
ステンドガラスの万華鏡作家 代永正樹さんの「「透匣・格子樹氷絞り」が届きました。 「すかしばこ」というように、透明なガラスの立方体を重ねたようなデザインです。全体に透明で、光が透過してくるのに、ミラーシステムは見えません。
初めて拝見したのは数年前の万華鏡展でしたが、ずっと印象に残っていた作品です。
上の四角いアイホールからは2種類のミラーシステムの映像が見えています。
一つは2ミラー4ポイントで、正方形に4つの模様が繰り返す映像です。
オブジェクトはバーナーワークによる丸みを帯びたガラス細工で、乳白色をすりガラス加工したものを多用しています。 それらが淡い発光するような色をまとうのは、色ガラスを通して入ってくる光の仕業です。
筒の底にオブジェクトセルが組み込まれており、背景は黒いガラス、側面は色の異なる8枚のガラスになっているため、ブルー、グリーン、パープルなどの色が乳白色のオブジェクトに映るのです。
もう一つのミラーシステムは 2ミラー2ポイントで、正方形の中に同じ模様が2つ見えます。 ミラーを組む角度が90度でこのような映像になります。
いずれもスクエアな映像でお洒落な雰囲気ですね。幻想的な雰囲気を生み出す、雪のような白い細かい粒は、とても細かいガラスビーズです。 大きめのガラスオブジェクトの背景でざぁーっと流れ、光を受けて独特の表情を見せます。
二つのミラーシステムは一部が接して組み合わされています。 視線をずらすと両方の映像が重なり合って目に入ります。
細かい正方形を連ねた市松模様の筒、四角いアイホール、四角い2種類の映像、"スクエア"をたくさん取り入れた、徹底してお洒落なデザインですね。
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