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岡倉天心「茶の本」の一文に触れる機会がありました。

その一節を読んだとき、うぉっ、これはただの茶の本じゃないぞとAmazonに探しに行きました。
数ある日本語訳の中でも「桶谷本」が最も人気が高いことを知り、早速注文しました。


「茶の本」は明治39年に英文で書かれニューヨークで出版された東西文明論、芸術論です。

まるで「わっかるかな~~、分かんねえだろうな~~~」と西洋人たちをケムに巻くような、岡倉天心の「茶気(茶目っ気?)」溢れる読み物となっています。
文章は格調高くしかし内容は分かりやすく、100年経ってもなお「おぉ~~っ」と思わず唸ったり「そうそう!」とひざを叩いて同意したり、大笑いしたり思わず涙にむせんだり…、もう大変でした。

まさに
「巨匠は我々の知らない旋律を呼び起こす。長い間忘れていた記憶がことごとく、新しい意義を帯びてよみがえる。」
とはこの本のことかと思います。

殺伐とした事件の続くこのご時世に、一服のお茶をいただきリフレッシュした気分になりました。



ところで、この桶谷本の日本語訳に対しても天心は
「翻訳というものはつねに反逆であり、明の一著述家が述べているように、せいぜいよくても金襴の裏地であるにすぎない。糸は一本残らず織られてあるが、色彩や意匠の精巧さは失われている。」
と批評するだろうか?

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