(株)カプロラクタム-blog

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振替乗車票

2011年12月27日 | Weblog
レアな体験をしてきました。

名古屋の友人と飲み、10時ぐらいにお開きになりました。彼は名鉄の定期を持っているので、「一緒に名鉄で帰ろう」と誘われましたが、既に帰路の切符を買ってしまっていたため、そこで別れてJRに乗り込みました。今思えば、これが人生のターニングポイントになろうとは・・・(大げさ)

結構飲んでいたので、無事座れたことに安堵していると、
「ただ今、貨物列車が脱線したとの一報があり、安全が確認されるまでしばらくお待ちください。」
マジで!?
・・・不意に脳裏をよぎったのが中国のあの列車事故です。もしかして今頃岐阜のは火の海か?車両は埋められるのか?などと考えた後で、「あ、自分どうやって岐阜に帰ろう。」と、本来一番に考えるべき思考に辿りつきました(笑)貨物といえば西岐阜周辺でしょうし、岐阜までは行くのかな?などと思っていると、追加アナウンスで「復旧に相当時間がかかり、この列車も1駅進んで停止する」と言われました。後続の列車に駅を空けないと、それこそ中国並の玉突き事故になるわけで、とりあえず1駅だけ進むということでしょうか。ということは、前にもう1本ぐらいいそうな気配で、そいつが一宮あたりに陣取っているとしたらこのまま乗っていても「岐阜で停車」は望めません。かといって名古屋を離れて下手な駅で停車されても、連結はありませんし、流石にこの寒空の中、40kmも歩いたら凍死してしまいます。この場に留まって地の利を生かすとしても、切符も買ってしまった手前、今更名鉄にも乗りたくない。そう思っていると、

「名鉄への振替輸送を準備しています。」
ガタッ
山が、動いた!
その一瞬、全ての客が列車から降りたのです。ホームはものすごい人の波。もちろん自分も降りました。広小路とか言われても全然どこか分かりませんでしたが、とりあえず人が動く方へついていき、止まったところで止まりました。ちなみにこの間友人にメールしたら、「もう家に着いたよ。名鉄がら空きだった。」との返信が。たった1本の差で、こうも運命が変わるものでしょうか。それにしても、10時過ぎにこれほどの人が帰宅難民となるとは、名古屋も震災が来たら大変そうですね。
目算で数百名の難民に駅員さんが順番に券を渡しているようで、キレてるおっちゃんも2~3人いましたけど、自分は逆にワクワクしていました(笑)

検印も何もないのが不安でしたが、とりあえずもらった足で即名鉄へ小走りし、何とかぎゅうぎゅう詰めの第一陣に間に合いました。急行とはいえ半分ぐらい各駅停車しましたけど、まあJR料金で名鉄に乗れたので良しとしましょう。到着してみれば、わずか30分の遅延で事なきを得ました。もし望みをかけて復旧を待ったり、大垣以西に帰る予定だったりした方にとっては災難でしたね。

つか、午前1時50分復旧って・・・こういう場合、宿泊費とかも出るのでしょうか?