万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

偏光万華鏡の魅力

2009-10-13 20:59:28 | 万華鏡ブログ
細野朝士さんの偏光万華鏡「ミラクルシリーズ」のうち、3ミラーシステムの「MM」という作品です。中心映像が何と18ポイントですから、鏡を組む角度が10度(360度の36分の1)という大変角度の狭い二等辺三角形に組まれています。このミラーシステムの映像は、大きな円形の映像がひとつと、その周りを細かい円形の映像が重なり合ってぐるりと囲みます。映像の重なりがあるため、完全な反復模様でないところが、複雑で面白い映像ですね。

偏光万華鏡ですから、オブジェクトの色は外からの光と偏光フィルターで決まります。そして普通のガラスやビーズのオブジェクトと違うのは、時として色が少なくなることです。映像の中に鮮やかな色が満ちるときと、黒い中に吸収されてしまうときがあり、その落差や、彩りの急激な変化に驚かされます。
そのような偏光の性質を熟知した上で、オブジェクトの形、ミラーシステムとのバランスを考慮した細野さんの万華鏡は、様々なミラーシステムを通して、魅力的な映像を見せています。

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