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センター国語

2013年01月20日 | 時事
センター試験初日、大きなトラブルなし
今年のセンター試験は、昨年のような大きな混乱なく、無事終了した模様です。

そんなわけで、新聞で問題を眺めていました。といっても最早英語は呪文のようにしか感じられませんし、最近興味をもった日本史も、やはり受験用の勉強をしていないとさっぱり解ける気配がありませんでした。唯一国語は元々得意だったこともあり、時間をかけて読めばまあ解けるレベルでしたが、流石に古文で力尽きました。

そんなわけで現代文のレビューですが、内容がどうというより、こうした試験に使われる話というのは非常に面白いと思いました。というのも、普通に随筆や物語を読んで生じる感想と言うものは、個人の心に湧き、そこに留まることがほとんどであり、こうして万人に「この時筆者はどう思ったか」「筆者がこう書いた意図は何か」などと、逐一選択肢を示しながら解説してもらえることなど滅多にないからです。センター試験はマークシート式なので、例えば5つの選択肢があれば1つが正解、あとはどこかが間違っているわけですが、そうしたものも全て当てはめながらもう一度むことで、元の文章の理解が逆に増して行くような気がしました。

数学の問題などとは違い、本来本を読んだ感想や、主人公の行動に伴う解釈などと言うものは多様であってしかるべきです。また、実際の作者と問題の作成者は違いますから、作成者の私情がこもっているような選択肢は正答になりえませんし、明らかに作者の意図はこうだと推察できるようなものしか問題になりえません。つまり、より一般的な価値観で、違和感なく読めるものが正答であるといえるでしょう。しかし、あえてそこにアレンジを加えて誤答を作る過程に作成者の仕掛けが施されているわけで、その仕掛けがどう本文と矛盾するから誤答たり得るのかを考えたり、単純に自分が個人的に抱いた感想や解釈が正しいのかを設問から探したりしながら、問題作成者と感覚を共有できる喜びが、現代文にあると思います。

まあ、実際にそんなテストの受け方をすれば時間が全く足りないでしょうけどね。