講演会「森林で起こっている異変、その原因と対策」の要旨

2012-07-05 23:41:34 | その他

 平成24年6月6日山科アスニーで、京都府立大学・特別講師小林正秀氏の掲題の講演会があり、出席させていただいた。冒頭の館長紹介にもあったが、講師は私がテレビ放送で楽しんでいる「夢の扉+」の1年ほど前の報道にも「ナラ枯れカシナガ森林保護スペシアリスト」という題で登場した先生であることを思い出し、最近山科疏水の側斜面でも被害が発生しているので興味深い講演であった。
 先生は奥地の南丹市美山町の出身で、築200年の国指定重要文化財の旧家に生まれ、幼少時代から野山や川で遊んでいたから、動植物に関する知識と山野を駆け巡る持久力(体力)には自信があると自己紹介された。
 
 先生は、2000年来、全国的に被害が拡大しているナラ枯れの原因が、体長わずか5mmの「カシノナガキクイムシ(カシナガ)」にあるので、十数年前からカシナガの生態と被害拡大のメカニズムの研究に取り組まれ、今回の講演会でもナラの木に侵入したカシナガの幼虫が内部で成長していく姿を動画で紹介していただいた。私は最近カシナガによる被害状況を文書や講演会で聞いていたが、顕微鏡撮影による幼虫の動画映像を拝見し、被害の全体像を再認識することができた。講演が終わっても先生の周辺を質問者が取り囲んでいた。残念であったのは説明資料の配布が無かったことで、本記事のまとめにも苦労したが、間違った表現や解釈があればお詫びしたい。


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