜ。
ってことで、無し無しで始めたのですが、当時の状況はこの通り。
[フライマンタの時代は終わった]

その後、何とか量産型ガンタンク製造可能状態まで行くと調子に乗ってきました。そして、ジムが開発可能な頃にオデッサ作戦。マチルダさんは死んじゃったけど、ミデア+ガンタンク×3の戦術も確立されて気持ちよくプレイが可能になりました。

苦戦した理由はいくつかあるのですが、大きなのがこの二つ。
 ・資源を売れることを知らなかったので、いつでも金欠。
 ・中断データはCONTINUE実行で消えると思っていた。(昔はそうだったんだよ!)
やっぱり、説明書はちゃんと読みましょうってことですね。

そんなこんなで、地上拠点をすべて占領して宇宙へ転進。ソロモンまでは速攻で攻める。その結果、ホワイトベースがソロモン戦に間に合わず、意図せずしてスレッガー生き残り。

ところが、なぜかその後しばらく星一号作戦が提案されず、ジオン軍は引き籠ってモビルスーツ大量生産。これもホワイトベース関連イベント待ちのせい?

やっと星一号作戦発動で、ア・バオア・クーへ侵攻。ここでソーラ・レイ喰らうよな……と思ったら、ほとんど被害無く、拍子抜け。デギンも生き残って幽閉されたらしい。これは諜報レベルが高かったせいなのか、そしてデギンは復活するのか?

ところが問題はそんなことではなく、ソロモン戦から期間があいてしまったために、ア・バオア・クーに50機以上のMSが結集。しょうがないのでこちらも100機のMS(主力はジムコマンドGS)で攻め込む。ここでも、AUTOなんて軟弱だぜってことで、100機のユニットをすべて手動操作。

……あ、ガンダム突っ込みすぎ。リセット。
……げ、ペガサス落ちた。リセット。
……。

で、ソロモン攻めからサイド3落とすまで1週間かかっちゃいました。てへ。

75ターン目にサイド3へ攻め込んだら、いきなりホワイト・ディンゴ隊が居なくなってしょぼんぬ。そしてまた100vs150の数の勝負。とはいえ、相手はすでに疲弊して数合わせのザクⅡ混じり。ジオングどころか、ゲルググもギャンもいません。リック・ドムⅡが最高ユニットって。

そういえば、ギレン様もいなかったな。UNKNOWNのまま消えたユニットにでも乗ってたか?

結局、2ターンで勝負がつき、リック・ドム1機とホワイトベースを残して全員撤退。

ここからも長かった。ひたすら開発を続けて99ターン。資金や資源の援助も貰い、ジムⅡとアルビオンまで開発して終了。
最期のドムを倒して、2部へ突入。時刻は金曜日のam2:30を回っていました……。


[コンサ] J2第9節: コンサドーレ札幌 - セレッソ大阪

2009-04-19 21:49:39 | コンサ
J2第9節:コンサドーレ札幌 4-1 セレッソ大阪 @スカパー

キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

なんとホームで372日ぶり、1年と1週間振りの勝利だ。
先週のホームで富山に勝ちきれず、ブーイングを浴びたのが良かったのか、今日はケチの付けようがないよ。

今期初連勝、初4得点、岡本初ゴール、クライトン初ゴール。
そして、セレッソ初黒星! 札幌の桜はドールズの桜子だけでいいんじゃ。

開幕の仙台戦とか、相手を格上だと思って必死にやったのがよかったんだろうか。だったら、毎試合、必死でやれ。今年のJ2に格下なんていないぞ。

今日のコンサはパスミスが少なく、逆に相手のパスを奪えていた。いったいどうしたことか。ダニルソンの位置取りが良くなったのか、上里とのバランスがよくなったのか。このチームでは、ダニルソンはやっぱり守備専の方が生きるな。

攻撃でも岡本がボールに絡めるようになった。これまでいるのかいないのかわからないくらいだったのが、先制点を決めてからすっかり覚醒。ちんことかジェニファーとか、すっかりイロモノ扱いだったのに、さすが、スザンヌ一家と友達のことはある。その後も上里へのスルーパスや、中に切れ込んでシュートなど、本当に今日はすごかった。

