万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

パート・ド・ヴェールの万華鏡

2007-11-14 19:17:29 | 万華鏡ブログ
今日から始まった万華鏡工房みずあめやさんの「ガラスの万華鏡」展に伺いました。初めての個展ということで、いろいろな模様のガラス胎七宝の作品が並び、その上、パート・ド・ヴェールの作品やドライタイプの作品もあって、落ち着いた雰囲気の中、みずあめやさんの世界を堪能できる作品展です。
ご存知の方も多いかと思いますが、みずあめやさんは姉妹で万華鏡を作っていらっしゃいます。和の万華鏡をテーマに、女性らしいきめ細かな、丁寧なつくりの作品は、多くの人の共感を呼び、楽しまれています。
この作品はパート・ド・ヴェールの技法による「ノウゼンカズラ」をデザインした万華鏡。みずあめやさんの説明によると、石膏型にレリーフを彫刻し、色ガラスの粉を詰め、電気炉で焼成・融解して成型。焼成後、石膏型を叩き割って(!)ガラス作品を取り出し、表面を研磨して仕上げるそうです。研磨されたガラスはしっとりとした落ち着きのある表情で、やさしげな花が浮かび上がるとても素敵な作品です。この技法で作られた万華鏡はほかにも菊、波兎、雲竜などがあり、それぞれに合わせた着物地や帯地の手作りの古裂袋が組み合わされています。万華鏡を大切に保存できるのも嬉しいですが、この生地選びやきれいな縫製にも作家さんのこだわりがあり、ぜひ万華鏡と一緒に鑑賞していただきたいと思います。
この万華鏡展は、清澄白河駅から徒歩2分のTea Room Gallery「楽庵」で12月3日まで開催中。(火曜定休) 土、日、祝日の午後は作家さんも在廊です。いろいろな中国茶を楽しむこともできるゆったりとしたギャラリーです。
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