万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

蘭花散らし

2010-05-15 19:04:52 | 万華鏡ブログ

香蘭社の磁器万華鏡「蘭花散らし」です。筒は中央部が少し細くなった優雅な姿で、グラデーションのかかった青に金色の蘭の花が散るお洒落なドレスをまとっているような万華鏡です。ラインの美しい磁器を生産する香蘭社らしい作品ですが、有田焼の磁器を使って万華鏡に適した細長い筒を均一に生産できるようになるまでには、その開発に多くの時間とエネルギーを費やしたと聞いています。 そしてその技術が生かされて、有田焼の万年筆の筒も作られるようになったそうです。 400年の歴史を持つ伝統工芸の分野に200年の歴史を持つ万華鏡が加わって、日本らしい作品が生み出されています。
この作品のテーマの色は青。筒にもオブジェクトセルのサイドにも青い磁器が使われています。そして、ミラーの筒にも青い幻想的な輝きを見ることができます。


横長のオイルセルの中には細長いガラスオブジェクトがたくさん入っています。深い色、きらめく色、明るい色などが織りなす映像にさらに魅力を添えるのが青いオーラのような輝きです。ミラーシステムの第3面(2枚の開いた鏡の広がりを閉じる面)に青い反射素材を使っているので、中心の8ポイントの映像の周りに青い輝きのある世界が広がります。
                             

映し出されるオブジェクトの色に染まりながら青く輝くトンネルは、覗く人を別世界に連れて行ってくれるようです。 小さな覗き口から広がる夢の世界をしばし楽しむ・・・そんな楽しみをたくさんの人に知ってもらいたいなあとあらためて感じます。

 

 

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