逆サイドの藤田はいつもどおりだったが、今日のチームのできではすっかり存在がかすんでしまった。残念。

キリノはさすがのスピード。セットプレーでのヘディングも良かった。次節の出場停止(イエローカード累積)は痛い。横浜FC戦は宮澤があのぐらいのパフォーマンスを見せて欲しい。

そして、なんといってもダニルソンがまともになった(笑)
まだ、ボールウォッチャーになってしまっている場面もちらほらあったが、マルチネスをマークするというはっきりした役割を与えられていたためか、プレーに迷いが無く安定していた。

クライトンは4点目、疲れて苦しそうだったけどよく走った。若手選手の手本になっている。あの必死さを見習え。

西大吾、短髪になって野暮ったさが無くなった。上原も髪切ったが、こっちはあんまり変わらないか。

西嶋は成長してるよな。でも、ゴールシーンはキリノとダニルソンがDFをひきつけたおかげで、西嶋へのマーカーが居なくなったんだよ。チームでとった得点。

吉弘はカバーリングがうまくなった。3バックのセンターもいけそう。

チョウはここしばらく荒いプレーが目立っていたが、今日は頼もしい兄貴に戻っていた。香川には抜かれてたけど(笑)

荒谷は出なきゃいけないときに出てこないが、今日はそれがよかった。僧からピッコロへ昇格?

スタメン11人は、本当によくやった。もちろん、替わって入った砂川も、宮澤も、上原も。

今日はセレッソに運の悪いところにボールが転がることが多かった。石崎監督の言う、戦っている選手の前にボールは転がるんだというそのままの展開だった。はっきり言って、内容はこんな大差がつくようなものではなく、ヒヤヒヤもので、何度もやられたと思ったのだが、スタッツではシュート数でも圧倒しているみたい。今後もこのような試合が続けられれば、十分に昇格の可能性はある。

ただ、今日の試合は、良かったというより悪いところが出なかったというのが正しいかも。一度連勝したくらいでいい気になってると、昇格どころか、また最下位争いに巻き込まれるぞ。

今日が(いや、この前の草津戦か)文字通りカルナヴァルの始まりとなるように!

今日のよかったマーク
 石崎監督も含め、全員だよ!
今日のこまったマーク
 岡田ジャスティス(笑):ファール基準がブレすぎ。なんだか毎年劣化してるよな、このオッサン。


奥多摩湖サイクリング

2009-04-18 21:13:16 | Weblog
奥多摩湖(小河内ダム)まで自転車で行ってきました。
もともと奥多摩に近いところに住んでいるとはいえ、片道2時間の上り坂。
特に、奥多摩駅からののぼりが約30分間登りっ放し。
もう、足がガクガクです。

自転車はマウンテンバイクで、ロードの人に何度も追い越されながらチンタラと登っていたんですが、上り坂のトンネルとかマジ危険。お勧めはしません(笑)

朝ごはんの他に、セブンイレブンの“がっつりシュー ”でエネルギー補給。
天気予報は晴れなのに、まるで雨が降りそうなどんよりした天気。奥多摩の山も霧の中。大丈夫か、と思いながら、朝の9:30に出発。

10:15 御嶽駅前通過。なんとなく明るくなってきたものの、行く手の山々は霧の帽子をかぶった状態。
御岳に上るバス待ちの長い列を見ながら、さらに登る。

10:30 古里駅前通過。このあたりから急に青空が広がりだす。気温が上がったせいか、風で雲が流れたのか。
ここにはセブンイレブンがあるので休憩場所にしているのだけれど、今朝のがっつりシューのせいか、休憩不要。

10:40 白丸ダム通過。何じゃこりゃ、とびっくりするほどの濃いエメラルドグリーンな湖面。まるで抹茶を満たしたみたい。
カヌーの講習をやっていたが、沈したら苦そう(笑)

