今年の祇園祭は、7月9日、11日、13日と3回、四条通周辺の鉾の組立状況に焦点を当てて見学した。今年の京都新聞は6月10日に長刀鉾の下水引を復元新調した記事からスタートして今日の還幸祭の記事までに50回(朝刊・夕刊含めて)を越える囲み記事を掲載した。
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253年ぶりに復元新調された長刀鉾の下水引(胴上部
の四方を囲うように掛けられる下水引の左面を新調)
祇園祭の細部については毎年少し変化があるが、今年は祇園祭をユネスコの世界無形文化遺産登録を目指す基礎資料とするため、32基の山鉾の重量測定を巡行時に行った。また環境に配慮して駒形提灯の点灯を白熱電灯から蛍光灯に切り替えられた。
浄妙山の巡行を担う「かき手」には12ケ国から参加した25人全員が外国人となり、国際色豊かになった。また、公益法人改革法により、山鉾自体の評価(金額換算)が必要となってきて、祇園祭山鉾連合会では対策を検討している。
しかし、伝統で受け継がれた基本的な問題は、今後も修正されることなく継承されていくことは間違いない。今年の祇園祭は、28日に神輿洗いがあり、31日に八坂神社境内の疫神社である夏越祭で締めくくられる。