IKA 国際万華鏡協会展公募部門の作品から、作家さんたちの挑戦した独自の映像表現をご紹介します。
最初の映像は高瀬義夫さんの「マトリックス」という作品の映像です。映し出される映像は層になって見えています。一番上の層が一番はっきり見え、段階的に奥の方まで続いています。一つの映像そのものは2次元だけれど、映像全体としては、3次元で構成されているユニークな表現ですね。パーラータイプの作品です。
最初の映像は高瀬義夫さんの「マトリックス」という作品の映像です。映し出される映像は層になって見えています。一番上の層が一番はっきり見え、段階的に奥の方まで続いています。一つの映像そのものは2次元だけれど、映像全体としては、3次元で構成されているユニークな表現ですね。パーラータイプの作品です。
次は武山孝行さんの「Odd Eye オッドアイ」という作品です。左右の瞳の色が違うことをそのように言うそうですが、この作品では赤と青がお互いの色の周りを取り囲んでいます。LEDライトで色を強調してみるとこのようにユニークな映像です。
赤系と青系の二つのオブジェクトセルをツイン2ミラーシステムで見ることでこのような映像が生まれます。(ツイン2ミラーシステムというのは横に細長い菱形に4枚の鏡を組むものです。)二つのオブジェクトセルなので、それぞれの色は混じりあわず、くっきりと映像を分けています。
武山さんの万華鏡は木工の造形としても素晴らしい表現だといつも思います。この作品もケヤキとトチノキをオーバルの美しいラインでまとめています。先端にちょっと見えているのが2つのオブジェクトセルです。安定性のあるバランスのとれた作品で、覗きやすいというのも大切だなあと教えてくれています。
次は陶芸家清野一郎さんの作品です。
本当はもっと広がりと奥行きの深い、インパクトの強い映像なのですが、全体を撮影しきれませんでした。 強いブルーの輝く光が印象的です。細かい映像は実に様々なものを映し出します。
「祈り・平和の祈りを込めて花が舞う」
大きなおおきな花の輪がみえるだろうか
そしてその上には希望の光が
良く見ると 花の輪は ちいさなこども
男女の笑顔 天使 結ぶ手 など
みんなの「いのり」の気持ちをのせて花が舞う
清野一郎
陶器の表情の面白さは清野さんならではのもの。全体を渋い色にまとめています。
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