落ち葉をはきながら、見通しの良くなった木々を見上げると、青い空を背景に木々の姿が浮かび上がります。 冬木立というのも美しいものだなあと思います。
今日は久しぶりに井野文絵さんの磁器の万華鏡です。
「白樺」の木立が白地にすっきりと美しい筒ですね。 13cm弱の小ぶりな作品で、手の中で気持ちよくまわすことが出来ます。
独特の質感のある半透明なガラスを背景に、ガラスオブジェクトが音を立てながら動くドライタイプです。 正面からの光を通して透明感のある映像とガラスの表情が見えています。
この作品は二等辺三角形に組んだミラーシステムです。 大きな中心映像とその周りに続く細かい映像が重なり合います。
小さなオブジェクトセルながら、ガラスオブジェクトの選び方に個性があり、井野さんの万華鏡の魅力となっています。 次のぼかしの入ったような映像・・・和紙のような雰囲気ですね。 これも同じ万華鏡です。
小さな筒の中に展開する落ち着いた色模様を楽しみたい作品です。 伊野さんは花をテーマにした作品も多いのですが、今回はちょっと違った趣の万華鏡でした。
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