(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

ゴーン被告会見

2020年01月09日 | 時事
少し見ていましたが、盗人猛々しいに尽きる会見でしたね。

拘束期間が長い等の日本の司法の問題点は、彼が逮捕された時にフランスとの違いなどを報道されていましたから、海外記者にとっても特に目新しい主張ではなかったでしょう。それよりも興味があったのは、映画もびっくりの大脱走の手口だったはずです(笑)それを話して記者の心をつかみ、その上で自身の潔白を主張すれば一定の同情と賛意を得られたかもしれませんが、結局は感情を優先にした一方的な「私は悪くない、ママに合わせない日本はひどい」という子どもの様な主張に終始してしまい、司法の場からアウトロー的な手段で逃れてきた者の単なる自己弁護という印象を与えてしまいました。個人的には、注目を集めただけで大失敗だったのではないかと思います。国際手配もされ、世界的な犯罪者となってしまったわけで、今後日本での裁判は行われないかもしれませんが、彼の生活は格段に制限されるものとなるでしょうね。

有罪ありきと言っていますが、司法に時間がかかるのは一時の感情で裁くのではなく、冷静さを保った裁きをするためであり、それは被告にとって有利に働くことのほうが多いのです。関係者の記憶も時間がたつと薄れますし、時とともに消滅してしまう証拠もあるでしょう。長期的な戦いを覚悟し、最強弁護士とともに無実を訴え続けていれば、ゴーン側にも勝算があったのではないかと思います。裁判で無罪を勝ち取れたら、逆に日本政府に対して長期拘束に対する損害賠償など、立場が逆転できる展開もあったはずです。今回逃げてしまったことで、一時の自由は得られたかもしれませんが、保釈金15億も戻りませんし、失ったものの方がはるかに大きい気がしますねえ。

これ、逆に言えばもう二度とゴーン側から日本を法的に訴え名誉を回復する手段がなくなるということなので、今後相当な言論攻撃を覚悟しないといけないのではないでしょうか?さっそくゴーンとMrビーンのコラージュとか、レバノン脱出スマホゲームとかも作られているようですけど(笑)そういう名誉毀損スレスレのモノももう法的に咎める術がないわけですし・・・クールジャパンを甘く見ていると痛い目を見ることになりそうですな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする