リスペクトコラムです。
この週末はいろいろあったようですね。この週末もJの試合で中止が1試合発生しました。先週の広島対名古屋戦に続いてまさかの2週連続。でも今回は先週とはちょっと様子が違います。この週末のコロナ禍の大きな影響を受けたものとしては、大きくは3つあります。U-19日本代表の合宿中止、中止して欲しかったというF東対鳥栖戦、そして中止になった大宮対福岡戦です。結果論ですが、ひょっとしたら名古屋対柏戦も中止になっていたかもしれません。順番にリスペクトしていきましょうか。
【8/1:U-19合宿:町田、U-19日本代表キャンプ参加FW晴山岬の新型コロナ陽性を発表…今日の京都戦は予定どおり開催】
「FC町田ゼルビアは8月2日、FW晴山岬に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを発表した。晴山は8月1日に千葉県内で行われたU-19日本代表のトレーニングキャンプに合流したが、集合時に参加者全員に対して行われたSmartAmp法およびPCR検査で陽性反応が検出。日本サッカー協会(JFA)は同日、名前こそ明かさなかったものの参加者1名から陽性反応が出たことでキャンプを中止し、当該者以外の検査結果は全員陰性かつ保健所により濃厚接触者がいないことが確認されたことを報告していた。
町田の公式サイトが伝えるところでは、晴山は現在も37.2度の発熱があり病院で療養しているとのこと。先月31日に全選手・スタッフを対象に実施されたJリーグ公式PCR検査の結果が今月2日に判明し、晴山を除いて全員が陰性であること、毎日の検温では昨日、今日と同選手以外に37.5度以上の計測者がいなかったことも伝えた。」
引用:Goal
町田さんの晴山選手は陽性だったのに、チームは予定どおり京都戦を開催しています。晴山選手を除いた全選手のPCR検査を実施した結果、すべて陰性だったためですが、他に出なくて良かったですね。遠く離れた場所に晴山選手が滞在していたために、保健所が濃厚接触者もいなかったと判断したためでしょうが。
あと、最近思うのが代表チームの事。もうそろそろW杯予選とかがリスタートするでしょうが、海外渡航ですね。これから秋に向かい、第2波の影が忍び寄ってくる頃に本当にアジアのその国に入国、相手チームが日本に入国できるのでしょうか。果たして代表戦は開催できるのかと時々思います。
【8/1:F東京対鳥栖戦:発熱者出るも強行されたサガン鳥栖対FC東京戦の舞台裏で一体何が起きていたのか?】
「(鳥栖で)遠征に帯同した選手の一人に37.5度の発熱が確認された。一夜明けた1日朝の段階では平熱に戻っていたが、サガンはチームドクターと相談を重ねた上で、Jリーグが定める「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」に従って、体調を崩した選手を鳥栖へと帰らせた。
70ページを超えるガイドラインでは、チーム内に37.5度以上を出した選手やスタッフ、関係者が確認された場合の対処法として下記が定められている。
【1】スタジアムに来場しない。
【2】タクシーなどで自宅またはホテルに送り出す。
【3】クラブの衛生担当者に連絡し、衛生担当者はマッチコミッショナーに報告する。
【4】新型コロナウイルス感染症が疑われる症状がある場合、チームドクターに相談の上、診療・検査などの適切な処置を行う。
【5】疑われる症状がない場合、適切に経過を観察する。」
「FC東京の大金直樹代表取締役社長がJリーグ側へ問い合わせた結果、午後7時キックオフのサガン戦を予定通り開催するという回答を得た。長谷川監督はミーティングを開催した上で、選手たちに対して「もし不安があるのであれば、今日は試合をやらなくてもいい」と伝えた。」
「試合でベンチ入りできない選手は新型コロナウイルス感染者、感染者の濃厚接触者に、濃厚接触者の可能性がある選手も含まれる。」
「今回は、試合前夜に発熱した選手の感染は現時点で確認されていない。前述したように7月31日に受けた公式PCR検査で、陰性が確認されたことを受けて東京へ移動した。当該選手を前夜から隔離した上で離脱させたことを含めて、プロトコルに従ったサガンの手順にも瑕疵はない。ただ、1日に過去最多の472人もの感染者が確認された東京都を中心として、新型コロナウイルス感染の再拡大が懸念されている状況下で、長谷川監督が唱えた主張にもうなずけるものがある。」
