金曜日に休みを入れて三連休とし高野山から小辺路を歩いた。
今回は荷物をコンパクトにしたので45Lのザックで何とか収まったよ。
千手院橋バス停でバスを降り河内屋さん横の金剛三味院の石柱が建っている道に入る。
河内屋さんで小辺路の地図をもらえるが既に準備もしているので貰わなかったのだが・・・
ともかく河内屋さん横から小辺路の第一歩を刻んだ。
9時にバス停を出発し先ずは林道を歩く、ろくろ峠を過ぎたあたりで反対から来た人と挨拶し軽く話しをしたら、「そうか大変やな、これあげるわ。」と飴玉を何個か貰った。
薄峠で登山道へ入り下り道となる。途中にある丁石には「くまの本宮より十七里」と刻まれている。
コンクリの道になると急激に降り御殿川を渡り大滝の集落に入る。
大滝にはトイレと東屋があるので少し早いが昼食を食べることにした。
大滝を後になだらかな登り坂を登りきるとスカイラインへと合流する。
いやぁ、今日が金曜日で助かったよ。みんな桁違いに速いよ。
向こうもこんな山奥を歩いていると思わんやろうし・・・怖かったよ
しばしスカイラインを歩き再び山道に入り少し登ると本日最高峰の水ヶ峰へ着く。
昔の人は凄いと思うのはこんな山奥の山頂でも居を構えていた痕跡があるということだ。
写真のような杉は防風林だったのだろう。
林道タイノ原線は舗装されており尾根道でなければ退屈だったろうが幸いにも見晴らしはよく荒神岳や明日登る伯母子岳が見える。
写真は中央に荒神岳が見える。
小辺路は林道に潰されているが何箇所かで残されており今西辻から大股までは古き良き道を歩くことが出来た。
写真は平辻で林道に合流ところで明日登る伯母子岳の全容を拝めた。
大股の手前の激降りは足に負担を強いたが自販機で買ったジュースが癒してくれた。
今日は大股から3Kmほど離れた野迫川温泉に宿をとっているのでそちらに向った。
ホテルに着いて夕方・・・寒い
明日のキャンプ時の防寒着を着用し暖房を入れても肌寒い・・・
同じ日のテレビでは白ヶ浜の海開きの様子を放送していたが海と山とではこんなに差があるのか?
明日のキャンプが心配だ・・・
翌日はホテルを8時半にチェックアウトし大股まで戻り伯母子岳登山を始めた。
トレイルは歩きやすいダブルトラックが続くので大股からなら簡単に登れるだろう。
伯母子岳山頂からは奥駆の釈迦ヶ岳や護摩壇山が一望出来る360度パノラマは圧巻であった。
山頂で昼食を食べようと思っていたが風が強いので伯母子岳峠の山小屋で昼食を食べることにした。
昼食を食べているとトレランしている人が大股の方から登って来たので少し話をしたのだが驚くべきことを言ってきた。
私「今日はどこから来たのですか?」
相手「高野山です。」
私「エッ」
今12時前やから3,4時間でここまで来たっちゅうことか
私「どこまで行くんですか?」
相手「本宮まで」
私「ヘッ」
本宮ってここからでも大体50Kmほどあるのに・・・
相手「最低は十津川まで行きます。」と言ってきたので少しは驚きも収まったがトレラン恐るべし
山頂から三浦口方面は登りとは打って変わり危険度が増した。
上西家跡を過ぎた辺りで古道が危険なのか迂回ルートを古道として歩かされた。
最初は尾根道で気持ちよかったが杉林の中を歩くようになり景色は見えない鬱蒼としている等で楽しくないトレッキングとなった。
しかも左足の踝と右足の膝に痛みが出始めた。
GPSを見ても集落までもう間近のはずだが、そんな感じが無く急降下が続く・・・もうあかんと思った時にやっと川の瀬の音が聞こえて来た。
伯母子岳で時間に余裕があれば三浦峠まで歩こうと考えていたのだが・・・断念
となると河原で一夜を越せそうな場所を探し夕方5時を過ぎてからモンベルのツェルトタープを張った。
水も川の水を浄水して使用し夕方の寒さをしのぐ為の薪集めもした、しかし夕食を食べたら急に睡魔に襲われ日も沈まないうちに寝袋の住民となった。
しかし、これが良かった。本格的に気温が下がってきた夜半は寒くて寝付けず、ただただ寒さに耐えていた。
3時頃になり、いよいよ寒さもピークに達すると震えが止まらなくなったので3時半に起床し昨日集めた薪に火を点け暖をとって朝食の準備と撤収の準備をした。
4時半には河原を発ち、まだ薄暗い集落を抜け集落唯一の自販機でコーヒーとお茶を買って三浦峠を目指した。
橋を渡っていきなり九十九折れの急な登りが延々と続き、また杉林の中を歩いていたので、きつかった。
「三十丁の水」といわれる湧き水があり飲んでみたが・・・あんまり美味しく感じなかったのは周りが杉林ばかりと思っている偏見だろうか?
峠の手前でやっと展望が開けて眼下にはキャンプした河原と集落が、前方には伯母子岳と歩いて来た熊野古道が確認できる。
三浦峠もなんだかんだいって1000Mを越えているのに出発した集落が見えるとは・・・確か集落は400Mを下回っていたはず・・・そりゃ疲れるわ。
三浦峠から先は感じの良い木立に支えられ足も快調に歩が進み9時を少し回ったころに西中バス停へと到着した。
予定では十津川温泉バス停を15時50分発のバスで帰るつもりだったが朝早くから歩いたので11時過ぎに十津川に着き
温泉にも入って12時14分発のバスに乗ることが出来た。
車内ではほぼ寝ていたが休憩する谷瀬のつり橋近くのバス停で、大和八木駅前から新宮駅前までを6時間半かけて走り、
日本一長い距離を走る路線バスとして有名な奈良交通バスの写真を記念に撮影した。
自分がスキルアップしたのか奥駆がしんどかったのかは分からないが今回は脚にもまだまだ余力があり小辺路が歩きやすい印象を受けてしまった。
いいなー。
僕は今日、やっと免許証が戻ってきました。
でも日曜日は雨。
まあこんなもんですね。
夏には川へ行きましょう。
ぜひ夏は一緒にカヌーに行きましょう。
明日の土曜にU氏とお店に伺います。