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上野竜星戦準優勝

2019年09月23日 | 時事
決勝で惜しくも敗れたものの、女流初の全棋士参加棋戦準優勝は快挙ですね。

それよりも注目は、決勝で打たれた碁がどうやらものすごい碁だった模様です。一力竜星(白番)が貫禄を見せて地合い先行し、あとは全ての石が生きれば余裕勝ちというかなり優勢の内容で進行したようですが、上野女流棋聖(黒番)のハンマーは決勝でも健在でした(笑)中央で黒石が生き、その黒を囲んでいた周りの白が逆に目がない状況に追い込まれたのです。右辺は両コウ(生き)になったものの肝心の中央の大石が一眼しかなく、このまま大石をしとめれば初優勝!AIもプロの検討でももう白の生きる道はない・・・というところまで追い込んでいました。しかし残念ながらこの棋戦は早碁であり、時間のない中で難解な死活を全て読みきるのは非常に難しいところ。惜しくも上野さんに失着が出てしまい、二眼はできないものの「欠け目生き」というとても珍しい生き方でしのがれてしまったようです。しかし薄氷のような勝利であり、昨年から早碁棋戦で負けなしの一力竜星をここまで追い詰めた実力は最早トップクラスと言っても良いでしょう。対局前に勝ち数で三段に上がったようですが、もしこれに勝っていれば一気に七段に飛び級していたわけですし、オマケでもう一段くらいあげてもよいと思うのですがね(笑)

次のトピックは芝野虎丸八段の十代名人挑戦か・・・これも達成されれば前人未到です。仲邑菫初段も4勝2敗といいスタートですし、今年は囲碁界も若手の活躍が目覚しいですな。