平成22年11月度ホームページ投稿項目

2010-10-30 14:01:45 | 琵琶湖疏水

 ホームページ http://www.geocities.jp/biwako_sosui/ の11月分として、下記5件を投稿する予定ですので、ご覧ください。

第413話  分類  利用・池泉用水・35項(E-01-35、10-10-01)
       題目  文化財特別公開・有栖川宮旧邸見学
       内容  書院造りの建屋と11代植治の庭園を解説付きで見学
第414話  分類  文化・文化財11項(F-03-11、10-10-05)
       題目  シンポジウム「琵琶湖疏水を世界遺産へ」に出席
       内容  商工会議所主催の掲題シンポジウムの要旨を紹介
第415話  分類  雑件・その他・31項(G-02-31,10-10-07)
       題目  「さるすべり」の並木道・街路樹について
       内容  花期の長い「さるすべり」の街路樹としての検討
第416話  分類  雑件・その他・32項(G-02-32、10-10-08)
       題目  明治23年に起ったトルコ軍艦の沈没事件(2)
       内容  最近の追加情報のまとめ
第417話  分類  散歩道・疏水分線・27項(B-06-27、10-10-18)
       題目  琵琶湖疏水・水路閣の設計面の考察
       内容  土木工事面と建設デザイン面からの考察


第3回 やましな駅前陶灯路を見学

2010-10-18 18:10:46 | その他

 夜の観光客を集める手段として大成功した「東山花灯路」や「嵐山花灯路」のあと、琵琶湖疏水周辺でも、堀川の「光の天の川」、鴨川の「願いの笹飾り・風鈴灯」、宇治川派流の「伏見万灯流し」、「岡崎疏水」や「大津運河」のライトアップなど数多い「灯りのイベント」が京都市内各地で知恵を絞って展開されている。
 私が住む山科区の清水焼団地では、昭和50(1975)年7月の夏まつりから「陶器まつり」が開催され、そのご平成13(2001)年の10月に橘大学の協力で「楽陶祭」が開催されるようになり、平成20(2008)年から「やましな駅前陶灯路」という夜のイベントがスタートした。年々内容が充実され、山科区の夏・秋における行事として定着している。私は「陶灯路」という名前が好きで、今年も10月16日の夜、5つの会場をゆっくりと楽しませていただいた。
        
      10-10-17-2209 案内紙                           10-10-16-2176  ラクト公園(メイン会場)

 案内紙によると、陶器の茶碗、硝子の器にゆらぐ全2000基の蝋燭あかりと、清水焼団地の作家の手による陶器作品(200基?)があり、狭い会場に展開する幻想的な空間に浸ることができた。
 今年は、作家の陶器作品に重点を置いて見学させていただいたが、蝋燭の灯りで鑑賞する陶器は珍しく、作品に番号をつけて観客に評価させ、1位・2位・3位の方の名前を公表して、作家に敬意を表したら、5会場に人を誘導できるのではないか?と思った。
 5年後、10年後にはさらに大きいイベントになっているに違いないと想像している。

 


第8回京都学生祭典・岡崎イベントを見学

2010-10-12 20:57:58 | その他

京都市には約50の大学・短期大学が集まっており、人口147万人の約1割に相当する学生が住んでいる。この学生パワーがはじける巨大イベントが,10月上旬に開催される
京都学生祭典」である。
 この祭典は、平成15(2003)年に岡崎地区で発足したのが始まりで、第4回から会場が京都駅ビルと岡崎の2ヶ所となって2日間連続の大会となり、延べ20万人を越える動員数という京都3大祭規模のイベントに成長した。
 
今年は第8回大会を迎え、初日(11月9日)の京都駅ビル・室町小路広場(大階段下)では「全国学生音楽コンテスト」と題したノンジャンルライブ演奏会が開催され、全国から212団体が応募し、賞金総額100万円を競った。
 翌日(10月10日)は岡崎神宮道で「京炎袖振れ!全国おどりコンテスト」が開催され、小学生から大学までの117団体・約700人の踊り手がハイレベルの演技を競った。
 私は3年前から京都駅ビルと岡崎エリアの何れかの見学を重ねてきたが、今年は岡崎を訪れて青天の午後を楽しんだ。
                
             10-10-10-2127 50頁ある案内資料         10-10-10-2091 神宮道の7ヶ所にある演技場の踊り子たち

 会場の神宮道周辺は、見物客と出番を待つ踊り子たちで埋まって、歩くのが不自由な人出であり、岡崎グランドは家族向けの飲食休憩場に変身し、京都会館第一ホールでは23大学の音楽部が結集し、一日限りの夢のオーケストラを結成し、演奏を披露した。

