万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

Kiyomi : マンダラシリーズ最新作 by Randy & Shelley Knapp

2015-02-09 17:08:10 | 万華鏡ブログ

ランディー・ナップ、シェリー・ナップ夫妻は26年間にわたって、万華鏡を創り続けて来ました。 その過程で得た知識や技術を駆使して、質の高い、新たな作品を生み出してゆく姿勢には、尊敬の念を抱かずにはいられません。
今日ご紹介するのは、手持ち型の「マンダラシリーズ」の最新作 「Kiyomi」です。 
これで、マンダラシリーズは全部で6種類になりました。 それぞれ特徴のある木材の薄板を巻き、きれいに磨き上げています。
「Kiyomi」はチェリー材を使っています。 大きめの木目が特徴で、同じ模様のものはないでしょう。 オイルセルのトップの部分、セルを回すローテイターの部分、そしてアイホールと木製の台は黒でまとめられています。 ランディーさんの機能的にも優れたデザインです。

オブジェクトセルの特徴は光を取り入れる横の部分にダイクロイックフィルターを並べていることです。 これにより、強めの光が当たると、マンダラ映像の背景に明るく光る色合いが加わり、さらに豊かな表情を見せます。

「Kiyomi」はランディーさんがお気に入りのブライトイメージでまとめられています。 オブジェクトは鮮やかなブルー、イエロー、オレンジ、グリーン、レッドなどで、シェリーさんがイタリアのガラスケインをランプワークで加工して創ります。 ダイクロイックガラスのオブジェクトも含まれていて、色彩豊かな映像が次々に生まれる様子から目が離せなくなります。

ミラーシステムは2ミラーで6ポイントの映像です。 テイパードミラーシステムで筒の先端に行くほどミラーの幅が少し広くなっています。 この傾きがあることで、覗いた時、正面にマンダラ映像の中心があり、シンメトリーの整った映像が大きく見える効果があります。

横からフィルターを通して当たる光りの色を感じるでしょうか。
いろいろな光源のもとで楽しんでいただきたい万華鏡です。

ランディーさんの作る万華鏡の覗き口は少しくぼんでいます。 覗く時、ぴったりと筒に合わせると、外からの光を遮断して、黒い中に浮き上がる映像がよりくっきりと見えるのです。

「Kiyomi」がその“ピュアな美しさ”で覗く人の生活を明るくすることが作家さんの願いです。

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