(株)カプロラクタム-blog

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食料廃棄

2010年11月03日 | 時事
大量廃棄もったいない…賞味期限表示見直しへ
『世界では今も6秒に1人が飢えのために命を落としている。日本はそれらの国のために年間700万トンの食料支援を行っているが、その3倍もの量を国内で廃棄処分している。・・・』

何か今月の給食だよりの裏にあった内容です。表現や数値等は若干違うかもしれませんけど、この文章の意図していることは、「だから好き嫌いせず給食を全部食べましょう」ということですよね。とりあえず趣旨は分かるので、早速このプリントを元に話をしたら、それからうちのクラスの残菜は一気に減りました(笑)

しかし、この理屈は日本の廃棄される残菜の大部分を給食が占めているのなら通りますが、おそらくそうではないでしょう。給食などで「食べきれずに捨てられる」分よりも、もっと捨てられていると自分が思うのは、スーパーやコンビニなどの「売れなかったから捨てられる」分です。
調べてみると、2000万トンにも及ぶ廃棄量のうち、企業の廃棄量はほぼ半分の1000万トンらしいです。残りの1000万トンは家庭で廃棄される量らしいのですが、これって仮に家庭で100%買った食べ物を捨てずに食べることができて廃棄量が0になったとしても、その分企業側が売れなかった食べ物を捨てるので、総廃棄量は2000万トンのままなのではないかなと思うのです。何故なら日本人は、少し前に雪印や赤福などが賞味期限問題を起こした時に、「もったいないから・・・」という社長に向かって「賞味期限が切れているのに捨てないなんて!」と口々に言ったくらいですからね。あの時、全ての食品メーカーにチェックが入り、腐っているわけでもないのに廃棄された食料が全国でどれだけあったことか・・・さらに事件の後も、企業が実際の期限よりも早めに自主回収を始めるのが最早スタンダードになってしまいました。果汁100%飲料が実は99%だったからと言って、味も期限も全く問題ない200トンのジュースが廃棄される事件があったのも記憶に新しいですね。

今、我々が食糧危機を抱えている国を救うためには、残さず食べることより、スーパーやコンビニなどでおにぎりや惣菜、デザートなどが売り切れていても文句を言わないようにすることなのではないでしょうか?