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鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

「gooブログ」から、「はてなブログ」に引っ越しました(2025.06.23)

2025-06-23 09:24:15 | 日記
「gooブログ」が10月に終了するということで、これまでこのgooブログで書き綴って来た記事(2018年8月から2025年6月4日まで)をgooブログ運営者が推奨した引っ越し先「はてなブログ」へ移すのと同時に、6月5日以降の記事は、はてなブログで書き始めたことをお知らせします。

引っ越しの要領がいまいちわからなかったので、パソコン関係の業者に依頼したところ、3日ほどで引っ越しが完了し、さらにgooブログ以前に使っていたニフティの「ココログブログ」の記事も移すことができていたのには驚いた。

ココログで書き始めたのは2006年の11月からで、以後週に二回程の記事を書き連ね、2006年11月から今年6月までの19年弱で、記事の総数が2345本を超えていたのも驚きだった。

2345を18で割ると、約130だから一年で130本の記事を書いてきたことになる。我ながら頑張ったものだ。

もともと文章を書くことは好きだったのだが、毎回どのテーマを書こうかと考えるのが時に難儀だった。

ただテーマ(記事のカテゴリー)の幅は広いと自負しているので、あっちに飛んだりこっちに飛んだりと、飛行機の両翼に若干の食い違い(設計ミス)があったかのような乱高下型のブロガーだろう。

まあ、老い先も短いので、好きなように書いておきたいと思っている。

ブログのタイトル「鴨着く島」はココログ以来一貫して変わらないので、読者諸氏は「はてなブログの鴨着く島」で検索してくだされ。

(※日本語の「鴨着く島」ではなかなか辿り着けないようで、正式なアルファベットのドメインは「kamodokushima.hatenablog.com」なので、kamodokushimaだけでも最初の方に上がって来ます。)

ココログにもgooにも感謝しかない、これまでありがとう。

ミスターベースボールの長逝(2025.06.04)

2025-06-04 11:35:26 | 日本の時事風景
昨日の午後、テレビの臨時ニュースでミスタージャイアンツこと長嶋茂雄さんの死が伝えられた。89歳だった。

団塊世代でやんちゃ坊主ならまず長嶋選手に憧れない者はいなかっただろう。

私なんかもやんちゃなほうで、もし野球をする機会に恵まれていたなら、野球をやらないという手はなかった。

あいにく小学校から中学校では特に決めたスポーツはなく、ただ運動だけは好きだったから、高校に入ってからバドミントンをかじったくらいだ。

このスポーツでは趣味の範囲を出ず、ただ部活動で基礎トレーニングを受けたのが今でも体力的に平均を維持している源泉だと思う。それと山登りが好きで、これは中学校から始め、高校を卒業してからも数人の友と登ったりしていた。


何にしても長嶋巨人軍は国民的人気の的だった。

記憶に残る長嶋らしさは、巨人入団二年目のあのシリーズ天覧試合におけるさよなら決勝ホームランだろう。

何とも奇跡的な一打であった。

今朝の地元の新聞は一面トップに長嶋の死をでかでかと載せ、スポーツ欄では見開き2ページにわたってその野球人生を振り返っている。

最後の20~21ページでも特に長嶋監督と昵懇であった、と言うか長嶋監督就任一年目の投手ドラフト1位になったのが、鹿児島実業の定岡正二選手だった。

その出会いと後々まで続く師弟関係を定岡自身が述べている。指導は通常のプレーで見せる柔和な表情には似ずに厳しかったそうだ。

とまれ、この人の前に日本の野球はなく、この人の後にも日本野球はない。いろいろなスター選手が出たが、やはり野球と言えばこの人を置いて他にいないだろう。

国民栄誉賞を受け、文化功労者になり、さらに文化勲章の高みにまで昇ったスポーツ選手はいない。

昭和の偉人がまた一人この世を去った。

「花束を君に」(2025.06.01)

2025-06-01 20:54:40 | 専守防衛力を有する永世中立国
5月29日、ロシア大統領プーチンが安倍元総理の夫人昭惠さんをクレムリンに招いたという報道があった。

驚いたのは私だけではあるまい。

クレムリン内部の貴賓室か何か分からないが、そこで昭惠氏に大きな花束を手渡し、軽く握手するプーチンの姿が映し出された。

昭惠氏は何か呆然とした感じで花束を受け取ったのだが、その時にありがとうと言ったのだろうか?

