平成22年5月度ホームページの投稿項目

2010-04-30 17:01:13 | 琵琶湖疏水

 ホームページ http://www.geocities.jp/biwako_sosui/ の5月分として、次の4件を投稿しますのでご覧ください。

387話 分類 文化・芸術石額・15項(F-02-15、10-04-01)
     題名 設置された疏水トンネル洞門の扁額説明板
     内容 上下水道局が設置した6枚の扁額説明板の細部説明

388話 分類 技術・技術全般・37項(C-03-37、10-04-04)
     題名 インクラインに復元された三十石船
     内容 インクラインの中央部と頂部に復元された2隻の三十石船

389話 分類 技術・技術全般・38項(C-03-38、10-04-16)
     題名 蹴上発電所の柵外に初めて設置された説明板
     内容 発電所正門横に設置された「由来と歴史」を示す4枚の説明板紹介

390話 分類 利用・池泉用水・34項(E-01-34、10-04-18)
     題名 何有荘庭園にあるトンネルの話題
     内容 謎めいたトンネルの由来についての考察


気温変化の多かった今年の桜の話題

2010-04-22 16:09:45 | 植物と動物

 日本の桜の品種は、350種ほどあるが、野生品種はわずか9種類で、残りは自然交雑や人工交配で生まれた園芸品種といわれている。日本の桜の8割を占めるソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンの交配品種である。最近では、人間と同じように桜にもDNA鑑定が行われるが、桜でもソメイヨシノの花粉で近くに自生する野生の桜が交雑して遺伝子汚染していると報告されている。
 仁和寺の「御室の桜」や哲学の道の「関雪桜」などクローン苗の話題も多いが、今年は、京都府庁旧本館の「容保桜」の案内版設置のニュースを聞いたので見学してきた。
      
         佐野藤右衛門の説明板(10-03-29-840)   左側の容保桜(10-03-29-841)

 この桜を見つけたのは桜守の佐野藤右衛門で、ヤマザクラでありながら花は大ぶりで、表皮はオオシマザクラの特徴があり、京都府庁が元京都守護職の上屋敷の跡地にあることから、藩主松平容保の名をとって「容保(かたもり)桜」の命名され、3月12日案内版の除幕式が行われた。
 
  毎年2月から3月になると桜の開花予想でにぎやかになるが、桜のつぼみは夏につき、そのご休眠状態に入る。冬になり、寒さが一定期間続くと「休眠打破」して開花の準備を始めるが、目覚めの時期の遅れは開花の遅れになって予想は難しい。…凡語(09-03-14)より引用…京都地方気象台は3月20日に平年より12日早いと発表し、暖冬の影響と報告している。気候変動に詳しい龍谷大の増田啓子教授は、地球温暖化の影響で開花に必要な冷え込みが全国的に減り、百年後には桜が咲かなくなるかも?と予測している。
  今年は比較的多くの場所で桜を楽しむことができた、これからは、秋冬の花は楽しめる桜についてもっと調べてみたいと思っている。


万博公園・32万本のポピー見学

2010-04-11 14:46:04 | 植物と動物

   4月9日は天気に恵まれ、最後の桜を楽しむため、万博公園を訪問した。甲子園球場の約65倍あるという広大な敷地内に、ある程度集中して存在する5000本の桜を十分に楽しむことができたが、ここでは西側に広がる「自然文化園」の西端部にある「花の丘」に植えられたポピーの集団の美を紹介したい。
 万博公園のもっとも高い位置にある「花の丘」は円弧型の山を形成しており、32万本のアイスランドポピ-が一定間隔で見事に植えられていた。このゾーンでは4月の10日から29日までポピ-フェアが開催される。ポピーの隣りには青いネモフィラが植えられ、外周全体を薄黄色の菜の花が囲んでいる。    
         
       10-04-09-1015    丘全体に輪状に植えられたポピ-10-04-09-1024

 アイスランドポピ-は秋蒔きの一年草で、うすい花びらの黄色やオレンジの暖色の花であるが、秋には30万本のコスモスが植えられると紹介されているので、今年も「日本庭園」の見学と併せてぜひ見学したいと思っている。
  同時期、自然文化園のチューリップの花園ではカラフルな25品種・約11万球のチューリップフェアも開催されている。
  過去の記録を調べてみると、昭和45年(1970)の大阪万博を見学したあと、民族学博物館を中心に2回訪問しているが、万博終了後の自然文化園をゆっくり歩いたのは初めてであった。 継続的に施設が整備されており、樹木も成長してきているので、40年経過した万博公園は関西有数の散策スポットになっている。
 
