J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

頑張ろう福島ユナイテッド3

2020-08-25 00:01:37 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 久しぶりのJ3クラブの事例です。今回は2011年東日本大震災に続いて、去年の台風19号でも甚大な被害を受けた被災地のクラブ。特に2011年の地元における原発事故での地域被害は相当なものだったと思います。その中で福島さんは、スポーツで県民に勇気を与える大役を担い、地域とともによく頑張ってこられたと思います。
 福島県のJクラブといえば、当ブログでも取り上げる歴史が実は古く、その昔は福島FCをはじめ、Jリーグを目指すクラブがいくつもあり、群雄割拠だった記憶があります。そういう経緯を経て今の福島さんが「ユナイテッド」として現在活躍されています。もう一つのいわきFCさんは当ブログでは、どちらかといえばネガティブな存在ですが、まあそれはいいや。そんな福島さんの素晴らしい事例です。
  
【福島ユナイテッドFCが農作物を育て、県産品のオンラインショップをオープンしたわけ】
〔選手が育てる農産物〕
「・風評払拭活動からのスタート
 福島県の農水産業は、東日本大震災に伴う原発事故の影響による風評により、大きなダメージを受けた。福島県で活動するサッカークラブとして、何が出来るかを考えた結果、2014年から県内の農家とコラボという形で、選手・スタッフが生育するりんごの生育からスタートした。
 現在は、りんご(石川町:大野農園)、桃(福島市:安斎果樹園)、お米(福島市:カトウファーム)、ぶどう(福島市:鈴木農園)、ル・レクチェ(須賀川市:渡辺果樹園)、アスパラガス(喜多方市:エガワコントラクター)の6品目を生育している。
・体験だけじゃない、ガチンコの農作業
 選手、スタッフで手分けをして、クラブ全体で農産物の生育を行い、「福島ユナイテッドFCの農産物」として販売している。ちょっとだけ農作業に参加して農業をPRしますということではなく、桃であれば木を1本単位で、米であれば田んぼを1反単位で購入し、自分たちの木、田んぼとして年間を通して生育を行っている(農家の皆さんの指導の下、6品目で年間約30回に及ぶ農作業を実施)。
 桃の場合は、寒さが残る3月の摘蕾(蕾を摘み取る作業)から始まり、摘花、摘果、反射シート敷きから、夏の収穫までが我々の仕事となる。選手たちは、午前中のトレーニングを終えると、食事をとってから、その足で農作業に向かう。例えば、桃の収穫は、夏の猛暑のなかでの作業。収穫を行い、そのまま選別作業、箱詰め、夕方の出荷まで半日丸々使ってのハードワーク。」
   
〔福島県産品のPR・販売活動〕
・アウェー会場での販売・PR
 当初は、アウェーの試合会場で福島県内の観光パンフレットを配布することで、福島への来県を呼びかけていたが、更に踏み込んだ活動として、県内の農産物、加工品を仕入れて販売・PRを行う「ふくしマルシェ」をスタート。
 近年では、J3の試合会場だけでなく、提携クラブである湘南ベルマーレの試合会場をはじめ、J1、J2の試合会場にも出店。ホーム、アウェーの垣根を超えて、多くのサッカーファンの方々に、県産品の魅力を知ってもらえるようになってきている。
・ふくしまの桃PRユニフォーム
 全国生産の20%を占め、「くだもの王国ふくしま」を代表する果物である桃のPRを目的として、2017シーズンよりトップチームの3rdユニフォームとして、桃をモチーフとしたユニフォームを着用。桃の収穫時期となる夏期間限定で、J3リーグの公式戦で選手が着用し、全国へ福島の桃をPRしている。
   
〔Fukishima Peach Mach in Thailand〕
 2018年には、福島県が桃の輸出先として力を入れるタイで、福島の桃をPRすることを目的として、タイリーグ所属のチームと親善試合を行う「Fukushima PEACH MATCH」を開催。試合会場での桃の無料配やバンコクのショッピングセンターで桃のPRを実施した。

