平成22年7月度ホームページの投稿項目

2010-06-29 18:01:06 | 琵琶湖疏水

 

ホームページ http://www.geocities.jp/biwako_sosui/ の7月分として下記5件を投稿しますので、ご覧ください。

第395話 分類: 技術・技術全般・39項(C-03-39,10-06-10)
      題目: リニューアルされた天ヶ瀬ダム見学記
      内容: 改装された天ヶ瀬ダムの見学記

第396話 分類: 散歩道・山科疏水・48項(B-02-48,10-06-13)
      題目: 京都番組小学校の山科郊外学舎(2)
      内容: 植柳小学校の山科郊外学舎の歴史について

第397話 分類: 散歩道・鴨東運河・23項(B-04-23,10-06-16) 
             題目: 京都岡崎地域の活性化策(1)八角九重塔の復元
             内容: 「八角九重の塔」復元のFS策について考察

第398話 分類: 散歩道・鴨東運河・24項(B-04-24、10-06-23)
      題目: 京都岡崎地域の活性化策(2)観光案内所の整備
      内容: 岡崎地区とその周辺に特化した観光案内所設置の考察

第399話 分類: 散歩道・鴨東運河・25項(B-04-25、10-06-24)
      題目: 京都岡崎地域の活性化策(3)平安京案内館(仮称)の設置
      内容: 岡崎の「京都市美術館別館」の効率的な活用策の考察


京都駅ビルで「幕末を活きた人物展」を見学

2010-06-23 12:27:56 | 歴史と散策

 今年の3月22日から12月20日にかけて、京都駅ビル10Fにある空中径路(細長い通路)で「幕末を活きた人物展」と題したパネル展が開催されている。大河ドラマの「龍馬伝」に呼応したイベントであるが、6月21日(月)に見学する機会を掴んだ。
 駅ビルにある伊勢丹エレベーターの10F(ラーメン横丁)から空中径路に入る場所がある。梅雨時期の月曜日の午後という閑散時間ではあったが、見学者が大勢いた。
                            
           10-06-21-1479 空中径路の南側に吊るされた100枚のパネル

 空中径路の天井と両側はと透明板であり、100枚のパネルに108人の登場人物が紹介されている。見学の順序から見ると、その場所は幕末期の終わりであったので、奥まで歩いて年代に沿って見学した。時代の順序は、①1853~1860 黒船来航、開港へ ②1861~1863 尊攘派の台頭 ③ 1864~1866 攘夷から討幕へ ④1864~1877 新しい時代の幕開け の順に活躍した人物が登場する。
 1枚のパネルには、人物名・生年~没年の下に1行解説(坂本龍馬の場合“新しい日本”の実現に奔走した幕末の風雲児)があり、その下に人物写真と略歴がある。名言欄(坂本龍馬の場合“日本を今一度せんたくいたし申候”)の下には、幕末紀行と題して写真と解説(坂本龍馬の場合、京都と高知)があり、最後に幕末外伝と題したその人物の数行コラムがついている。

 一枚のパネルにその人物が幕末に活きた略歴が詰まっており、丁寧に見たら2時間は欲しい内容である。最近は幕末の情報が溢れているが、個人的に詳しい人物もおり、紹介の内容に満足できないパネルが存在するのも楽しい。嘉永6年(1853)から明治10年(1877)までの幕末期の歴史と活躍した人物を、もう一回時間を見付けて、くわしく見学したいと思っている。


アスニー京都学講座「古都京都の文化財」に出席

2010-06-21 15:13:21 | 歴史と散策

  京都アスニーは「京都市生涯学習センター」の別名があり、「まなびすと」と題した無料季刊誌でその活動内容が予告され、幅広い演題の講演会が開催されている。京都市中央図書館が隣設されており、本館1階にある「京都市平安京創生館」の立体模型群も昨年10月に新装充実され、京都の歴史好きの市民にとって、メッカ的存在になっている。
                  
