パネラーは、井上満郎(京都産大文化学部教授)、松浦俊和(大津市歴史博物館館長)、崔光準(韓国新羅大教授)、竺文彦(龍谷大理工学部教授)の4名で竺氏がコーディネーターを兼務された。
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シンポジウムでは、大友皇子のフアンで歴史学者でない竺教授が推進役を担当し、万葉集に詳しい崔教授から韓国側から見た意見や話題が多くでたので、私のような立場でも理解できる内容が多く、有意義な時間を過ごすことができた。
とくに興味を持った話題は、韓国には日本書記や万葉集の時代の歴史書がないので、韓国からの渡来人が活躍した大津京の歴史を韓国の事物から考察したいという崔教授の発言や、考古学の世界はハイテク技術の活用で新しい発見が相次いでおり、謎の多い600年代が少しずつ解明されてきたという話題とか、大化の改新は少数派で成功したが反対派も多く、天武天皇はこれら反対派の不満をうまく吸収して壬申の乱に成功したとの松浦教授の説明など興味深く伺った。
今後も機会を見つけて、大津京の知識を重ねて行きたいと思う。