    
       10-10-10-2103 岡崎グランドのエアートランポリン            10-10-10-2108  神宮道で演技する踊り子たち

 8回目を迎えた「京都学生祭典」は年々内容を充実し、紹介したメインイベント以外にも
多くの演目が開催されている。学生だけで計画する内容は、340名の実行委員会で1年がかりで計画されており、とても全部を楽しむことはできない内容である。
 来年以降は、雑然としている岡崎会場でのイベントを、見物人が楽しめる視線で整理してほしいと思う。来年は違った演目を中心に見学し、数年がかりで祭典を制覇したい。私達高齢者にとっても、若きエネルギーを肌に感じられる中身の濃い機会であり、来年の見学を楽しみにしている。

 


鴨東運河沿いにあるキンモクセイ

2010-10-08 21:58:51 | 琵琶湖疏水

 鴨東運河は、南禅寺舟溜り(インクライン下)から夷川舟溜りを経て鴨川落合に至る水路1500mの呼称であり、途中で2回直角に曲がっているが、平安神宮に向かう慶流橋を越えて最初の曲点までに10本、次の直線コースには無く、第二の曲点から鴨川落合(川端通手前)までに30本、合計40本のキンモクセイが植樹されている。
 植樹された時期は明確でないが、「六勝寺のこみち」が整備された昭和51(1976)4月に樹木約500本を植樹したという記録があるので、30年以上経過していると想像している。今年は猛暑の夏であったので、開花が遅れるのではないかと思ったが、黄色の花は蕾の段階で大きさも小さく、期待した芳香は全くない段階であった。
       
      10-10-07-2058 ぼんぼり型のキンモクセイ                         10-10-07-2055 花数も少なく蕾の段階の花

 樹高も3~4mで、根元から数本に分かれているので、ぼんぼり型の樹形を保つために数本まとめて植樹されたようである。毎年10月初めにこのあたりを散策しているが、日当たりの良し悪しが樹高にはっきりと影響しているのがわかる。葉は光沢があり、やや厚手で縁がキザキザしているので、類似樹形の異樹と区別しやすい。
 キンモクセイは、自宅を建設(現在はマンション暮らし)したとき道路との垣根に採用し、草津市に住んだときの市花であり、好きな樹木の一つである。中国南部が原産で江戸時代に渡来したが、雌雄異株の雄株だけが伝来したので、実ができないと聞いた。挿し木が容易なので、実が出来なくても困らないともいわれている。中国のキンモクセイには豆状の実ができると報告されているが、面白い話である。
 もう少し経ったら、秋の到来を告げる芳香を求めて、鴨東運河を散策したいと思っている。


秋に咲くサクラの話題

2010-10-03 03:20:08 | 植物と動物

 専門書を開くと「サクラは一年中咲いている」と書かれている。サクラの歴史の権威と呼ばれる小川和佑氏の著書「日本の桜・歴史の桜」から、筆者の理解(責任)でその記載の一部を要約引用すると、
 1月は沖縄のカンヒサクラ、3月は伊豆の河津サクラ、4月はソメイヨシノが日本列島を北上し、ヤマザクラが咲き、5月には北海道のオオヤマザクラ、6月には高い山々に咲くミネザクラ、紅葉の10月には十月サクラが11月まで咲きつづけ、12月には冬サクラが咲く。
 また、「さくら雑学事典」という詳しいネット情報があり、ネパールに咲く秋桜を訪ねて旅行した記事と写真を拝見したが、京都新聞(04-12-11)の情報によると、元東京農大教授・染郷正孝氏は、「サクラの原産地はネパール、もともと高地の秋に咲いていたサクラが、日本に北上する過程で、冬に冬眠し春に咲くようになった」と指摘している。
 私も素人ながらサクラの雑学に興味があり、日本各地のサクラに関する情報を集めているが、秋咲きのサクラで注目されている愛知県豊田市小原町「四季サクラ」を紹介する。

 このサクラは、小原地区の医師・藤本玄碩が文政年間(1,800年代初期頃)に名古屋方面から苗を求めて植えたのが親木となって広まったもので、「四季サクラ」と呼ばれている。エドヒガンとマメザクラの種間雑種で、春に少し咲き、秋には10月初めから咲き始め、11月中旬から12月上旬が見頃である。現在では8,000本あって、10万人規模の観光客が訪問するという。
 この地区は標高300m以上の高地で、南に向かって傾斜している立地にあり、染郷教授は“先祖返り(ネパール地区?)のサクラ”と呼んでいる。黄葉のイチョウや紅葉のカエデと並んで咲く「四季サクラ」は観光的にもインパクトがある。
 場所は…名古屋から名鉄豊田市駅下車、名鉄バス木瀬ゆきで終点木瀬下車、おばらバス上仁木行きに乗り換える(合計1時間)、車なら東名高速名古屋IC利用、猿投(さなげ)グリーンロード中山ICから国道419号を瑞浪方面へ30分“と紹介されている。

 サクラの植樹は育てやすいソメイヨシノが中心となっているが、京都市近辺でも町おこしのテーマとして、秋に2ヶ月間咲きつづける「四季サクラ」の植樹を考えてはどうかと思うこの頃である。