J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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松本山雅の強さ41

2020-08-09 08:00:56 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 J1にふさわしいJ2クラブといえば山雅さん。2度J1に昇格されましたが、今季もJ2でご一緒です。ただ、中身は全然J1だと認識しています。親会社の無い理想的な市民クラブ、地域に根差し、地域の宝となる公共財として申し分ない存在になっていると思います。数字だけいい、商売だけは上手に見えるところもあるかもしれませんが、山雅さんと比べたら雲泥の差だと思っています。
 山雅さんは最近、公式noteを開設されたようです。当ブログでもさっき試しにnoteのアカウント(当分閲覧専門)取ってみました。どなたか一番当ブログにふさわしいnoteの運用法を教えて下さい。そのnoteで山雅さんのを読んでいて、いくつか心に響く言葉が出てきたので、リスペクトしたいと思います。
   
【原点は、クラブと地域が思い合う心】
「クラブも地域に根ざした活動を続け、2020年4月末には毎年行うサポーターミーティングをクラブ史上初めてオンライン上で開催するなど、どんな状況下でも、サポーターたちとのつながりの場を大切にしています。」
〔原点は、クラブと地域が互いに思い合う心〕
「神田:成長は、誰か一人の力によるものではなく、地域の人々の「地域が良くなったらいいな、楽しくなったらいいな」という気持ちが結集されてできたということがひしひしと伝わってきて。山雅の歴史を紐解くと、地域の人々が地域を想う気持ちが原点だと思ったから、そこは変えちゃいけない気がしました。」
〔地域の人たちを巻き込み、「ハブ」になりたい〕
「中川:そういった経緯がある中で、松本山雅が考える「ハブ構想」は、神田さんの次へのステップとして象徴的な取り組みなんじゃないですか。
神田:「クラブの強みと自分自身の強みを掛け合わせることで将来が描けると信じているので、ハブ構想は、これからの山雅にとって重要な柱にしていきたい考え方です。
中川:ハブ構想は、山雅が中心となってコトを進めていくのではなく、山雅が人と人、事業と事業をつないでいくという考え方ですよね。地元企業の精神・文化から地域の文化が成り立っていることも多くあると思うのですが、神田さんのハブ構想はどういうところから出てきた考え方なんでしょうか?
神田:やっぱり、山雅の成長過程そのものですかね。この地域のサポーターの応援と熱量によって育った山雅のストーリーを今度は地域に落とし込む、みたいなことができたらいいなと思っていて。圧倒的なサポーターの数や熱量が山雅の強さや地域の価値につながってきたんだと実感しますし、もっと違う影響力を生むんだろうと思っています。逆にこのサポーターの力がないと、山雅も他のビジネスも成り立たないのではないかとも。だからこそ、山雅が地域のハブになって良い循環を生み出していきたいです。」
「神田:もちろんどのクラブも、「サポーターのために」と考えていますが、我々のような市民クラブと比べると親会社やスポンサーのことを考えてクラブ経営をせざるを得ない側面があると思います。本当にサポーターを第一に考えているかというと、そうでない部分もあるかもしれません。そんな中で山雅は、昔からきちんとサポーターの方を向いて活動していて、そこが大きな強みだと思っています。」
「中川:ハブ構想を進めていく上で、課題だと感じる部分はありますか。
神田:実際に「ハブ」になれる力を持つ人材育成が課題です。「この人の強みとあの人の強みをつなぎあわせたら力になるよね!」というように、人やスキルをコーディネートできる感覚が必要だと思います。それができる人材をたくさん生んでいきたくて。人と人とをつなげることの難しさを感じています。」
引用:J2松本公式note

 公式noteの記事は、事業PRパートナーのquod,LLCが執筆・インタビュー・編集を担当しているそうです。選手出身の神田社長が口にすののが「地域のハブ」(クラブが人と人、事業と事業をつないでいく)ですか、素晴らしいですね。親企業の無い企業チームでは出てこないキーワード、価値観でしょう。よく川崎さんの事例紹介で、「無理、うちは川崎のようになれるかいな」という価値観があるかもしれませんが、そういうところは結局山雅さんに対しても同じ事を口にされるでしょう。つまりそもそもしんどい話で、100年残れないかもしれないと認識しています。当ブログでは、「モノ」「カネ」だけではなく、「ヒト」「コト」も口にしますが、「コト」出てきましたね。こういうキーワードが使えるところかどうかも指標だと思います。そして、その人材育成ですか。ちょっと司会が上手い人材とかとレベルが違いますね。

