昨日の強風はどこへやら、今日は朝から快晴で山頂からの景色が楽しみだ。
岩尾別温泉の駐車場へ着くと登山者の車がすでに何台も停まっていた。
民宿で貰った握飯とゆで卵を忘れずにザックに入れて出発。
ホテル前の駐車場から歩き始めて直ぐホテルの横にヒグマの糞がデン!
いやぁ流石だなぁ知床、ヒグマの生息数が多いだけあるわぁ。
木下小屋のヒグマ目撃情報を見ると、登山口周辺と羅臼平の目撃情報が
ここ最近では頻繁に目撃されているみたいだ。
気を付けよう・・・
去年の羅臼岳は濃霧で展望も無かったのでトレールの感じが良く判らなかったが
歩き易くて気持ちの良い登山道である。
これでヒグマと出会わなければ最高なんだが・・・
登山口から歩く事4時間弱で羅臼平に到着。
ここから羅臼岳はこんな感じで見えたんだなぁ、去年は真っ白で山頂には登らず硫黄山へ向かったからなぁ。
羅臼平に到着すると羅臼側の景色が見えるようになる。
薄らと遠くに国後島が見える。
知床連山を挟んでオホーツク側と根室海峡側では気候帯が違う。
山頂付近から見てもウトロ側は晴れているのに対し羅臼側は厚い雲に覆われている。
紅葉も北風の影響を受けるウトロ側の紅葉はずいぶん下の方まで下がっていたが
羅臼側は羅臼平から少し下がった辺りが見頃となっていた。
羅臼平から山頂を目指していると、羅臼側からの雲が上がって来た。
またもや山頂からの景色が奪われるのか?
山頂手前の岩場を頑張って登り、雲に覆われる前に登頂出来たのは幸いだったなぁ。
山頂からは国後島はもはや見えず、羅臼方面の景色は見えなくなっていた。
しかし、ウトロ側は知床五胡も羅臼湖もウトロの町も見える。
やっぱ山頂から展望があるのと無いのとでは印象が違うもんなぁ。
今日は山頂にはたくさんの人たちが居て、いろんな話をして盛り上がった。
そうこうしているとウトロ側からも薄い雲が流れてきて山頂からの景色を奪われた。
下山中に登りで抜いて来た人達とすれ違ったので、
今はガスっているけど粘って山頂に居たら景色は見れますよ。って諦めないようにと声を掛けた。
羅臼平まで下山すると山頂が見えたので多分あの人達も山頂からの景色を見れたと思う。
羅臼平で民宿でもらった朝食を食べたのだが・・・
でっかいお握りの真ん中に梅が少しだけの握飯は塩気も無くて残念だった・・・
ゆで卵はヒグマが来なくて良かったなぁと思う位臭いが気になった。
臭いのきつい食べ物は次回から避けよう、精神的に疲れるわぁ。
登り易い登山道は当然降り易い登山道でもあるのだが、
こういう登山道のコースタイムは初心者も歩き易いので斜里岳みたいな大幅な短縮とはならず
一時間程早く下山することになった。
下山して、ウトロで昼食を食べに向かっていると道路脇に多数の車が駐車しているのが気になり私達も
駐車して何事かと見に行ってみた。
川の河口付近でヒグマがサケを捕えていると説明されたが余りの遠さに良く判らなかった。
よくよく話を聞いて凝視してようやく、あれがヒグマ?って認識できた位で動かないヒグマを確認するのは大変だった。
微動だにしないヒグマが突然動きだし上手にサケを捕まえて岸に向かって走り出したら流石に周りの人達も歓声があがっていた。
動き出したヒグマは遠くからでも身体の大きさが判るのに動かないと全く分からない。
自然界って良く出来てるなぁ。
ウトロで昼食を食べて明日の雌阿寒岳登山の為に阿寒湖を目指していると、今度は橋のたもとに多数の車が駐車しているのが
気になりまたもや駐車して見に行った。
今回はサケの遡上に出くわした。
80cmはあろうサケが遡上している姿は迫力であった。
川は釣りを禁止しているので釣りをしている人は居なかったが海の注ぎ口では大勢の人がサケを狙い釣りをしていた。
なるほど川は禁止でも海ならOKなんだ。
今日は羅臼岳からの展望も見れたしヒグマも見れたしサケの遡上も見れたし充実した一日でした。