「生存のエシックス」展と琵琶湖疏水

2010-08-10 23:36:25 | 琵琶湖疏水

 京都市立芸術大学創立130周年記念事業に協賛して開催された展覧会が京都国立近代美術館で開催されている。これは京都市立芸大が国内外の研究機関・大学・企業と連携して進めている12のプロジェクトの紹介と関連イベントの実施を主題にして、宇宙科学・生命・環境・医療など一見無関係と思われる諸問題(たとえば、宇宙滞在・発達障害・遺伝子組み換え・認知症・庭園・脳科学など)を相互交流と対話を通じて再配列するという研究グループで、写真・筆記・資料のコピー自由という画期的な会場であった。
 この中に琵琶湖疏水関連のプロジェクトがあるとの紹介を受け、見学させていただいた。
     
     10‐08‐08―1716 入場券                   10‐08‐08‐1715 美術館前の看板

 全体的な印象として、それぞれの展示品に説明者が付いており、解説資料も準備されていたが、広い会場とは言え、12の難解なプロジェクトが詰まっており、説明も専門的で、私のような浅学の身にとって、難しい研究課題に感じた。しかしながら、大型施設で説明が理解できるものも多く、このような共同プロジェクトを推進する研究者グループの存在に驚くとともに感銘を受けた。

   琵琶湖疏水の関連する3つのプロジェクトは。
水の行方:連鎖する水音、水の行方:アクアカフェ、バイオミュージック/水・森・生命・音-疏水、平安神宮の庭、湖西の森のフイールドワークに基づくプロジェクトであり、細部紹介を避けるが、「アクアカフェ」の制作が美術館の外側に進行中であった。
                      
                    10‐08‐08‐1710  近代美術館前に建造中のエコ・アクアカフェ

 説明によると、竹70本で骨組を作り、取り壊された江戸期の塀の土を琵琶湖疏水の水で練り、素材費ゼロのエコ建築とし、冷房の工夫付きで、形は琵琶湖疏水の第一竪坑のサイズとする凝りようである。会期が終われば撤去するというから、その熱意に感銘した。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
琵琶湖疏水博物館は非公開? (たきあん)
2010-08-23 19:56:00
今日、琵琶湖疏水博物館へ行ってきました。
しかし何処からもは入れません。公開してないんですね。
この猛暑の中、高い駐車代を払ってわざわざ出かけたのに。
館長さんでもない方に愚痴ったりして申し訳ありません。
蹴上の浄水場はやってるんですかね。もう暑くて引き返しました。
やっぱりクーラーの効いた我家で「疎水の散歩道」を散策にしておきます。
返信する
琵琶湖疏水記念館のご質問の件 (kankanbow)
2010-10-18 11:35:13
たきあん様
返事遅れてすみません。記念館は毎週月曜日が休館です。月曜が祝日・休日の時は翌日になります。駐車場はありません。
蹴上浄水場の公開は5月初めのツツジの季節だけ3日間です。
kankanbowより
返信する

コメントを投稿