初めてご紹介する野田麻里さんの「寒椿」という万華鏡です。独特の表情のあるガラスがまず目を惹きます。さまざまなステンドガラス製の万華鏡を見るうちに、私にも、ガラスの種類がたくさんあることがわかってきました。一枚のガラスにもいろいろな色合いが混ざり合い、同じ模様ではないことや、ガラスの表面のテクスチャーと呼ばれる独特の感触など、たくさんの表現の選択肢があるのですね。この「寒椿」もガラスの表情からインスピレーションを得て、作られたのではないでしょうか。白、紫、赤、クリーム色などが均一でない、揺らぎのある表情を持ち、それがこの作品の外観をとても魅力的なものにしています。
そして透明なオイルセルには椿の花が見えています。白や透明なオブジェクト、淡いブルーのオブジェクトなどの中に、椿の赤と緑だけが強い色で演出されているのがお洒落です。野田麻里さんは、デザイナーやカラーコーディネーターとして活躍、またステンドガラスの製作をなさっていましたが、万華鏡の世界に出会ってから、運命的なものを感じ、創作を始めたそうです。名古屋の万華鏡専門店aara(残念ながら閉店してしまいましたが)に勤務なさっていた時には、たくさんのアーティスト作品に囲まれ万華鏡の奥深さと癒しを実感する日々だったそうです。それらの積み重ねが熟成され、野田さんご自身の作風となって花開いたのだと思います。
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