「サガンへの苦言ではなく、Jリーグへの問題提起と受け止めた方がいい。もし発熱した選手が陽性反応を示せば、Jリーグによる公式PCR検査を受けてから数時間のうちに感染した可能性が高くなる。東京への移動中か、もしくは都内に入ってからの感染となれば、今後も東京都を含めた首都圏や、同じく感染が急速に拡大している関西や名古屋などへ遠征するチームのリスクが増すことを意味する。
その場合、現状の2週間に一度の公式PCR検査ではスピードを増す感染拡大状況に追いつけない。必要に応じて頻度を増す必要があるし、サガンからFC東京へ連絡を入れた件も、本来ならばマッチコミッショナーか、あるいはJリーグが負うべき役割と言っていい。村井満チェアマンも明言しているように、ガイドラインを臨機応変に修正および加筆していく状況にまさに直面している。」
引用:THE PAGE
F東対鳥栖戦は、陽性ではなく発熱でした。鳥栖さんの選手で、定期のPCR検査の後に発熱があったようで、結果的には陰性だったようですが、その時は不明で感染者が加わる可能性があったため、F東さんもやりにくかったし、長谷川監督も「試合をやって欲しくない」旨の苦言があったとか。この件についてはどこにも落ち度は無いようで、ようはJリーグのガイドラインが「時代遅れ」になってきたのが要因なのかな。
当然、ガイドラインの改正も必要となってきますが、当ブログではこれからはいたちごっこで、毎日やっても可能性はゼロにならない。例えて言えば、キックオフ1時間前にPCR検査を行っても、30分前にウィルスが付着した物をたまたま手にしてしまって感染するかもしれない。
【8/2:大宮対福岡戦:J2の大宮対福岡はコロナ陽性疑いで直前に試合中止が決定…Jリーグが緊急会見】
「試合中止になった経緯は、Jリーグ公式検査の結果、アビスパ福岡の選手1名が、陽性の可能性が非常に高いと判定された。Jリーグの公式検査で得られた様々な数値から、限りなく陽性に近いとの判断が下された。陽性だった場合、試合開始前までに濃厚接触者の特定が行なえないため、中止を決定したという。」
「当該選手は試合直前の検温では36.2度、自覚症状もなかった。行動履歴アプリで確認したところ、自治体から注意を促されているような行動はなく、Jリーグからの連絡後、他の選手と隔離していたという。」
「通常、公式PCR検査は、金曜を中心に検体を採取し、水曜開催の試合までに結果を確定。検査結果の一報は月曜、火曜に発表される手筈となっている。第4回となった今回は7月31日に検体を採取した。しかし、昨日代表招集されていた町田の選手が陽性判定を受けたという連絡を受け、特定クラブの検査結果を優先的に出すように要請した。その過程のなかで福岡の選手の件も出てきた。」
引用:SOCCER DIGEST Web
最近、よく口にする事ですが、今後は感染リスクに加えて濃厚接触者リスクも出てくると。チーム内で選手が感染すれば、同行する選手が皆濃厚接触者とされる可能性があるという事。例えば、8月から遠く離れたチームとの対戦が復活しますが、その移動バスが「密」かもしれない。長時間揺られて移動するが、極端に例えればその途中のPAでトイレに行って感染する可能性もゼロではないという事。もうらちがあきません。試合直前の検温でも異常は無かったそうなので、もうどうしようもない状態。
上の引用記事を読むと、金曜日の検査でも月・火曜日に発表されるという事はその間の週末は不明という事で、魔の2日間で試合をやっているという事なんでしょうか。同じ間隔なら水曜日に検査して金曜日の発表するとか。でも木金曜日の感染しているかもしれない。この中2日がミソであり、ここを短縮しないかぎり改善は無いかな。
【8/2:大宮対福岡戦:選手1人「陽性の可能性」大宮戦中止 開始1時間15分前に異例の判断】
「Jリーグは2日、同日午後7時から予定されていた大宮―福岡戦(NACK)の中止を発表した。福岡の選手1人が新型コロナウイルスの検査で陽性の可能性が高く、濃厚接触者も特定できなかったため。既にサポーターが会場に入ってきていた開始1時間15分前に異例の判断を下した。」