10:50 奥多摩駅前の交差点を抜けて、「コンビニ終点」の看板のあるデイリーマート・ヤマザキで停止。とりあえず、アクエリアスを買って一休み。ここまでは上り坂が多いが普通のサイクリング。ここからは自転車で登山状態。

11:20 上り坂のトンネルをいくつも抜け、大型トラックにクラクションを鳴らされ、ロードサイクラーに追い抜かれ、なんだかんだでやっと奥多摩湖への交差点へ。ここから最期の急な上り坂。ヘロヘロでハンドルもふらふらしながらやっと登りきると、目の前にダム湖が広がっていました。

残念ながら桜も終わっていて、そうかといって夏の緑とは程遠い、ちょっとおとなしい感じの景色でしたが、すっかり晴れ渡った空の下に静かな湖面が広がり、こりゃ疲れも取れますなぁ。そんなことも無いですが……。
季節はずれのせいか、観光客もうるさいバイカーも少なめで、なんだかゆったりと時間が流れるリゾートのような気分。

奥多摩周遊道路もちょっとだけ走ったんですが、なんだか幻想的な風景に出くわしました。

崖下の湖岸からヒラヒラと白い、というか、ピンクのものが舞い飛んできます。
湖なのに、波の花?
そんなわけはなく、湖岸に咲いた桜でした。もうほとんど終わりかけで、葉桜の中にちょっとだけ残った花びらが湖からの風に吹き上げられて、まるで桜吹雪マシーンがあるみたい(笑)
湖面から吹き上げる風が崖を登り、桜の花びらを乗せて道路へヒラヒラと花吹雪を散らしています。その中をゆっくり進んでいくと、卒業式の卒業生退場シーンが思い浮かんでしまいます。
ちょうど道端に停車してあった車のボンネットには、舞い降りた花びらが雪のように積もっていました。風流なんだけど、ちょっと迷惑かもね。

カメラでも撮ってみたんだけど、肝心の花びらは映ってねぇずら。


[SF] S-Fマガジン 2009年5月号

2009-04-17 22:45:43 | SF
『S-Fマガジン 2009年5月号』 (早川書房)

バリントン・J・ベイリー追悼特集とトマス・M・ディッシュ追悼の二本立て。
なんだかこうやって二人並べると、往年のタッグチームに見えてくる不思議(笑)
でも、実際は活躍した時期が同じだけで、あんまりつながりは無いらしい。

ベイリーが日本で人気な理由は、SFというジャンルの歴史もあったのではないだろうか?
スペースオペラよりも先に星新一や筒井康隆が流行ってしまった日本では、本格SFよりもバカSFが受けいれられたのは当たり前なのかもしれない。ディッシュは本格SFのカウンターという意味でのニューウェイブだから、本格SFが確立する前だとなんだかわけがわからない位置付けのものになってしまっている。ニューウェーブ自体が日本で概念として成立しなかったのは、そういう歴史的経緯の影響もあるのではないかと思われ。

個人的には、わかりやすい方のデッシュは好きだが、わかりにくい方のディッシュはとことんわかりません。
ベイリーはそんなに好きでも嫌いでもない(笑)

どっちにしろ、この二人にはあまり同時代性や親近性を感じていないので、野田昌宏や、マイクル・クライトンや、伊藤計劃の逝去ほど、感慨深いものではない。なんだか申し訳ない。

あとはBSで放送予定のアニメ版グイン・サーガの話題。
本当にアニメ化するんだ(笑)
見たいような、見たくないような……。
そもそもBSは見られないので、迷わないで良かったかもしれない



