(株)カプロラクタム-blog

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そろばん

2005年08月08日 | Weblog
今日は、「パチ・パチ」でそろばんの日です。

自分は、小4~高2までそろばんを習っていました。
まあ、後半はほとんど遊びに行っていただけで、腕前は2級止まりだったわけですけど、この経験が自分を数学の道に駆り立てた1つの要素となっているのは間違いありません。
よく「そろばんを習うと賢くなる」というようなことを聞きますが、これはあながち嘘ではないと思います。自分自身も、そろばんをやっていた頃は妙に頭の中が澄んでいたような気がします。どう表現していいのか分かりませんが、脳に「計算部屋」のようなものがあって、何か計算したり思考を巡らせたりする時にはその部屋の中で周りに邪魔されることなく過ごせるという感じです。今は邪魔されっぱなしですけどね。かろうじて飲み代の人数割りの時に活躍しています。

自分が教員になった年、めちゃくちゃ流行ったものに「百ます計算」がありました。簡単な計算を速く行うことによって脳が活性化し、さらに反復することで計算力に加え集中力も鍛えられるという優れものです。アイデア自体は20数年前からあったのですが、陰山先生の登場で一気に有名になりました。自分も2年生の児童に半年間実践し、それなりに効果を実感することもできました。
この百マス計算は、原理の面でそろばんと非常に似ていると思うのです。計算する道具が違うだけで、むしろ脳に作用する働きは指先で直接仕事をする分そろばんの方が優れているとさえ思います。計算能力自体は左脳の領域ですが、この玉を弾く行為が右脳を鍛えることにも繋がっているらしいです。これが僕の感じている「計算部屋」なのかもしれません。

しかし残念なことに、我々の頃は3年・4年でそろばんの授業があったものの、今では3年生だけに削られてしまいました。それでも、一応全員持ってはいるわけですから、是非小学校へ戻ったらそろばんの反復練習を授業に取り入れてみたいと思っています。