我が家の玄関の外に三鉢の棕櫚竹がある。マンションに移って10年になるが、その前の家から存在していたので、おそらく30年近く存在している。最初は一鉢であったが、1回だけ株分けして三鉢にした記憶がある。親の棕櫚竹は成長して3mくらいの高さになっているが、子の棕櫚竹は1mくらいで成長が遅い。
棕櫚竹は、観音竹と同じ椰子科で、葉の幅の広さで区別され、我が家にも両方存在した時期があったが、観音竹は知らぬ間に姿を消した。
棕櫚竹の手入れはしたことがないが、家内はときどき牛乳箱の洗い水を与えている。
本を読むと、棕櫚竹の原産地は中国南部から台湾あたりで、日本でも耐寒温度は10度と書いてあるが、京都山科地区の冬は寒く、零下5度くらいになる。屋外であるが、玄関の小屋根の下に置いているので、何とか生き延びている。
今年の7月18日、3mの高さの親鉢の薄黄色の花が咲いているのを初めて発見した。
2010-08-04-001 初めて咲いた棕櫚竹の花
一般に竹に花が咲くと、枯れる前兆といわれるが、棕櫚竹は葉が棕櫚に似て茎が竹に似ていることから呼称されており、竹と違って花が咲いても枯れる心配がないようである。ネットで調べてみると、20年ぶり、30年ぶり、80年ぶりに咲いたという情報がある。花言葉は“思慮深い”というが、1週間足らずで、花は枯れてしまった。
花が咲いても実ができる様子もない。本ブログ-47(08-07-05)で、観葉植物「虎の尾」に咲いた花を紹介したが、これらの花の役目を教えてほしい。
ベトナムで群生地を見ました。
棕櫚竹に雄雌のあるのは知りませんでした。高所に花があったので、黒い実の有無は確認しませんでしたが、植物の生命保存策の多様性に感心しました。お知らせありがとうございました。
かんかんぼう より