たしかに夫である安倍元首相はプーチンとの個人的な關係を深めようと在任中に27回もの話し合い(というか面談)を重ね、ロシアとの平和条約締結に向けて身を粉にし、北方領土のビザなし交流や共同開発などを提案し、それなりの成果を上げた。

中で最も大きな懸案が北方領土の返還交渉だった。

安倍さんは4島の一括返還を棚上げし、まずは歯舞・色丹の2島返還で合意できれば、その時点で平和条約を結んでもよい、とまで譲歩したのだが、結局プーチンは首を縦に振らなかった。

その理由が「もし歯舞・色丹2島だけを返還して平和条約を結ぶにしても、返還後の2島に日米安保が適用され、そこに米軍基地でも置かれたら元も子もない」であった。

ロシアのプーチンが恐れているのは、ここでもやはりアメリカの存在だったわけだ。

そのアメリカでもトランプが大統領に決まった今年の1月だったと記憶するが、やはり未亡人昭惠さんを招待していたことが思い出される。

あの時は、安倍さんとトランプの仲の良さのイメージが強く、凶弾に斃れてしまった安倍さんを偲び、未亡人の昭惠さんに弔意を伝える意味合いがあったと思うのだが、今度の「プーチンの花束」は何を意味するのだろうか。

プーチンは安倍さんへの思い出を感謝とともに語ったようだが、聴いていた昭惠さんの眼には涙があふれていた。

昭惠さんのプーチンへの返答では政治的な事には触れず、ただロシアと変わらぬ交流が続くように願うということだった(※昭惠さんのロシア訪問に対し、外務省及び官邸の反応はほぼなかった。対ロ制裁中であれば当然か)。

トランプ大統領は結局プーチンの鉄面皮に翻弄されたようだ。プーチンはウクライナから兵力を引き揚げず、侵略した東部4州の併合という要求を固持しているし、相変わらずウクライナへの攻撃を止めず一般市民を殺害している。

プーチンの狙いはウクライナのベラルーシ化(親ロシア政権化)だろう。民主的に選ばれたド素人大統領ゼレンスキ―が逃げ出す(亡命する)のを待っているのだろうか?

逃げ出したが最後、新たな大統領を選ぶに当たって、プーチンは徹底的な選挙干渉を仕掛け、親ロシア派の候補者を立てるか、当選させるに違いない。

怖ロシアの魔の手がウクライナに及ばないよう、ゼレンスキ―大統領よ頑張れ!

日本と共に「永世中立国」なんて考えも有りかもしれない。

大の里が横綱土俵入り(2025.05.30)

2025-05-30 20:37:18 | 日本の時事風景
今日、第75代横綱に昇進した大の里が、明治神宮で奉納の土俵入りを行った。


日本人横綱としては師匠の稀勢の里(現在の二所ノ関親方)が2017年の春に横綱になって以来ちょうど8年ぶりだ。

師匠の稀勢の里も、モンゴル勢の前に逼塞していた日本人横綱に、あの若貴の兄若乃花以来14年ぶりに横綱になった人だった。

横綱になる前の大関時代はさんざん綱取りをうかがいながら4年か5年かかってようやく横綱になっている。

だがせっかく射止めた横綱の地位は長くなかった。2年後の2019年春場所後についに引退することになった。

再びモンゴル人横綱の時代に戻ってしまった。

この逼塞感を打ち破ったのが今度横綱になった大の里である。しかも師匠は前の横綱稀勢の里(現・二所ノ関親方)だから、親方の喜びはいかばかりだろう。

大の里の故郷は石川県で、同郷の横綱に輪島がいる。輪島のスピード出世は有名だが、この大の里はその上を行く。

輪島は新入幕以来20場所で横綱になったというが、大の里はわずか13場所。

これだけでも驚くのに、輪島は横綱になるまでに優勝は新入幕後の2回だけだったのだが、大の里は4回も優勝している。

なんとも強い力士が現れたものだ。取り口も真っ向勝負ながら安定している。

ただ輪島は黄金の左手と言われ、組んで良しの強烈な投げがあったが、大の里はぶちかましてそのまま押し出しか突き出しが決まり手なので、もう少し組んで相手を翻弄して欲しいと思う。

