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「不都合な真実」と「バイオエタノール」
どちらも「大気中の二酸化炭素量」に焦点を合わせてはいるんだけれど
何だろう、この両者に共通して感じる不快感は……

地球温暖化に対する「今更ながらの問題提起」と「数字合わせの解決法」のマッチポンプとして見えてしまうのは気のせいかしら?

まぁともかく、政治がらみの「不都合な真実」が上映されるまで、アメリカの一般人が大気中の二酸化炭素増加による地球温暖化の深刻さを全く知らされていなかったという、「驚くべき真実」も伝えてほしいわね。

ゴア氏のプレゼンに使われたグラフ、kamokamoは何年も前に日本の週刊誌とか新聞の家庭欄とか色んなところで見たわよ。 ゴア氏が「不都合な真実」で平和賞を貰ったことを、京都議定書に参加しなかったアメリカは恥じるべきだわよね。

しかし、その京都議定書では、「バイオエタノール利用によるCO2は排出量としてカウントされない」と定義されているらしいじゃないの。

広大な熱帯雨林を焼き払い「エメラルド砂漠」と呼ばれる見渡す限りのサトウキビ畑に変えて、サトウキビを絞った後はまた焼き払うという方法で作られたエタノールで「二酸化炭素の総量が増えない」……ってチョット考えられないけど、一体どういう計算をしているのだろう?

それまで草一本生えていなかった不毛の砂漠で栽培したサトウキビを使ったなら、CO2収支がトントンになると素人にもすぐ理解できるんだけど? よくまぁ、抜け道を考えるものだわ。

将来、石油に替わるCO2の心配がない恒久的エネルギー(身近な核融合炉としては太陽もあるんだけどね)の利用が進みバイオエタノールが見向きもされなくなったとき、熱帯雨林を切り開いた「エメラルド砂漠」が放棄されて本当の砂漠になってしまう可能性は無いでしょうね?


CO2排出量の呪縛から手っ取り早く逃れるためとはいえ、天候や病害虫に生産を大きく左右される農作物にエネルギーを依存するのはリスクが大きすぎるし、人間は安価な人工甘味料を使った菓子などを食べさせられているというのに、車庫の車はサトウキビから作られるラム酒で走っているなんて、想像しただけでも血が逆流しそうじゃない。



「ナショナルジオグラフィック」10月号で、「地球の悲鳴 バイオ燃料:救世主、それとも悪魔?」という特集が組まれていました。 それによると、関係者の大変な苦労にもかかわらず、バイオエタノールによる将来像はかなり悲観的です。

今後エネルギーと食糧の需要はますます増加する一方、温暖化による影響で農業生産性は先細り。
今でも毎日25000人もの人間が餓死しているなか
「バイオエタノール」の影響でますます食物需給がひっ迫すると、一体この先どんな修羅場がまっているのだろう?
これから身の毛もよだつ食物争奪戦が始まるだろうけれど
食料自給率が低い日本はとんでもないことになりそうね。


kamokamoは数年前、Jr.から「バイオエタノールは、さとうきびの搾りカスや雑草から作られるんだよ」と聞いたことがあり、この夢のような技術が早く実用化されればと思っていたんだけど、その「セルロース系エタノール」は「まだ実験段階にあり、実用化されていない」ですって。

ちょっとぉ、人間の食料ではなく、雑草とかトウモロコシの実をとったあとの軸とか、サトウキビの搾りカスとかから作る「セルロース系エタノール」が実用化されてから、バイオエタノールに移行してくれないかしら

だいたい誰が、食料を削ってまで車に乗ろうだなどと………






げげげ、毎日車に乗っているじゃない!
kamokamoも、アメリカ人とどっこいどっこいかぁ……

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