曇り
●「オリーブvol.3」を頂く。編集は木村晴美さん。印刷所は、KK三共美術印刷。
晴美さんの「薔薇の香水」18句から好きな句。
伊根湾の船蔵に灯や春のく
放水のダムがうがうと夏始
ひとり旅の小さきホテル髪洗ふ
伊根湾は天橋立から近いところで、独特の漁港の風景で知られているとのこと。ネットで見ると、家と家の間か海が見える。家の一階は、船のガレージ。海側から見ると、海へ向けて口が開いて船が出入りできるようになっている。二階は仕事をするための住まいで、本宅は海筋の反対側にあるらしい。
主宰の水谷由美子さんの句
「山羊の乳」18句から好きな句
踝を五月の波に濡らしたる
露涼し朝餉の前の山羊の乳
奥の間の鞄の上の夏帽子