 数年前までは、数万本の花の集団で観客を集められたが、最近では「なばなの里」のチューリップは120万球、「びわこ箱館山ゆり園」では50種200万輪と大規模化してきた。しかし、入場料も高く毎年出かける場所ではないと思う。万博公園は交通至便で入場料も250円と格安であり、回を重ねるたびに楽しみ方も深くなる。京都から1時間前後で到着するし、雄大な雰囲気の中で新緑・紅葉・季節の花を求めて、ときどき訪ねたい場所である。


冊子作成を記念した「歩こう会」を実施

2010-04-06 15:05:37 | 琵琶湖疏水

 市民団体「近代京都の礎を観る会」主催の「5000mの桜並木を歩こう」と題した散策会が4月4日(日)に開催された。4月1日付けの京都新聞で報道され、新しく作成したB-5版フルカラー24頁の散策マップ(冊子型)を参加者に配布するというので、集合場所の京阪浜大津駅には各地から予想を超える150名余の参加者があった。
 
 高桑会長、内海市会議員等の挨拶のあと、私から冊子の要旨を説明し、10時10分に出発した。旧江若鉄道跡の「大津絵の道」を抜けて、桜を愛でながら大津運河沿いを歩き、小関超えをして四ノ宮舟溜りに11時半ころ到着、約30分のランチタイム休憩をとった。
 数日間不順な天気が続いて心配したが、今日は日曜・快晴で桜も8分咲きと見頃で、山科疏水の桜スポット(四ノ宮・諸羽・安朱・安祥寺・安朱橋・洛東校前・永興寺前など)は観光客で埋まった。
      
      諸羽迂回路(10-04-04-956)        安朱橋前(10-04-04-962)

 出発時点では先頭と末尾の区別がついたが、昼食の四ノ宮舟溜りでは20分くらいの幅となり、山科疏水の末尾の第三トンネル東口では40分くらいに広がった。また途中での自由離脱を前提としてスタートしたので、赤い腕章をつけた10名のガイド役も参加者と一般観光客の区別が難しくなった。
 蹴上に向うルートとして東山トレイル経由蹴上に向った人、三條通経由歩いた人、地下鉄経由で向った人と別れ、蹴上から鴨東運河経由鴨川落合に到達したのが15時15分であった。私は自分の脚力と相談して地下鉄御陵駅で離脱した。嬉しかったのは冊子の評判がよかったことで、多くの人がもう一度冊子を持ってゆっくり歩きたいと云ってくれた。

 


蹴上発電所が柵外に解説板4枚を設置

2010-04-01 09:06:38 | 琵琶湖疏水

 蹴上発電所は、日本の水力発電事業発祥の地として知られているが、事業所の外側には一切説明板がなかった。今年の3月に正面入り口の左側の外柵に、道路に面して4枚の説明板が設置され、疏水沿いに建設された蹴上発電所・夷川発電所・伏見発電所の3ヶ所の建設由来、発電能力の推移を示す解説が紹介された。その4枚は、「蹴上発電所のあゆみ」、「第1期・蹴上発電所」、「第2期・蹴上発電所」、「第3期・蹴上発電所」からなるが、二つの近代化遺産の写真が掲載されている後半の2枚の写真を紹介すると、
           
                     扁額「亮天功」で有名                      水力発電事業発祥の地碑で有名
                       (10-03-23-816)                            (10-03-23-817)

  この説明板の位置は、地下鉄「蹴上駅」の②番出口から信号を渡って国際交流会館・南禅寺岡崎地区・琵琶湖疏水記念館に向う仁王門通に面しており、通行する人も多いので、蹴上に集っている産業遺産群の説明板の一つとして有難い施設である。近くにある琵琶湖疏水記念館に関連施設の写真や模型が存在するので、併せて見学して欲しい。細部についてはホームページでも取り上げる予定であり、ここでは速報として紹介させていただいた。