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松本山雅の強さ26

2017-04-22 00:13:50 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 当ブログでは、J1にふさわしい理想的な地方の市民クラブとして取り上げている山雅さんですが、 先日ちょっと目に留まるニュースが流れました。大月会長が退任され、非常勤の取締役へ引かれるとか。大月会長といえば、お仲間と山雅さんを一から創設してこられた方。地域リーグの頃は、地元JCの方々と自家用車で選手を送迎していたと聞いています。まずは、ニュースを抜粋して紹介。
   
【代表取締役会長の退任に関するお知らせ】
 ㈱松本山雅では、2017年4月17日(月)に取締役会および第7回定時株主総会を開催し、代表取締役会長 大月弘士が同日をもって代表取締役会長職を退任。
・退任する代表取締役  大月代表取締役会長
 退任後は取締役に就任。
・取締役 大月弘士コメントの抜粋
 「'15年に就任した代表取締役会長職を退任。会長就任当初よりコメントしたとおり、3年を1つの目途と考えておりましたが、チームは進化を続け、'15年にはクラブ初のJ1を経験。今シーズンもJ1昇格へのチャレンジに邁進。クラブ経営面に関しましても、地域の強固な支援のもと、フットボール環境や運営組織体制などを整備しながら、成長を継続。神田社長にバトンタッチして、私が考えていた会長としての役割を果たしたと判断し、今回の結論を決断。代表権のある会長職は退任するが、取締役として神田社長をサポートしながら、クラブがこれからも益々地元・信州に貢献し、みんなに愛されるクラブへの挑戦に尽力する所存」

【役員一覧】
 神田代表取締役社長
 加藤取締役副社長、上條取締役副社長、北原取締役
 大月取締役(非常勤)、八木取締役(非常勤)、高橋取締役(非常勤)、山村取締役(非常勤)
 飯塚監査役(非常勤)
J2松本公式HP該当ページ:http://www.yamaga-fc.com/archives/98950

ネットを調べてみたら、大月会長のプロフィールがありました。以下、抜粋して紹介。
 '65年長野県生まれ。小学校より高校(松商学園高)までは野球部で活躍。'86年に家業の酒販店の後継者として、東京で修行した後に、'90年に松本に戻り、㈱大月酒店入社。現在、現在は代表取締役社長として80年続く酒販店の3代目として社業に邁進。'97年の31歳の時に松本JCに入会し、'03年に理事長に就任。同年、NPO法人長野県にプロサッカーチームを創る会からの強い要望を受け、山雅サッカークラブのJリーグ入りを目指したプロジェクトに参画。'04年にNPO法人アルウィンスポーツプロジェクト発足の理事メンバーとして地域行政連携に携わり、'06年に理事長に就任。'10年にJリーグ入会審査条件となる㈱松本山雅を設立して代表取締役社長に就任、'11年にJリーグ昇格を達成。

 サッカーとの出会いは、'02年日韓W杯。松本で合宿したパラグアイ代表の応援ツアーを、地元JCで企画。チラベルト選手の「こんなに素晴らしい競技場があるのに、プロサッカークラブがないのが不思議」との言葉を受けたのが山雅さんを創っていったきっかけだったそうです。
 そして、後任の神田会長と他の方のプロフィールを紹介します。以下、抜粋して紹介。

【神田社長】
 山梨県生まれ。東京学芸大卒業後、'00年にJ1甲府(当時J2)に入団。入団1年目でJ2リーグ13試合に出場したが、生活面での安定を図るために経営危機に陥っていたチームを同年限りで退団。'01年より群馬フォルトナ(その後、群馬FCホリコシおよびFCホリコシと名称を変更) に入団し、'05年8月まで在籍。'05年にJ2松本(当時)に入団し、同年11月に退団して現役を引退。
 '06年より東京都内の不動産会社に入社し営業として勤務。'12年に㈱松本山雅に営業担当として入社。取締役管理本部長を経て、'15年に㈱松本山雅の代表取締役社長に就任。
【加藤副社長】
 東京生まれ。日大卒業後、読売クラブ時代からヴェルディ川崎で活躍。現役引退後は東京ヴェルディのスカウト、強化部長、テクニカルディレクターを歴任、また東京都クラブユースサッカー連盟理事長を務めていたが、'09年にJ2松本(当時JFL)のGMに、'11年に監督に就任。'12年のJ2昇格に伴い、S級ライセンスを所持しないために退任し、再びGMに就任。
   
 上條副社長の情報は無かったですが、読売オンラインの記事に上條副社長の話が出ていました。山雅さんがJ2昇格後に始めた試みが、日本人選手も多く在籍するブンデスリーガでの研修。約1年かけて社員のほぼ全員が4班に分かれ、約1週間、ドイツ各地のクラブやスタジアムを視察したとか。「選手はもちろん、運営会社も成長する必要がある」という大月会長の考えから。上條副社長は'12年に第1班メンバーとして現地で視察。南西部のチーム、カイザースラウテルンは本拠地の人口が約10万人にもかかわらず、試合があると約5万人収容のスタジアムが満員に。親子何代にもわたりシーズンパスを受け継ぐなど、サッカー文化の歴史に違いがあるとはいえ、「クラブと地域が一体化した力を目の当たりにした」とか。さすが、数字・成績以外でもJ1にふさわしい地方クラブ。

 以前の記事で、「長すぎる長は好ましくない」と書きましたが、その後に読者の方から「社長」という長はどうなんですか?と問い合わせをいただきました。民間企業では長い社長は普通ですが、Jクラブは公共財。過半数株式を所有する個人商店状態、地域リーグ時代からほとんど経営構造が変わっていない状態は好ましくないと個人的に思っています。Jクラブも企業チーム、市民クラブといろいろありますが、きちんと経営者の事業承継が行われているところほど、山雅さんのように立派な経営・運営状態(数字以外も)の様子ですね。J1にふさわしい甲府さんしかり、特に市民クラブはそのようですね。全クラブチェックのリクエストが来たら、やらないといけないですね。何とも微妙な心境なのですが・・・
J2松本関連:2827262524232221

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