『宇宙細胞』 黒葉雅人 徳間書店
第9回日本SF新人賞受賞作。今年は『黒十字サナトリウム』との同時受賞。
徳間のハードカバー赤本。
去年の『ジャン=ジャックの自意識の場合』はなんで赤本じゃなかったんだろう？
なんというか、B級のニオイがぷんぷんの怪作。
突っ込みどころがいろいろあるけど、どうせB級ホラーだから、マジで突っ込まないで、ワラって許してね、という逃げが見え見え。
物体X、エヴァのL.C.L. 、フォッフォッフォ、コーホー……。
パクリと言うか、オマージュというか、過去の作品を元にしたネタも満載。
おまけに最後は皇居で大決戦だ！
キャー、ぷち右翼よ、逃げてー！
正直言って、三章の最後まで、“壁投げ本”だと思ってました。読み終わって、壁に投げつけるやつ。
SF新人賞って、レベルが低いよな。ライトノベルやファンタジー、ホラー系にひっかからなかった奴しか応募してないんじゃないかとか、スプラッタと性的な単語を抜いて、ラノベレーベルで出したほうがウケるよとか、批判的な思いしかありませんでした。
ところがところが、四章がスゴイ。おまえ馬鹿（褒め言葉）だろう。
この章が無ければ、ただのB級スプラッタホラーで終わるところを、偉大なる馬鹿さ加減がすべてを吹き飛ばしました。
B級ホラーがグレッグ・イーガンを超える瞬間が見られます。（笑）
とにかく、我慢して最後まで読んでみて下さい。SFファンならゲラゲラ笑えるはず。
SFファン以外にはどうかな。やっぱり、ただのB級スプラッタホラーかも。
第9回日本SF新人賞受賞作。今年は『黒十字サナトリウム』との同時受賞。
徳間のハードカバー赤本。
去年の『ジャン=ジャックの自意識の場合』はなんで赤本じゃなかったんだろう？
なんというか、B級のニオイがぷんぷんの怪作。
突っ込みどころがいろいろあるけど、どうせB級ホラーだから、マジで突っ込まないで、ワラって許してね、という逃げが見え見え。
物体X、エヴァのL.C.L. 、フォッフォッフォ、コーホー……。
パクリと言うか、オマージュというか、過去の作品を元にしたネタも満載。
おまけに最後は皇居で大決戦だ！
キャー、ぷち右翼よ、逃げてー！
正直言って、三章の最後まで、“壁投げ本”だと思ってました。読み終わって、壁に投げつけるやつ。
SF新人賞って、レベルが低いよな。ライトノベルやファンタジー、ホラー系にひっかからなかった奴しか応募してないんじゃないかとか、スプラッタと性的な単語を抜いて、ラノベレーベルで出したほうがウケるよとか、批判的な思いしかありませんでした。
ところがところが、四章がスゴイ。おまえ馬鹿（褒め言葉）だろう。
この章が無ければ、ただのB級スプラッタホラーで終わるところを、偉大なる馬鹿さ加減がすべてを吹き飛ばしました。
B級ホラーがグレッグ・イーガンを超える瞬間が見られます。（笑）
とにかく、我慢して最後まで読んでみて下さい。SFファンならゲラゲラ笑えるはず。
SFファン以外にはどうかな。やっぱり、ただのB級スプラッタホラーかも。