『神様のパラドックス』 機本伸司 (角川春樹事務所)
史上最厚の文庫本『量子真空』が、読んでも読んでも終わらない(笑)ので、同じ量子モノ(?)へ浮気して積読消化。
宇宙を作ったり、メシアを作ったり、毎度、怪しい議論小説を紡ぎだす機本伸司の次のターゲットは、神様。
量子コンピュータで世界シミュレータをつくり、完全にあたる占いを作ろうってあたりから、なぜかカウンセラーに神様が必要とか訳のわからない理屈で、処女の巫女さんとロボットの神様を作ってしまう。この神様が、「僕は神様としてどうなんだろう」とか悩みだしちゃってさぁ大変。
舞台設定にくらべて人工知能が進みすぎとか、いろいろ突っ込みどころは多いのだけれど、大学SF研の例会でのバカ話がそのまま小説になっちゃったくらいの雰囲気が良い。
“神”といっても、日本の八百万の神様とか、キリスト教の神様とかいろいろあれど、この小説で作ろうとした神様は一神教の全知全能な神様。そりゃ、パラドックスも一杯あるだろうさ、と思うのは偏見か。試合に勝てますようにと両チームが祈ったらどうなるのか、とか、超越存在がいたとしてそれは神様なのか悪魔なのかどうやったらわかるのかとか、そっくりそのまますべての一神教に当てはまるパラドックス。絶対の神様がいなくなれば、世界はもうちょっと平和になるのにね。
そういえば、最後の台風は“あの台風”なのか?
そりゃねぇべや。
何はともあれ、明日は勝てますようにと、どの神様ということなく祈ってしまうのです。ってか、明日は5時起き。キツイっす。
史上最厚の文庫本『量子真空』が、読んでも読んでも終わらない(笑)ので、同じ量子モノ(?)へ浮気して積読消化。
宇宙を作ったり、メシアを作ったり、毎度、怪しい議論小説を紡ぎだす機本伸司の次のターゲットは、神様。
量子コンピュータで世界シミュレータをつくり、完全にあたる占いを作ろうってあたりから、なぜかカウンセラーに神様が必要とか訳のわからない理屈で、処女の巫女さんとロボットの神様を作ってしまう。この神様が、「僕は神様としてどうなんだろう」とか悩みだしちゃってさぁ大変。
舞台設定にくらべて人工知能が進みすぎとか、いろいろ突っ込みどころは多いのだけれど、大学SF研の例会でのバカ話がそのまま小説になっちゃったくらいの雰囲気が良い。
“神”といっても、日本の八百万の神様とか、キリスト教の神様とかいろいろあれど、この小説で作ろうとした神様は一神教の全知全能な神様。そりゃ、パラドックスも一杯あるだろうさ、と思うのは偏見か。試合に勝てますようにと両チームが祈ったらどうなるのか、とか、超越存在がいたとしてそれは神様なのか悪魔なのかどうやったらわかるのかとか、そっくりそのまますべての一神教に当てはまるパラドックス。絶対の神様がいなくなれば、世界はもうちょっと平和になるのにね。
そういえば、最後の台風は“あの台風”なのか?
そりゃねぇべや。
何はともあれ、明日は勝てますようにと、どの神様ということなく祈ってしまうのです。ってか、明日は5時起き。キツイっす。