俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

4月17日(木)

2014-04-17 05:29:48 | 吟行・四季の森
★雉啼くや子二人育てつつ暮らす  正子
お子さんがまだ小さいころの御句でしょう。ふと鳴いた雉の声に耳をとめられました。
子育てに日々あわただしく過ごされている中にも、季節が巡り行くさまに感慨を覚えられた
ことと思います。(多田有花)

○今日の俳句
花びらの舞い散る中を山に入る/多田有花
花の舞い散る山は、花が終わりかけ、新緑に変わろうとする山で、季節の変わりざまが目に、体に感じ取れる。山には、いち早く季節がめぐって来ているようでもある。(高橋正子)

○昨日、4月16日に四季の森公園に出かけた。午前11時ごろ。梅干しおにぎりと、卵焼き、スナップえんどう。コーヒーとお茶をもってゆく。仲間や駅で、東京新聞と明治チョコレート、じゃがりこをファミリーマートで買った。
四季の森公園の管理事務所前の掲示で見ごろの植物を確かめるが、場所などが詳しくなく、探すのがむずかしい。辛夷や染井吉野は葉桜に。八重桜が満開。辛夷は、散り残った花がちらちら葉の中に残る。探し当てたもの。クマガイソウ、クサイチゴ、ヘビイチゴ、ツボスミレ、タチツボスミレ、ヤブレガサの新芽、石菖、木五倍子、セリバヒエンソウ、イロハモミジの花、キランソウ、カキドウシ、ムラサキゴケ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、シャガ、トウゴクミツバツツジ、ハナミズキなど。プロムナード沿いの民家で十二単衣の青とピンク。帰宅は、3時過ぎ。
6時半ごろ、句美子の家に夕飯のおかずを持ってゆき、テーブルに置いてすぐ帰る。

石菖に沢水つねに流れ来る   正子
行く春の十二単衣の薄紅に   正子


○十二単衣(じゅうにひとえ)

[十二単衣/横浜・四季の森公園(2014年4月16日撮影)] 

★汝にやる十二単衣といふ草を/高浜虚子
★日を浴びて十二単衣の草の丈/岡本まち子
★行く春の十二単衣の薄紅に/高橋正子

 「ジュウニヒトエ(十二単)」は、シソ科キランソウ属の多年草で日本固有種です。学名:Ajuga nipponensis。開花時期:4月から5月。本州や四国に分布し、農道や山際などのやや湿った場所に生えます。草丈は15~20cmほどで、晩春に咲く唇形の花は茎の先に何段も輪生し、下から咲き上がってきます。
 ジュウニヒトエ(十二単衣)の和名は、花が重なり合って咲く姿を宮中の礼装として着用した十二単衣に見立てて付けられたものです。


◇生活する花たち「もっこう薔薇・草苺・葱坊主」(横浜日吉本町)
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1 コメント

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お礼とコメント (多田有花)
2014-04-16 20:36:43
正子先生、
「花びらの舞い散る中を山に入る」を今日の俳句にお取りあげいただきありがとうございます。
桜のころは、他の木々もいっせいに芽吹き、山の色が日ごと変わります。
その中をはらはらと散り急ぐ桜。春のクライマックスだと思います。

★雉啼くや子二人育てつつ暮らす  正子
お子さんがまだ小さいころの御句でしょう。ふと鳴いた雉の声に耳をとめられました。
子育てに日々あわただしく過ごされている中にも、季節が巡り行くさまに感慨を覚えられた
ことと思います。
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