『邪悪の種子』 バリントン・J・ベイリー
 ○:どうしても古臭さを感じるのだが、現代でも通じる普遍的なモチーフが味わい深い。

『神銃(ゴッド・ガン)』 バリントン・J・ベイリー
 ○:これはバカSF。でも、全知全能なる神を信じていないので、本当の意味では理解できない。

『蟹は試してみなきゃいけない』 バリントン・J・ベイリー
 ○:バカ度はさらに上がる。そもそも、そんな青春は噂噺でしか聞いたことは無いんだがね。

『ナーダ』 トマス・M・ディッシュ
 ◎:これはわかりやすい方のディッシュ。あぁ、何を書いてもネタバレになりそうなので、削除。

『ダニーのあたらしいおともだち』 トマス・M・ディッシュ with ジョン・スラデック
 ○:そうさ、童話は残酷なんだよ。

『ジョイスリン・シュレイジャー物語』 トマス・M・ディッシュ
 △:これはわかりにくい方のディッシュ。なんだかさっぱり。

[コンサ] ザスパ草津 1-2 コンサドーレ札幌

2009-04-15 22:12:15 | コンサ
J2第8節:
ザスパ草津 1-2 コンサドーレ札幌 @スカパー
 都倉(PK)
 キリノ(PK)
 キリノ

関東なのにTV観戦でごめんなさい。12時に新宿に着いても家まで帰れないんです(笑)

キリノが1トップ、左ハーフに岡本、右サイドバックは西。後はいつも通り。

前半はPKで1点ずつ取り合って引き分け。
どっちも審判が違えばファールなんてとられないようなプレイ。
特に都倉の倒れ込みなんて、逆にシミュレーション取られてもおかしくないだろう。
上原のは、良くてハイキック扱いの間接フリーキックぐらいなんじゃないのか。

こんなプレイでファールをとるのは、観客のためにも選手のためにも良くない。
代表でも「コロコロ転ぶな、転んだからってファールもらえると思うな」ってシツコク言われていると思うんだが。
昔から評判悪くて有名なんだが、なんでこの人、プロフェッショナル審判でいられるの?
こんなジャッジだと、審判に合わせて戦術を選ぶというのも考えたほうがいいかも。
柏原のときは、ゴール前で転べってね。

後半は岡本が下がって、サポに不評な宮澤が入り、3バック。
パスカットされまくりで、あぶなっかしいのは変わらず。
そんな中、宮澤がペナルティエリア内でこぼれ球を拾う。そしてパス(笑)
宮澤⇒クライトンシュート⇒キーパー弾く⇒キリノボレー ゴーーーーーール!!!
クライトンが前にいたから、結果オーライだったから良かったものの、そこでもパスか、宮澤。

そして、砂川、芳賀投入で4バックに戻る。
うーん、どうなんだろう。砂川のポジションが後ろ目っぽかったのは守備重視だったのか。
終了間際のセットプレートか、相変わらずヒヤヒヤものだったが、守り切ってやっと勝利。
クライトンと抱き合う荒谷の笑顔がまぶしかったです。

全体的に見て、パスミス多すぎ、パスカットされまくりすぎ。
これはパスがヘタというよりは、パスの受け手が悪いんじゃないだろうか。
テレビだとフレーム外なのでよくわからないが、安心するのか、マイボールになった瞬間に足が止まったり、ボールからちょっと離

れた位置の選手がボールウォッチャーになってしまったりしている。
止まっている選手の足元に出せば、そりゃパスカットされるし、スペースに出したって、誰も走りこまんわ。

石崎監督の守備はボールを奪うことを優先しているようだが、ボールを奪った後にどうするのかの共通認識やルールがないと、この

まま浮上できません。ボールを奪ってからシュートまでどうやって持っていくのかが課題ですね。シュート少なすぎだし。

システムに関しては、どう考えたって、メンツ的には3バックの方が安定するだろ。
FWも宮澤を使い続ける限り、1トップはありえん。
プレスをかけてボールを奪うという意味でも、中盤を増やすとか、カバーリングのためにスイーパー役を残すとか考えれば、3-5-2

の方がいいとおもうんだけど、どうだろう。
べ、別に今日、得点したからなわけじゃないんだからねっ!

砂川、通算300試合オメ。
西、ポリバレントはいいけど、器用貧乏にはなるなよ。
石崎監督、システム変えすぎ。
ダニルソン、まだファールの基準になれないんか。
吉弘、相手を抱え込むクセ止めろ!!!

今日のよかったマーク
 キリノ、クライトン、藤田
今日のこまったマーク
 吉弘、ダニルソン、柏原主審