神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

一人オクトーバーフェスト

2008-10-18 21:35:58 | Weblog
今日は一人オクトーバーフェスト(笑)

エルディンガー・ヴァイスビア“オクトーバーフェスト”バージョン。
酵母入りビール特有の甘みがあるが、ベルギービールみたいな酸味が無くて飲み易い。
ホップも後味がすっきりする程度の利きで、苦味までは感じない。
これが本物のビールですよ。

写真写りが悪くてまずそうなのは土鍋で作ったソーセージポトフ。
市販のオニオンスープで煮ただけだけど、ジャガイモに味が染みてウマウマ。

BGVは水曜日に採ってあったウズベキスタン戦のビデオ。
確かに前半パスミスが多かったが、後半はそれなり。気になるのは、足元に欲しいのか、スペースに欲しいのか、意思の疎通が取れていなさそうなところ。そして、トゥーリオ以上のFWは日本にいないのかということ。

代表チームが寄せ集めになるのは仕方の無いことかもしれないけれど、もうちょっと何とかならないのか。ピッチに水を撒いたことも、協会-監督-選手の間の情報伝達に問題があったのではないか。

なんてことをブツブツ言いながら、結局500mlビン一本で終了。
冷蔵庫がまだ、フェスト帰りに買ったビール瓶でいっぱい。
家で飲むと、あんまり量がいらなくて酔っ払う(笑)

[SF] ディファレンス・エンジン

2008-10-18 12:34:47 | SF
『ディファレンス・エンジン』 ウィリアム・ギブスン & ブルース・スターリング (ハヤカワ文庫SF)




あの歴史的名作、『ディファレンス・エンジン』復刊。
ハードカバーで読んだけど、持ってなかったので買ってみた。

……驚くほど、面白くなかった。
ほとんど内容は覚えていないどころか、山田正紀の『エイダ』とこんがらがって、ほとんど初読みたいだったのにだ!

確かに、もともと『ニューロマンサー』も好きなわけではなかった。
それでも、サイバーパンク的というか、もっと今風に言うと『マトリックス』的な世界は好きなのに。
日本で言うと、神林長平とか。
これは、ギブスンが嫌いなのか、黒丸尚が嫌いなのか。

そもそも、章題に使われている iteration の意味が良くわからない。僕の知っている iteration とは、for文などのループのことだ。しかし、これらはループではない。
もしかしたら、iteration と iteration の間で、微妙な歴史改変がされているとか(つまり別ループ)も疑ってみたが、そんなことも無いようだ。
単純に1回目の処理、2回目の処理ということだろうか。iteration の過程が物語ではなく、出力結果が物語ということ?

また、“これ”が作成されたのは“いつ”か、という問題。
いくら蒸気機関コンピュータが化け物になっても、リアルタイムで紡いだ物語ではあるまい。
おそらく、インプットされたデータ(終章はその例?)から演繹的に導かれたものではないか。
すなわち、現実ではなく、モーダスが作り出した歴史。
そうすると、これは歴史改変SFではなく、メタテキスト小説であり、モーダスさえ、本当に蒸気コンピュータなのかあやふやになってくる。

最後に、物語として考えた場合、これは明らかに「呪われたアイテム」話だよね。
あのパンチカードプログラムを手に入れようとしたら不幸になるという(笑)

サイバーパンクの伝道師、巽孝之の言っていることはあいかわらずさっぱりわからない(本当に日本語か、これ)し、褒めている人が褒めている部分はさっぱり面白いと思えない。
なんだか、楽しめなかったけど、いろいろ考えさせられるというのは、やっぱり名作ってこと?