今日は4月29日、国民の祝日の一つ「昭和の日」です。朝から気持ちのよい快晴で…まさに行楽日和なんですが、私にはどこにも行く予定がありません。句会はないし、リハビリも病院が休みだからないし…ということで、洗濯をすました後、玄関の山吹の花が萎れていたので、何かないかしらと庭に出てみると…あっ、ありました。〝一八(いちはつ)〟がきれいに咲いて…。でもこれだけでは寂しいので〝躑躅(つつじ)〟も加えました。写真を見ると分かるでしょうが、実際は一八ではなくジャーマンアイリスでしょうし、躑躅もサツキツツジだと思います。が、それでは句になりませんので…大目に見てください!ちなみにブリキの猫は、記念に華厳の滝で買ったものです。
袱紗(ふくさ)解くごと一八の花ひらく 轡田 進
盛りなる花曼荼羅(まんだら)の躑躅かな 高浜虚子
その後は、あちらこちらと草が伸び出しているので、つい草取りを…これであっという間に午前中は終わりました。
ところで、〝昭和の日〟も春の季語ですが、私の歳時記にはまだ取り上げられていませんから例句もありません。しかし、よく見ると4月29日として〝みどりの日〟が掲載され、例句も載っています。もちろん解説には〝平成19年より5月4日〟と書き加えられてはいますけどね。
ちょっと調べてみると、歳時記に季語として掲載されるには、基本的に次の条件が必要だと言われているようです。
1.その言葉を使った名句があること
2.その名句が社会的に広く認知されていること
3.多くの人がその言葉を季語として使用していること
新しい季語が歳時記に掲載されるようになるのは、やはり広く社会に浸透して、さらにはそれを代表するような名句が出てこないとダメなんですね。
それでは、〝桜紀行〟の第二日目の続きです。第三セクターの〝わたらせ渓谷鐡道〟に乗り、足尾駅から神戸(ごうど)駅まで20分間の列車の旅です。ここにはトロッコ列車も走っているのですが、私たちは普通列車。でも銅山にちなむ銅(あかがね)色の車両で、トロッコ列車とは駅ですれ違いましたが…写真が撮れませんでした。ザンネン!ゴットンゴットンと走り出すと、対岸のそこここには桜が満開。そんな渡良瀬渓谷の美しい景色を見ながらのんびりとローカル線の短い旅です。途中には閉山した足尾銅山や廃墟となった長屋も見えました。ここでも今にも雨が降りそうなので、傘を持ってバスを降りましたが、なんとか持ちこたえました。ところが、列車が走り出すと今度は少しずつ青空までも見えてきたりして…
やがて長い長いトンネル(5242m)を抜けるとすぐに神戸駅…そこにはバスガイドさんの言う通り目の覚めるような桃の花が満開でした。まさに〝桃源郷〟に来た気分。私たちはそこで降りてバスに乗り換え、そのバスの中でわたらせ渓谷鐡道…愛称〝わ鐡〟の名物駅弁〝やまと豚弁当〟を食べました。 美味しかった!あら、写真がない…では駅弁の包みだけで許して下さい。
やがてバスは、今回の桜ツアーのハイライト〝赤城南面千本桜〟へ。14時過ぎに到着して、1時間ほどの散策です。ここは「さくら名所100選の地」に選ばれ群馬県前橋市を代表する桜の名所です。だから金曜日にもかかわらずたくさんの人で賑わっていました。猿回しや屋台なども出て…桜は今がちょうど満開ですし、天気もよさそうですからきっとこの週末が人出のピークになることでしょう。私たちもその人騒に疲れて、桜にもそろそろ飽きてきたかなという頃、またバスに乗って今日のお宿の〝草津温泉〟へ。とうとう最後まで傘をさすことなく見物出来て…ラッキー!でした。でも、帰り際に春雷がゴロゴロと…。後でニュースを見ると東京方面は激しい雷雨で大変だった様子。まるで私たちは雨の隙間を縫って移動しているような…不思議な体験でした。
さて、さて、次の草津温泉は、私が一度は是非来たいと憧れていた所なんですが、また長くなりましたので次にまわします。続きもまた読んで下さいね。では、草津温泉と最後の三日目の旅をお楽しみに!