【松本山雅FCがめざす、地域とプロスポーツの関係性 ~地域がチームを強くし、チームが地域を良くする〜】
「中川:海外では、街全体がサッカークラブと一体化しているところもあります。チームと地域が盛り上がるだけでなく、産業の潤いと地域へ新しく参画してくれる人をいかに増やしていけるか。これこそプロスポーツが地域にもたらせる価値なのではと思うのですが、松本山雅にはそれを実現できる可能性があると思っています。
神田:クラブの存在によって、地域を良い方向に変えられる、ということを伝えていかなければならないと考えています。そのためにも、私たちはまずチーム全体で「松本山雅FCは公共財」という共通の認識を持たなければなりません。企業、サッカークラブといった枠を超えて、地域の人に認められることがスタート。地域の皆さんにも私たちのことをどんどん使ってもらって、地域全体が発展していくことが理想です。」
「中川:近い未来、チャレンジしたい取り組みにはどんなことがありますか。
神田:松本山雅ではホームタウン活動として農業プロジェクトで大豆を育てているのですが、そういったサッカー以外の取り組みが力になるのではないかと思っています。これをまずはうまく回して、そういった事業の柱をこの数年で一本でも二本でも作りたいです。それが今後のクラブの可能性になると思っています。」
引用:PR TIMES STORY
quod, LLC公式HP:https://cfquod.jp/

 quodさんは、「コト」を形にできるディレクターレベルの多様なクリエーター・ナレッジワーカーのチームだそうです。山形さんのアビームさんと同じような存在なのかな。JクラブやBクラブにこういうコンサル組織が絡んでくる事例がありますが、やはり魅力と可能性があるからそうなるのかなと思います。例えば「わしらだけでやるんじゃ」という価値観では、いつまで経っても売上を達成して満足という事だけで、長期的に文化として残れないのではないかと思います。
 出ましたね。「私たちはまずチーム全体で松本山雅FCは公共財という共通の認識を持つ」。そういう意識を持っているところが果たしてどういう割合であるのか。以前に身内で「『地元企業です』と口にする県外の興行会社みたい」という例え話が出ていましたが、そういうところがあれば、地域での認知度が低いという事になります。そういう面で松本市民がうらやましいですね。山雅さんはJリーグ百年構想の優等生も目指しておられるようです。だんだん川崎化、湘南化してきましたね。
   
【NPO法人松本山雅スポーツクラブがブラインドサッカーチーム「松本山雅B.F.C.」を発足】
「このたび特定営利活動法人松本山雅スポーツクラブは、長野県坂城町を拠点に活動しているブラインドサッカーチーム「長野RAINBOW」を前身とする「松本山雅B.F.C.(ビーエフシー)」を発足し、8 月より活動を開始することが決まりましたので、お知らせいたします。」
「長野RAINBOW(長野レインボー)について
長野県坂城町を拠点に活動している長野県内唯一のブラインドサッカーチーム。2009年6月設立し、現在は13名で活動中。 (主な戦績)2019年 ブラインドサッカー中日本リーグ優勝」
引用:J2松本公式HP

 このパラチームは、今日(9日)から坂城町より始動されるとか。サッカー以外で初めてのトップチーム保有なんですね。山雅さんは'15年から後援会主催や松本盲学校でのブラインドサッカー体験会など定期的に交流を図ってこられたそうで、昨季はホームゲームや各ホームタウンでも体験会を実施し、競技の認知や普及に努められたとか。今後はパラスポーツの普及に加えて、視覚障がいに対する理解や啓発にも取り組みと同時に、パラリンピック出場選手の輩出を目指していくとあります。そして、パラスポーツを通じてSDGsへの取り組みを行っていく想いがあるようです。素晴らしい。
 これが神田社長が口にされる「サッカー以外」の一つなのかな。当ブログで異競技連係と呼んでいる活動です。Jリーグでもこの記事にあるように推奨しています。山雅さんはブラサカから本格的に行かれましたね。湘南さんはオリンピックを目指しておられますが、山雅さんは障がい者スポーツでパラリンピックを目指すって素晴らしいと思います。
J2松本関連:
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers

コメント
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