(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

(株)カプロラクタムの成り立ち

2014年02月12日 | 心境
10年目に突入して今更ですが、このブログ名についての由来というか、思い出を書き連ねたいと思います。

このブログの前身である(株)カプロラクタムには、隠しページ的な存在として宇宙完全大百科という読み物が存在しています。これは元々高校時代に、友人と自分の2人で「自分達だけに通じる造語に意味を見出し、それを訳知り顔で語り合うとカッコよくね?」という、今で言う中2病的な発想で生まれた書物です。学校のプリントの裏にびっしりと説明を書き、お互い回し読みをしていました。3年間かけて50音順に1語ずつ造り、2人で100語とはしがき等を10(笑)完成させました。なので、同じ頭文字(例えばアポラスト・アルティプラソーノ)の2作品は、それぞれが書いたということになりますね。今読むと高校時代の内輪ネタや当時の流行ネタが満載で、いわゆる黒歴史(笑)であると言えるでしょう。ただ、自分を構成する光と水は、大部分この時期に形成されたことが良く分かります。

で、その友人とはクラスで唯一2年間一緒だったのですが、3年になり離れても同じように、3年間様々なバカをやってきました。造語をお題に、イメージするキャラクターを描いて見せ合ったり、お互いに推理クイズやパズルを作って解き合ったり、2コマや4コママンガの前フリだけ書いて交換し、オチを考えたり、推理小説を書いたり、バクマンのPCPのような完全犯罪?の計画を立てて実行、報告しあったりと、ありとあらゆる才能を投じて暇つぶし手段に興じていました。会話にも暗号を混ぜたり、古語で話したりもしていました。もちろんそんな楽しげな活動が2人内で留まるはずもなく、自分達の作成したネタは幾人かに共有され、その恩恵を享受する組織ができたわけです。しかし表立って話すと目立つので、組織内に通じる暗号やコード名をつけて呼ぶようにしました。で、その名称こそが「(株)カプロラクタム」であり、主な発信源であった自分がα、その友人がβと名乗ったわけです。カプロラクタムという言葉はナイロンの原料で、化学Ⅱの教科書に載っていた語句であり、スペルが違うのは素で間違えた本来の意味との差別化を図るためですが、実はその発案者はβの方だったので、じゃあ何故カプロラクタムだったのか、というとはっきりしません。しかし秘密結社のようで中々かっこいい響きだと思い、その後、パソコンやインターネットのブームに乗り、大学時代にHPを開設したのは自分の独断ですが、今でも気に入って使っている次第です。

それにしても、ココまでネットやクールジャパン文化が花開くとは思っていませんでしたが、振り返れば大百科はアンサイクロペディアのようなものですし、お互いマンガの続きを書いたり、ある名から想像して創造する遊びなどは今もバラエティで扱われたりしています。推理クイズは後にデスノートで一般化した縦読み等、後のマンガや小説で同じ着想のトリックをいくつも発見するほどの完成度でした。学園祭でも推理劇や、今ある「リアル脱出ゲーム」のような企画をしたよなあ・・・完全犯罪(カプロラクタム計画)に至っても、「特定の人物に辛いカレーを食らわす計画」「離れたクラスでもポケ紙(ネタを忍ばせたメモ。ポケベル前世代のアナログ的手法)を回す計画」「年賀状を2度出す計画」「自転車で、お互いを常に抜き返しながら帰宅することで、後ろにいたオバちゃんにベルを鳴らさせない計画」など、PCPの着想は我々が元祖だったのではないかと思うほど酷似した行為を、十数年前に実際に行っていたわけです。ずいぶん時代を先取りして生きていたよなあ(笑)

本当にβは才気溢れる男でした。本日亡くなったそうです。逝くには早すぎるだろ・・・