鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

白洲次郎と正子の世界展へ。

2009-08-03 | 日々のこと。
先週末、健康診断、お客さまへの納品に出かけたあと、
金沢21世紀美術館で行われていた
「白洲次郎と正子の世界展」へ向かいました。

町田にある旧白洲邸・武相荘のパネル展示、
武相荘から運び込まれた箪笥やソファ舞用品で再現された室内の展示、
次郎、正子の足跡などが見る事ができます。

日本憲法を作るときに奔走した次郎の手記には
ちょっとこみあげるものもあったり、
「ダンディズムとはやせ我慢」と正子が意訳したのには、
くふふと笑えました。

ぐるっと回ってみて足を長く止めたのは、
やはり正子が愛した骨董の数々。

実際に手にとって見る事ができませんから、
ひたすら眺める、それもあらゆる角度からじっくり・・・。
かなり怪しい(笑)ですが、
その時していることは、
目でみたものを皮膚感覚に転化し、擦りこむという作業。
骨董を見るときはそんな見方をしています。

会場は週末ということもあり、
大勢の方々でにぎわっていました。
次郎にしろ、正子にしろ、
あの時代の特別な家に生れ落ちたからこその
教養と美意識を持ちえたカップルでした。

新春に尻切れトンボになっていたNHKのドラマが
9月に放映されます。
これも楽しみです。


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2 コメント

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Unknown (vasenoir)
2009-08-03 21:01:33
こんばんは。

ひたすら眺める、それもあらゆる角度からじっくり・・・。
目でみたものを皮膚感覚に転化し、擦りこむという作業・・・

何か目に浮かびます
私も凄く気に入った作品
最近ではある年代モノの日本画の作品を観た時
そうしてました。。。。

武相荘・・訪ねてみたいです。。
Unknown (kakyo)
2009-08-04 09:38:57
vasenoirさま

コメントありがとうございます。
たぶん、学生時代、このテクスチャーはどうやって?と絵を眺めていたことが役立っている気がします。

武相荘、一般公開になる前、
正子さんが亡くなった2ヵ月後くらいに、
ふらり表玄関に正子さんを偲んで寄ったことがあります。

今は大混雑らしいですが、
二人の気配を感じられると思います。

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