俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月22日(金)

2024-03-22 09:34:04 | 日記
晴れ 
白き月遠き春日に相対し        正子
月白し畑に土筆無尽蔵         正子
辛夷・菜の花・桜の庭に尾長来て    正子

●『芭蕉百五十句』(安東次男著 文春文庫)より75句と、『芭蕉の世界』(尾形仂緒講談社学術文庫)より30句を選る。重なる句もあるから、実際は百句にならない。
春の句
水とりや氷の儈の沓(くつ)の音   芭蕉
原中や物にもつかず鳴(なく)雲雀   〃
獺(カハウソ)の祭見て来よ瀬田のおく 〃
ひばりなく中の拍子や雉子(きじ)の聲 〃
種芋や花のさかりに賣ありく      〃
木のもとに汁も膾(なます)も櫻かな  〃
雪間より薄紫の芽獨活(めうど)哉   〃

●午後3時ごろ郵便局や買い物に出かける。帰ってすぐその足で散歩に行く。本町駅に近い農家の辛夷は散ってしまい、桜が咲き始めている。畑に菜の花、尾長の群れが来ていた。主には地面に降りて啄んでいる。

5丁目の崖っぷちの公園へ。霞んではいたが、富士山がきれに見える。予想通り。四十雀が一本の枯木で鳴いていて、帰りには東に白い月、西に沈みかけた春の日。木立は夕日に赤く染め上がられていた。上着なしだったので寒くなった。

 桜参道のある古刹・金蔵寺
★去年居て今年夫居ぬ春の寺  正子
Last year my husband was here, now he is not, in this spring temple.(tr.masako)

This haiku reflects on the impermanence of life and the passage of time, as felt in the quiet of a temple during spring. It’s a poignant reminder of those who were once with us and now are gone.

●フォトチャンネル「生活する花たち」●

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