「2週間に1度のJリーグのPCR検査は金曜日に実施され、J1は月曜日、J2は火曜日に結果が判明するが、今回は異例の措置がとられた。7月31日金曜日にリーグ定例のPCR検査を実施。一方、1日にU―19日本代表候補合宿での検査で町田のFW晴山岬(19)の感染が判明。本来、リーグの検査結果判明は4日火曜日だが、2日に京都戦を控えたほかの町田の選手やスタッフらの判定を急ぐよう、リーグは検査機関に要請。「極めて異例」(村井満チェアマン)の対応により、急ピッチで判定したクラブの一つに福岡が含まれていた。当該選手は試合直前の検温では36・2度で自覚症状もなく、ミーティングやバス移動のため宿舎の自室で待機していた。
「安全・安心な運営」を考え、迅速な判断で中止を決断した一方、今回は検査スピードを上げた数クラブの中に、たまたま福岡が含まれていた形になった。」
引用:スポーツ報知
そして中止になった大宮対福岡戦です。その「魔の週末」で陽性の可能性が高い事がわかり、しかも濃厚接触者も特定できないという状況。まさに日が無い中での起きるべくして起こった事故かもしれません。今回特例処置で急ピッチで検査スピードを上げたクラブに福岡さんがあったという事ですが、スピードを上げなかったクラブはどうなんでしょうか。やはり、定期PCR検査、しかも2週間に1回というペースはすでに時代遅れになっているのかもしれません。感染者だけでなく、周りの濃厚接触者の確定もあるので、敏速性が今後求められるのではないでしょうか。
【Jとクラブ コロナ禍で深まる溝…現場は直接感染の脅威】
「新型コロナウイルスへの対応を巡ってJリーグとクラブの間の溝が深まりつつある。1、2日に行われたJリーグでは新型コロナによる緊急事案が続出。現状のガイドラインや検査体制では対処しきれないケースが相次ぐ中でJリーグはギリギリの判断を迫られたが、ドタバタ劇の中で浮かび上がってきたのはクラブの最前線で戦う“現場”の考えとの乖離だ。」
「新型コロナ禍ではJリーグ側も対策に尽力しているが、気になるのは現場との温度差だ。今回のFC東京の件に加えて、J1名古屋で感染者が続出した際には、直後の試合で対戦する柏が実行委員会で開催延期を提案。しかしJリーグ側は応じなかった。柏の提案は感染の懸念があるだけで、ガイドライン上は開催に支障がないとされたからだ。
しかし一連のリーグの対応にJクラブ関係者からは「有事なのだからもっと万全を尽くしてもいいのでは。FC東京のような場合でも、試合をやるにしても十分な説明の時間を取って開始を遅らせるとか、現場が納得して試合に臨める方法もあるはず」との声も上がり、直接感染の脅威にさらされるクラブ側の不信感は増している。
未曽有の事態だけに試行錯誤の中でのリーグ運営となるのは仕方ない。だが、それは両者が協力し合ってこそ成り立つ。Jリーグとクラブの間に遺恨が生じれば新型コロナ禍のシーズンは乗り切れない。」
引用:東スポWeb
そして、東スポさんでうまくまとまっています。リーグとクラブ(現場)の溝が深まっていると。現状のガイドラインや検査体制では対処しきれないケースが続出ですか。今後は場合によっては、チームの試合出場拒否という事態も起こるかもしれません。選手でもベンチ入りもしくは出場拒否というケースも。来場者の安心安全を図っているつもりが、現場の安心安全が崩れ始めたと言われるかもしれませんね。直接感染の脅威でクラブ側の不信感というのも尋常ではないですね。有事とはいえ穏やかではありません。最後にリーグとクラブの遺恨が起こればとありますが、その影響の波及先はファン・サポーターになりますからね。しっかり対応して欲しいです。
日本協会で採用されている「スマートアンプ法」の導入が検討され始めたそうですが、当ブログから見ると「遅いのでは」と。第2波が来ればこういう事も想定できたはずで、なぜもっと早く導入できなかったのか疑問です。費用の面か在庫の面なのかわかりませんが、早くしないともっとこういう例が増えますよ。さて、次節も中止になる試合が出てくるのかなぁ。まだ8月上旬、思ったよりこういう事態の到来が早い気がします。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers