万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

ピープルズチョイス・アウォード ダブルで受賞!

2016-05-27 23:45:48 | 万華鏡ブログ

この美しい姿の万華鏡は、小山雅之さんの"Stream of Time" です。独自の技法のステンドガラスの作品で、直線を重ねて優雅な流れを感じさせる作りになっています。2種類の白いガラスを使っていて、はんだの部分は赤みがかった色になっているのがデザインの特徴だと伺いました。
そして、快挙です。この作品は今年のコンベンションのピープルズチョイス・アウォードを受賞しました。 

大きなのぞき口から見える美しい映像とそれを囲む市松模様が素敵です。この作品のタイトルが「時の流れ」だからでしょうか、オブジェクトに時計の歯車や針などの部品を使っているのが効果的で、下からの光を通してアクセントになっています。片目をつぶらなくても楽に美しい映像展開を楽しめるのもいいですね。よく見ると、背景にブリュースター卿の写真や古いスコットランドの地図があり、映像に映り込んできます。万華鏡の200年を意識した作品ですね。

小山さんがとても喜ばれたのは、万華鏡の師である山見浩司さんも同じ賞を受賞されてダブル受賞となったことでした。 山見さんの作品は灯台とブリュースター卿の肖像画をデザインに組み込んでいる、手の込んだステンドガラスの作品です。

すべてガラスでできています。 のぞき口は灯台とブリュースター卿の頭にあります。
これらの作品を含んだ、BKSコンベンション参加作家展が6月1日から流山市の万華鏡ギャラリー、見世蔵で展示されます。 ぜひ実際の映像を見ていただきたいです。

ピープルズチョイス・アウォードは、新作発表の作品のなかから、コンベンション参加者の投票により3名が選ばれます。もう一人の受賞者は、スティーブン・グレイさんです。

たくさんのギアが組み込まれた木工の作品で、細かいところにも工夫がある、ユニークな万華鏡です。 ミラーシステムは6枚で、覗き口の1枚はハーフミラーと聞きましたが、この映像を見ても、どうなっているのかさっぱりです。

こちらも大きなのぞき口から見える、球体が奥深くまで連なる不思議な映像です。

投票用紙が一人1枚配られ、そこに自分が良いと判断した作家名を3名書き込みます。土曜日の4時が締め切りなのですが、素敵な作品がたくさんあるので、いつもぎりぎりまで迷って投票します。私の場合、万華鏡の品質、デザイン、オリジナリティーなどが決め手ですが、最後は自分の好きな映像表現も評価に加えます。 誰の作品を選んだかは内緒です。

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