幕の内で石川県出身はもうひとり遠藤がいる。

相撲巧者で人気が高いのだがいまいち覇気がないように見え、人気先行のきらいが拭えない。

いつも思うのだが、遠藤という本名をやめ、何か新しい四股名にしたらどうだろうか。輪島も本名だったが・・・。

貧乏人は「古古古米」を食え

2025-05-29 04:47:38 | 日本の時事風景
昔、池田勇人という広島県選出の総理大臣(任期1960年7月~1964年11月)がいたが、この人が吉田政権の大蔵大臣だった時に、今度のように米価が高騰した。

その際に国会で野党の追及を受けて発した答えが、かの有名な「貧乏人は麦を食え」というフレーズだったという。

だがこのフレーズは当時の新聞上で記者が上滑りして書いたものらしい。

実際にはもう少し冷静な答弁だった。米価とムギの価格を比較して「米を100とすると麦の価格はその3分の2程度だから、所得に低い家庭では麦の方を選べばよい」という論法だったようだ。

まだ「麦めし」と言って米に何割か混ぜてご飯にするという食べ方が実際にあった時代である(※白米だけより栄養的に良かったという)。

この発言は1950年代の前半のことで、当時の米価の高騰の原因はおそらく朝鮮戦争(1950~1951年)が関わっている。というのもこの時にいわゆる特需景気が日本にもたらされたからだ。

今度の令和米騒動の真因は明確になっていないが、やはり何らかの景気の良さが一因だろう。インバウンド特需説もあるがそれだけではなく、平成6年の夏、特に7月の異常な暑さによって稲の穂が変質を受け、「一等米」が激減したのも背景にあると思う。

「一等米」の供給に不足感が出て、引き合いが強まって値が上がり、一等米以外にも同じような不足感によって買いだめ(買い占め)が起こったのではないか。

江藤農林水産大臣は舌禍によって更迭されたが、後任に就いた小泉進次郎氏の動きは素早い。

江藤前大臣は政府備蓄米を放出するのに高値を付けた業者に売り渡すという「競争入札」を以て行い、かつ、買い入れた分を来年度は納入するやり方だった。これだとJA以外に参加できる業者はいない。

3月に放出した30万トンはほぼ全量をJA(全農)が買い入れたのだが、玄米60キロが2万円を超えていた。ところが政府は同じその60キロを昨年は1万3千円で仕入れていた。差額の約9000円は政府の儲けになる。

9000円が丸々政府の利益になるわけではないが、それにしても政府が国民の窮状を楯に儲けてどうするのだ(※しかも買い入れたJAから卸売業者へなかなか届いていない。精米と運送に手間取っているらしい)。

というわけで、しびれを切らした小泉新農林水産大臣は「随意契約」路線を採用した。これだと政府が契約価格を決められるから、おそらく政府が買い入れた玄米の価格に保管料を上乗せした程度になるから、かなり安くなる。

さらに手間取っているらしい「精米と5キロ入り袋詰め」ができる卸売・小売り業者にも販路を求めたところ、50社ほどの業者が名乗りを上げた。インターネット販売大手の楽天でも扱うというから見ものだ。

何にしても小泉氏は「5キロ(白米)2000円台」を目標にするそうだから、庶民にとっては喜ばしい。

今は令和6年産から5年産(古米)、4年産米(古古米)の契約まで行ったようで、さらに最後の3年産米(古古古米)が10万トンくらいあるらしく、本来なら飼料用向けだったはずだが、主食用に「転用」するようだ。

この「古古古米」はさすがに5キロで1800円とかの値段になる予想だ。

餌料用というのはずばり家畜、とくに養豚向けだろうが、これを含めて、専門家は米に3段階の価格帯が生まれるとしている(税込み)。

①新潟産コシヒカリなどのブランド米で4500円以上
②古米・古古米で3000円台
③古古古米で2000円台

さて、どの米を食べようか。

①から順に不味くなるだろうとは思われるが、米は炊き方、食し方で満足感が違うから、一概に古いコメがまずいとは言えない。

③の米でも、炊き方を工夫し、食べ方でもチャーハンや味付け飯にするならさほど影響はあるまい。

多分この点については、NHKのあさイチでも、料理番組でもわんさか話題になるだろう(※インターネット上ではもっと)。

何にしても「令和の米騒動」の真因が明確になり、騒動が終息するよう願う。