〔JリーグクラブがECサイトをオープンした理由〕
「活動当初から、試合会場、イベント会場に出店する「ふくしマルシェ」で商品を購入していただいたお客様を生産者からの直接購入に誘客するところまでを考えていた。しかしながら、生産者の方でお取り寄せ用のHPがない、あってもそれをPRするチラシがないなどの理由で、思ったように生産者の誘客につながっていなかった。
 そこで、オンラインショップをクラブで立ち上げることで、生産者と消費者のハブとなって、課題を解決できるのではと考えたのだ。企画はしたものの、福島の小規模サッカークラブである我々には、先立つものがなく、なかなか話は前に進まなかったが、あるご縁で知り合った株式会社SKIYAKI様が、我々の趣旨に賛同いただき、そして何より、サッカークラブが農業しているのは面白いと全面協力してくれることとなり、開設となったのである。」
引用:Forbes JAPAN

 今回、記事を整えるのに苦労しましたね。つまり削る部分が少ない点。いつもは削りながら読者の方々が読めるほど良い文量に整えるのですが、今回のフォーブスさんの事例記事は、どこの部分も良くてほとんど削る事が無かったです。そういうのも珍しい。そこまで内容・情報の付加価値が高い(当ブログの主観)のも珍しいです。
 ふくしマルシェは提携クラブである湘南さんの試合会場でも出店しているようですね。湘南さんとの提携はかなり前からで、付加価値の高いクラブ同士お似合いだと思います。福島さんの農業部公式オンラインショップは6月1日にオープンしたそうですね。その時のクラブ公式HPのニュース記事がありました。

【福島ユナイテッドFC農業部 公式オンラインショップオープン】
「選手が育てた農産物や福島の魅(味)力を全国にお届け!! この度、株式会社SKIYAKI様のご協力の下、『福島ユナイテッドFC農業部 公式オンラインショップ』をオープンいたしました!!
 このオンラインショップでは、選手・スタッフが県内の農家さんと生育した農作物をはじめ、果物、野菜、加工品等の福島県産品をお買い求めいただけます♬ おうち時間の充実に、是非、福島の魅力をお楽しみ下さい!
【サイト名】  福島ユナイテッドFC農業部 公式オンラインショップ
【URL】  https://fufc-nougyoubu.com
【販売商品】
 ・選手がつくる農産物  ・桃、アスパラ、ル・レクチェ、ぶどう、米、りんご
 ・その他 福島県産品  ・加工品、野菜・果物、肉、お菓子、飲料 etc
【協力】 ■会社名  株式会社SKIYAKI  https://skiyaki.com/
引用:J3福島公式HP

 早速農業部さんのHPを観てみました。何と買い物かごが付いていて、そのままネットショッピングができます。選手が作るお米は銘柄がコシヒカリに変更になったとか。サイトにあった、選手が作る農産物以外の商品も列挙してみましょう。

・加工品:甘酒、伊達鶏加工品、りんごジャム、フルーツピクルス、フルーツティー、えごまラー油、雑穀ご飯の素、
     燻製卵セット、福島りょうぜん漬、シャモジャーキー
・野菜・果物:豊水梨
・肉:  伊達鶏、白河高原清流豚、福島牛
・お菓子:いもくり佐太郎、フルーツモナカ、アップルパイ、アップルキャラメリーサンド
・飲料: 甘酒、りんごジュース、ももジュース、リンゴ酢サイダー、サングリアの素

 どれも美味しそうですね。福島県はまさにフルーツ王国、食の王国ですね。HPをよく見てみると、「by PR TIMES」とあります。つまり、東京南青山にあるプレスリリース配信会社のPR TIMES社がサイトを運営しているのです。これはすごい事です。東京のメディア企業が注目してくれているのです。なかなか無いことで、それだけ福島さんの付加価値が高いという事でしょうか。
 桃といえば岡山県。若い頃に福島県へ仕事の出張に行き、当地の果物をご馳走になった時に「岡山と同じフルーツ王国だ」と思ったものでした。しかも、岡山は一昨年前に同じく被災地(西日本豪雨災害)になっており、存在が近い部分もあります。そういう面で農業県を盛り上げるために、Jクラブが頑張っているのはいいですね。農業にクラブが取り組んでいるといえば、札幌さん山雅さん、そして川崎さんとどこも付加価値が高いところばかり。農業県で農業を盛り上げているのも、J1にふさわしいクラブへの道かもしれませんね。
J3福島関連②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160327
  〃    ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160201

福島事情関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080211
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする