午前3時過ぎに目が覚める・・・寝坊したなぁ。
周りでは出発の準備をしている人で一杯や・・・
私は朝起きてから行動開始までの時間は短くても大丈夫なので
バッと起きてサッサと仕度して後れを取り戻した。
山荘を出ると綺麗な星空が出ているので新しく購入したキャノンのG7Xの星空モードを
試してみたくなり手持ちで撮影したが以外に写るなぁ。
と何枚も撮って要らん時間を食ってしまった・・・
3:25に歩き始めて、先を行く人のヘッドライトを頼りに登る。
ヘッドライトに向かって登っているのでジグザグの登山道は気が付かなかったので
直登あるのみ!先行者に向かって進むのみ!
ふと、振り返ると、剱沢キャンプ場からと剣山荘からの登山者のヘッドライトの列が見える。
頑張らないと追い付かれるという恐怖心がスピードを上げてしまう。
真っ暗闇の中に突然現れた一服剱、一服って字のごとく、休めるのかと思ったが
そんなことも無く、ただ通過する。
4:28に前剱に着いた、地平線の向こうが明るくなってきて、御来光が近いことを告げている。
前剱で御来光を見てと思い、ここで朝食の代わりに頂いた弁当を食べようか悩んだが、
生理的な理由で食べるのを止めた。
私は朝ごはんを食べるとほぼ確実にお腹の具合が悪くなるので、
ここで食べると下山するまで持たないような気がして食べれず休憩しただけで進む事にした。
一服剱から前剱に向かっている途中で御来光を拝む。
綺麗だ・・・しばし見とれて眺めた。
前剱からは危険な地帯が多いので注意深く進む。
先ずは門がある。
コルに架かる鉄の廊下・・・
ここに来る前の情報集めで高所恐怖症の私にとって最大の核心部だろうと
思っていたが意外に恐怖心は無かったなぁ。
門を通過出来たら山頂には登れると思っていたので一安心だ。
朝日が剱岳に辺り、その影が対面の山肌に剱岳の影を映していたので思わずパチリ。
朝焼けに染まって美しいなぁ。
朝日が昇って辺りが良く見えるようになったら高度感を感じて怖くなるかと思っていたが
意外に怖くないぞ!沢登りの高巻きの方がもっと怖いよね。
剱岳の登山で有名なのがカニのタテバイとカニのヨコバイである。
岩の殿堂と言われていても所詮は一般登山での話なんだな。
クライミングしている人にとってなんてことない岩場であり楽チンで登れた。
5時45分ついに剱岳山頂に立った。
一般登山では最難関の剱岳に登頂することが出来た。
しかも快晴で微風という好条件!
山頂には私以外に7人居てその中の2人は私を起こしてくれた人達だ。
山頂の雄大な景色を望みながらの朝食は何物にも換えれない至福の一時だった。
その間にもドンドン山頂に人がやって来る。
トイレも気になるし、混む前に降りるかぁ・・・
カニのヨコバイもそれほど問題無く通過し下山する。
下山路で登ってくる人や団体で来て交差がし難くなったりと下山では中々進まず・・・
それでも前剱まで降りて来たが、登ってる人を見ると傾斜の緩いスラブでも尻もちを付きながら降りている人も居て・・・
これでは往復に時間が掛るのが判るわぁ。
早朝に出て正解やったなぁ。
7:35に剣山荘に無事に戻って一旦荷物の整理をして室堂を目指し歩む。
後ろに雄大な剱岳を置いて進みながら何回も写真を撮る。
別山乗越にある剱御前小舎前で軽い休憩を取ながら室堂までのルートを模索。
このまま、雷鳥坂を下りるか少し遠回りになるが新室堂乗越経由にするか・・・
ヨシ!時間もあるし遠回りすっかぁ。
しかし、雷鳥さん・・・見ないなぁ。見たいんやけどなぁ。
雷鳥は天気が悪い時に活動するというし・・・
今日は無理か・・・
室堂が近づくにつれ人が多くなって来て自分のペースでは歩けなくなった。
凄いなぁ。土曜日やからかもしれんが人・人・人
観光客が多くなってきたら室堂が近い証拠。
10:35に室堂に到着、バス乗り場に向かうと10:40発の改札をしていたが
流石に1本遅らせることにした。
11:20発のバスに乗り下山し立山まで戻ると近くの食堂でカレーライスと山菜蕎麦を食べた。
お腹ペコペコなんやから余裕でしょ。
空腹を満たしたので次は温泉!
温泉に入りコンビニで食材を購入した後に折立の登山口へと向かった。
折立には15時前に着き早速ビールを開ける。
んー旨い!最高だぜ!
最高の山行に最高のビール!明日からも頑張ろう!
※DATA 剣山荘3:25-一服剱3:47-4:28前剱4:44-5:45剱岳5:55-7:35剣山荘7:40-8:35別山乗越8:42-新室堂乗越9:22-雷鳥沢キャンプ場9:40-10:35室堂