      10-06-19-1400 手前が中央図書館、奥の5階建てが京都アスニー本館

 本日の講演会は、アスニー京都学講座「古都京都の文化財」と題した京都市文化財保護課の北田栄造氏の講演で、文化財については、パワーポイント映像にもとづき、文化財の種類、最近の動向、京都市の位置付けなどわかりやすい解説があった。
 世界遺産について、集団で認定されている「古都京都の文化財」17件の選別基準は、
① 世界遺産が不動産に限られているので、建造物、庭園を中心に
② 国内で最高ランクに位置づけられている国宝(建造物)、特別名勝(庭園)を有し、
③ 遺産の敷地全域が史跡に指定されているなど遺産全体の保護の状況に優れている。
…であり、世界的申請や登録の現状から、地域的不均衡、自然遺産と文化遺産の数的不均衡、文化遺産の種別不均衡などの是正問題が問題となっていると説明があった。
 世界遺産認定を目指すためには、国内暫定リストへの登録が必要であるが、現在13件がリスト化(申請待ち)されており、国別1年2件(内1件は自然遺産)の推薦枠からみて、新規申請は10年計画以上の難関になっていると強調された。       


アスニー山科で11代目小川治兵衛の講演会

2010-06-18 12:15:32 | 琵琶湖疏水

 6月16日アスニー山科にて「植治の庭と京の水」と題した講演会があった。最初の司会者の説明では、「庭師から見た琵琶湖疏水」の話しと紹介されたように、1時間半の講演時間は短過ぎる講演であり、定員200名を大きく越える盛況であった。
                            

 11代目の小川治兵衛の講演を聞くのは3回目になる。彼の曽祖父にあたる7代目治兵衛のころは約300人の庭師を抱え、明治期に多くの名庭を残したが、11代目が昭和45年(1970)に引き継いだころは十数名の庭師に減少し、バブルの崩壊後は受注件数も年間数件に減り、残された庭の維持管理が中心となり、「庭師は自分で庭をどう育てるかを考えることで鍛えられる」と修行の身であることを強調していた。
 昨年と今回の11代目の講演は、庭師の仕事を地球規模から論じる格調の高いものであった。「植治の造園」の材料には、水・土・石・苔・樹木・芝生・山など地球の大地にあるものだけでなく、空気・太陽・月・星・雲など空間に存在する事物や雨・風・雪・露など気象条件も造園の材料になると説明し、顧客の希望に沿った美しい自然・豊かな自然・輝く自然・優しい自然を提供するのが庭師の仕事であると強調された。
 七代目植治の代表作「無鄰菴」と「平安神宮」の庭園マップが配布され、説明をうけたが、平安神宮の応天門と御神殿の間にある広い空間に敷き詰められてある白砂は「白川砂」で、水流を表現しており、栖鳳池(東神苑)・蒼龍池(中神苑)・白虎池(西神苑)・白川砂(水流)で御神殿を外から守っているという植治の発想が秘められていると初めて伺った。


四ノ宮疏水沿いの桜の大木が裂け倒れる

2010-06-08 11:02:04 | 琵琶湖疏水

 四ノ宮・一燈園前の柳山橋周辺は桜の名所として知られ、ソメイヨシノの老木の集団がある。とくに、一燈園資料館・香倉院前の広場には「区民誇りの木・ソメイヨシノ」があり、同じ説明板が疏水の流れの反対側にも存在するので、両側に存在する桜の老木全体に与えられた称号と考えている。
 今回裂け倒れた老木は、香倉院前の広場の東端にあり、狭い道で散策者の利用度の少ない場所であるが、6月6日の朝6時半にはパトカーが到着していたので、夜間に重さに耐えかねて自然に裂け倒れたものを発見者が通報したと想定される。
    
  10-06-06―1358  根元から裂け倒れる   10-06-06-1366 疏水の流れに向かって

 昼過ぎには、業者が到着して倒木の切断を開始しており復旧も早いと思うが、改めて老木を眺めると、腐って倒壊したのでなく、重さに耐えかねて折れた様子がみられる。怪我人の無かったのは不幸中の幸いで、支柱の設置や枝の剪定など安全管理面での留意が足らなかったと感じた。山科疏水沿いには桜の老木が多いので、定期的点検をつづけてほしい。