平成21年度・岡崎桜回廊十石舟の運行開始

2009-03-22 20:04:24 | 琵琶湖疏水

 平成15年(2003)に第三回世界水フオーラムの記念行事の一つとして、十石舟2隻が建造され、南禅寺船溜り(琵琶湖疏水記念館前)から夷川船溜りまでの鴨東運河の記念運航を実施したが、翌平成16年(2004)からは、実行委員会(京都商工会議所・京都市観光協会・京都府旅行業協同組合・近代京都の礎を観る会)が事業主体となり、十石舟の運航を引き継ぎ、今年で6回目の運航を迎える。 昨平成20年(2008)には大型の十石舟を2隻新造(定員倍増)して5割増しの乗客を確保した。
        

 今年の運航期間は、3月28日(土)から5月6日(水)、運航時間は9時30分から16時30分(15分毎に出発)である。乗船場所は地下鉄「蹴上駅」から5分の距離にある「蹴上船溜り(琵琶湖疏水記念館前)」である。上表に示すごとく、宿泊パックや親子学習サービス、観光ガイドサービスなどがある。
  桜の季節に運航されるが、新緑も充分に楽しめるので、ぜひ利用していただきたい。


京都府立植物園の座禅草を見学

2009-03-15 13:33:14 | 植物と動物

 座禅草といえば琵琶湖北岸の高島市今津が群生地として知られているが、京都府立植物園でも咲いていると聞き、3月10日「花の回廊」の見学を兼ねて訪問した。私はここ4~5年間、かなりの頻度で植物園を散策しているので、湿地に生育する座禅草の存在場所の概略を想像していたが、北門に入るとき専門家から「植物生態園」の中と聞いたので、ほぼ存在場所が特定できた。
 北門を入って、正面にある噴水の奥にある広い道路を南下すると左側に笹園があるが、右側に「日本の森・植物生態園」の入り口がある。この面積は15,000平方メートルあり、内部は8ヶ所に区分されているが、中に入ると道が屈曲しており、東西南北がわからなくなる。いくつかの道をまわっていると、ほぼ中央部に自然石で囲んだ池が存在する。この池の周辺にある湿地帯の2ヶ所でサトイモ科の「座禅草」が咲いているのを見つけた。

   

 広い植物園の森の中で咲いている数輪の「座禅草」を見つけることは難しいと思うが、一度場所が特定できれば毎年楽しむことができる。「植物生態園」の中には池が一つしかないので、周辺の湿地帯を丁寧に調べると必ず発見できるよ。


京都市美術館で竹内栖鳳展を見学

2009-03-13 15:33:31 | 美術と文芸

  私が東京勤務であった昭和62年(1987)、東京国立近代美術館で「京都の日本画1910-1930」と題した展覧会で約60人の画家と作品150点を見学する機会を得た。そして、京都画壇の大正期における近代絵画への取り組みに強い感激を覚え、購入した画集は今でも愛読書の一つとなっている。
  この画集の第一頁が竹内栖鳳の「絵になる最初」と題した婦人像であったが、今回久し振りに、この作品とその下絵を見学することができた。
             
 今回の京都市美術館所蔵品展には「画室の栖鳳」というサブタイトルがついており、作品約70点(下絵を含む)と写生帳から約30点という内容であった。
 日本画壇の頂点を極めたといわれる東の横山大観と西の竹内栖鳳の二人は、揃って第1回文化勲章を受章された方で、今回のように画室の中に入らないとわからない下絵や写生帳を併せて見学し、想像の世界を深く楽しむことができた。

 私の知識は表面的なもので、画伯の絵を論評するのは無理であるが、栖風の絵には沢山の動物が登場する。何れもその姿は動いている瞬間を描いており、迫ってくる思いがする。
 これらの動物の中には、うさぎ・猿・犬・猫・かもめ・あひる・しゃも・狐などの小動物のみでなく、熊・獅子(ライオン)などの大動物も登場する。小動物はすべて飼って動作を研究した。熊は動物園に通って写生した。得意とした獅子(ライオン)の絵には下記説明があった。
“明治33年(1900)パリ万博の見学を兼ねて渡欧したとき、アントワープ動物園で初めて獅子(ライオン)を実見した。興味をもった栖鳳は渡欧予定を3週間延長して、毎日スケッチをした。”帰国後に発表した一連の獅子絵は大きく評判を呼んだ。
  写生帳や下絵を見て驚いたが、下絵を何枚も重ね、一枚の絵に長時間かけていることがわかった。鴉(からす)の絵についても、あらゆる角度からその表情がスケッチされていた。納得できる表情が掴めるまで写生をつづけ、決して妥協しないから、緊迫感のある絵が描けることもわかった。また“栖鳳の動物画はその匂いまで表現されている”ということを実家することができた。
 今回の展示は2/26と3/08の2回見学したが、閉会の3月29日までにもう1回見学したいと思っている。

 


第八回時代祭展・室町時代Ⅱ展見学

2009-03-05 10:54:56 | 歴史と散策

 時代祭に使用する衣装・祭具は1万2千点にもおよび、回を重ねるたびに最新の時代考証を実施している本物であり、京都の伝統技術の粋を集めた価値ある行列である。今回は室町洛中風俗列・中世婦人列と題して平成19年(2007)に創設された新しい行列で、展示物はカラフルであり、その衣装・祭具は見事なものであった。

             

  室町洛中風俗列ではとくに頭巾や帽子が美しく、洛北大原の大原女や洛西桂の桂女などの職業集団の姿を目前に見学し、中世婦人列では、豊臣秀吉の側室である淀君や源義経の愛妾である静御前の衣装の豪華さに眼を奪われた。

 次回は、吉野時代(楠公上洛列)が、「みやこめっせ」で4月4日から5月10日まで開催される。


平成21年3月度ホームページ投稿項目

2009-03-02 20:47:48 | 琵琶湖疏水

 ホームページ(http://www.geocities.jp/biwako_sosui/)の3月分として、下記4件を投稿しましたので、お立ち寄りください。

334話 分類:技術・技術全般33項(C-03-33、09-01-25)
      
題目:北垣知事が最初に着工した土木工事
      要旨:琵琶湖疏水の着工前に推進した京都宮津間の車道開削工事の概要

335話 分類:雑件・京都歴史11項(G-01-11、09-01-27)
      題目:京都御苑・歴史ふれあいの道散策(3
      要旨:御苑内南側にある5ヶ所の駒札と周辺の散策

336話 分類:散歩道・山科疏水37項(B-02-37、09-01-29)
     
題目:山科疏水の散策(24)四ノ宮近辺の話題
      要旨:一燈園に昇る坂道の勾配実測と周辺の石造物の調査

337話 分類:散歩道・山科疏水38項(B-02-38、09-02-19)
     
題目:山科疏水散策(25)水路と散策道の清掃
      要旨:山科疏水の停水時の清掃作業と散歩道の整備状況