俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月15日(水)

2017-11-15 10:38:30 | 日記
★追分の芒はみんな金色に/高橋正子
追分は街道の分かれ道で、右へ行けば江戸、左へ行けば京というような碑をよく見かける。そんな碑を囲むように茂る芒。金色というからには芒も開花している。その穂芒の向こうへ今日の陽が落ちる、そんなとき芒の穂はすべてが金色になる。(古田敬二)

○今日の俳句
信濃路へ入るコスモスを揺らしつつ/古田敬二
信濃は今の長野県のことであるから、けいじさんの住んでいる名古屋から信濃へ車で向かっているとき、コスモスも咲いて、ここからは「信濃路」だと思うと、目的地への期待が膨らむ。レベルの高い句。(高橋正子)

●今日は、鬼も出歩かぬ良い日。運転免許を返納。返納した免許証はパンチ入れて、記念にと返してくれた。運転免許経歴書をもらうよう手続き。2週間かかるとのこと。
帰り大倉山駅すぐの青柳菓子店で「丹後路」と「栗羊羹」を買う。二つは似たようなものだった。

「俳壇12月号」に平成の女性主宰30名PARTⅡにその一人として4分の1頁に掲載される。あとで自分が読んで嫌にならない句を出したつもりだ。

11月月例ネット句会の入賞発表の最終整理。

○桜落葉

[桜落葉/横浜日吉本町]

★踏みてゆく桜ばかりの落葉かな/野村喜舟
★桜落葉嵩なしてゐる兵舎跡/皆川盤水
★納骨へ桜落葉の坂くだる/宮津昭彦
★いつの間に桜紅葉の落葉して/稲畑汀子

★すれ違う彼も桜の落葉踏む/高橋信之
★桜落葉が靴をうずめるほどの道/高橋正子
★桜紅葉水平線のけむりたる/高橋正子

 新宿御苑の桜落葉:今日も朝から雨模様。とはいえ、雨が雪に変わりそうなほどの寒さも今日はいく分か和らぎました。昨日から続く雨に、しっとりと舞い落ちたサクラの葉。イギリス風景式庭園では、地面に色とりどりの落ち葉のじゅうたんが敷き詰められました。おなじみの場所でも、落ち葉が積もると、ずいぶん雰囲気が変わるものですね。武蔵野の雑木林を思わせる母と子の森は、さまざまな種類の紅葉が楽しめる自然観察フィールド。野山の木々の色づきのような、素朴な味わいが魅力です。
 じつは、ここ母と子の森も、落ち葉のじゅうたんを楽しめるスポットのひとつ。地面にきれいな色模様を描いているのはサクラの落ち葉。しっとりと水分を含み、踏みしめると足に柔らかな感触が伝わります。木の枝についていた時はピンと張りつめていた葉も、落葉するとくるくると丸まり、何とも可愛らしい印象に。春に芽吹き、夏の太陽をめいっぱい浴びた葉が、いま役割を終えて、最後の彩りをのせて散り落ちていく。季節とともに巡る、自然の息づかいを身近に感じ、落ち葉の一枚一枚もいとおしく思えてきます。コンクリートの多い都会では落ち葉を掃除してしまうことがほとんどですが、新宿御苑では、園路など安全への配慮が必要な場所と、葉を残す場所を分けて管理を行っているため、自然のままに降り積もる落ち葉も楽しめます。(新宿御苑のホームページより)

◇生活する花たち「薬師草・山茶花・桂黄葉」(横浜四季の森公園)
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