細見美術館にある河田小龍が描いた「琵琶湖疏水水路全景」絵図

2012-04-13 21:52:21 | 琵琶湖疏水

 細見美術館外側階段の中2階広場に河田小龍が描いた「琵琶湖疏水線路全景」と題した大型複写絵図が展示されている。この話題は前にも紹介したが、絵図の設置場所の壁が無ければ、岡崎地区を俯瞰できるところに細見美術館が建設されているのが面白い。

         

  この絵図の右上に黒く描かれた琵琶湖が存在し、中央部の屈曲した水路が山科疏水である。左下のゾーンが当時田畑であった岡崎地区の疏水水路であり、途中で白川と合流して最後は鴨川に注いでいる。

   

  上の左図は岡崎地区の拡大図であり、メインルートであった疏水分線が鴨川と交差しており、全水路周辺施設の名称が付記されている。右図は現在の細見美術館の東面であり、2階部分の茶色壁の裏側にこの絵図が存在する。

  階段を使用しないとこの絵図の存在はわからず、一般にはあまり知られていない岡崎の名物の一つといえる。