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アルファ碁ゼロ爆誕

2017年10月19日 | 時事
独習するAI「アルファ碁ゼロ」、英ディープマインドが開発 “定石”自力獲得
ゼロは人類の必要性0ってことか・・・最早恐ろしい未来しか感じさせませんな。

去年セドルに勝ったアルファ碁1.0は、トップ棋士の棋譜10万局をベースに3000万局の自己対局を重ねてあの強さを得たといいます。人間が1日10局を20年間打ったとしてもたった7万局にしかなりませんが、AIは1局打ち終わるのがわずか数分、24時間フル稼働で考え続けることも可能なので、既にあの時点で人類の見たことのない領域に足を踏み入れていたといって良いでしょう。
そして1年後、カケツに勝ったアルファ碁2.0は、1.0との対局に2子で全勝、3子で勝ち越しというさらにバケモノじみた力を手にしていました。この対局のあと、野狐囲碁に中国産AIである絶芸と置き碁で打てる機能が登場し、アマ九段やプロがこぞって2子や3子で打っていますが、現時点で勝率7割を誇っているようです。その絶芸も、おそらくアルファ碁2.0には敵わないでしょう。たまに置石なしでも負けるあたり、絶芸はまだ人間の付け入る隙を残しています。

で、今回発表されたアルファ碁ゼロは、これまでベースにしていた人間同士の棋譜(教師データ)を一切読み込ませず、ルールだけ設定して自己対局を積み重ねた模様です。最初はランダムで打ったとあるので、おそらく初期の数局は碁になっていなかったのではないかと思いますが(笑)ディープラーニングを繰り返した結果自ら定石に辿り着き、僅か3日、490万局打って上記のアルファ碁1.0に100戦100勝するようになり、40日後には2900万局打って2.0をも上回ったそうです。驚くべきはそこに辿り着くまでの自己対局数が従来型より少ないということですね。1年経ってAIの思考回路も進化しているということもあるかもしれませんが、人間の対局を読み込ませる(理解させる)手間と、その中から悪手をはじき出す手間をカットできたことがより効率化できた要因なのかもしれません。これはつまり、人間の思い込みとか固定観念はAIにとって邪魔でしかないという真理なのではないでしょうか。手塚治虫の「火の鳥未来編」にもありましたけど、何でも人工知能に任せると、いずれ人類など必要ないという選択を平気でしてしまうことになるという暗喩かもしれませんね。

それにしてもその自己対局の棋譜が見てみたい・・・と思ったら、なんと野狐囲碁で公開されていました。まあ2.0同士の碁よりはるかに理解不能なのだろうなあ(笑)
コメント
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